JACCが認定する認定臨床心理カウンセラーが習得している技術 |
主な目的 |
技術 |
クライエントが話をしやすい環境を提供するため |
1. 心理カウンセリングを行う上でのクライエントとの距離、位置を、適切にコントロールすることができる。
2. クライエントに対して自由に反応できるニュートラルな状態で、クライエントと一緒にいることができる。
3. 座る位置、目線、表情、相槌、動作などの技術により、クライエントと心理カウンセラーが一緒にクライエントの課題に取り組む構造を作ることができる。
4. クライエントに発言に合わせて、表情、目線、動き、相槌などでのペーシングができる。 |
クライエントを尊重し、無条件の肯定的配慮を持って関わることで、クライエントが自分自身を大切な存在として認識し、その持てる能力を発揮することを賦活できるような援助を行うため |
5. クライエントの発言を、そのまま受け止めることができる。
6. クライエントの発言から理解したことを適切に伝え返し、確認することができる。
7. クライエントがカウンセリングを受けに来ていること、カウンセリングに来て発言していること、クライエントが発言した内容(クライエントが経験したこと)、などについて、共感的理解、いたわり、ねぎらいの気持ちを効果的に伝えることができる。
8. クライエントの存在を尊重し、無条件の肯定的配慮を持ってクライエントの人生に想いを馳せながら関わっていることを、効果的に伝えることができる。 |
ゴールを明確にし、そのゴールを実現するための具体的方法、対策をクライエントと一緒に作り上げる援助を行うため |
9. クライエントの気持ちをそのまま受け止めるだけでなく、クライエントが求める今とこれからの姿に焦点を当てながら、クライエントの話を聞くことができる。
10. クライエントの発言の中で、心理カウンセラーが「良く分からない」「困った」「不思議だ」と思うことについて、クライエントを尊重する雰囲気を持ちながら、適切にクライエントに伝え返すことができる
11. クライエントがどうなりたいのか、クライエントが求める今とこれからの姿を適切な質問を用いて肯定的表現に整理することができる。
12. 11.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を、適切な質問を用いて、具体的な出来事、行動で表現される適切なゴールとして整理することができる。
13. 11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿が実現したらどんないいことがあるのかを適切な質問を用いて整理し、それが本当に必要か検討することを促すことができる。
14. 11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を手に入れるために、一緒にカウンセリングを進めて行くかどうするか、今すぐには決断しないことを含めてクライエントの決断を適切に仰ぎ、コントラクトを結ぶことができる。
15. 11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を実現するための具体的方法、対策を、さまざまなリソースを利用してクライエントと一緒に検討していくことができる。
16. 15.で検討した具体的方法、対策をクライエントが実施した結果について、クライエントと一緒に検討し、次の方針を立てることができる。 |