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認定臨床心理カウンセラー


「認定臨床心理カウンセラー」資格は、臨床心理学領域のカウンセリングや心理療法の様々な知識、技術を、社会に有用とされるサービスとして提供できる専門家に対して発行される資格です。 JACCでは、専門家としての心理カウンセラーは、主に次のI、IIのニーズに対してIII、IVに該当する援助を適切に提供する能力が求められると考えています。そのため、具体的に認定臨床心理カウンセラーが取得していなければならない技術は目的別に1~16の項目があります。

社会に求められる心理カウンセリング 心理カウンセラーが行う援助
Ⅰ.
医療機関を受診しなければならなくなる前段階で心理カウンセリングを提供することが求められている
Ⅲ.
心理的な援助を求めるクライエント(相談者)の悩みや不安など、心理的問題解決のための援助
Ⅱ.
健康な人がより良く生きていくためのものとして心理カウンセリングを提供することが求められている
Ⅳ.
クライエント(相談者)が社会生活を営んでいく上での課題達成のための援助


JACCが認定する認定臨床心理カウンセラーが習得している技術 
主な目的 技術
クライエントが話をしやすい環境を提供するため 1. 
心理カウンセリングを行う上でのクライエントとの距離、位置を、適切にコントロールすることができる。

2. 
クライエントに対して自由に反応できるニュートラルな状態で、クライエントと一緒にいることができる。

3. 
座る位置、目線、表情、相槌、動作などの技術により、クライエントと心理カウンセラーが一緒にクライエントの課題に取り組む構造を作ることができる。

4. 
クライエントに発言に合わせて、表情、目線、動き、相槌などでのペーシングができる。
クライエントを尊重し、無条件の肯定的配慮を持って関わることで、クライエントが自分自身を大切な存在として認識し、その持てる能力を発揮することを賦活できるような援助を行うため 5. 
クライエントの発言を、そのまま受け止めることができる。

6. 
クライエントの発言から理解したことを適切に伝え返し、確認することができる。

7. 
クライエントがカウンセリングを受けに来ていること、カウンセリングに来て発言していること、クライエントが発言した内容(クライエントが経験したこと)、などについて、共感的理解、いたわり、ねぎらいの気持ちを効果的に伝えることができる。

8. 
クライエントの存在を尊重し、無条件の肯定的配慮を持ってクライエントの人生に想いを馳せながら関わっていることを、効果的に伝えることができる。
ゴールを明確にし、そのゴールを実現するための具体的方法、対策をクライエントと一緒に作り上げる援助を行うため 9. 
クライエントの気持ちをそのまま受け止めるだけでなく、クライエントが求める今とこれからの姿に焦点を当てながら、クライエントの話を聞くことができる。

10.
クライエントの発言の中で、心理カウンセラーが「良く分からない」「困った」「不思議だ」と思うことについて、クライエントを尊重する雰囲気を持ちながら、適切にクライエントに伝え返すことができる

11.
クライエントがどうなりたいのか、クライエントが求める今とこれからの姿を適切な質問を用いて肯定的表現に整理することができる。

12.
11.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を、適切な質問を用いて、具体的な出来事、行動で表現される適切なゴールとして整理することができる。

13.
11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿が実現したらどんないいことがあるのかを適切な質問を用いて整理し、それが本当に必要か検討することを促すことができる。

14.
11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を手に入れるために、一緒にカウンセリングを進めて行くかどうするか、今すぐには決断しないことを含めてクライエントの決断を適切に仰ぎ、コントラクトを結ぶことができる。

15.
11.12.で整理したクライエントが求める今とこれからの姿を実現するための具体的方法、対策を、さまざまなリソースを利用してクライエントと一緒に検討していくことができる。

16.
15.で検討した具体的方法、対策をクライエントが実施した結果について、クライエントと一緒に検討し、次の方針を立てることができる。


認定臨床心理カウンセラーの受験概要
受験条件
①②の何れかに該当していること

①心理学、心理療法の知識、技術を教える短期大学、大学、大学院、専門学校、専修学校等を卒業(修了)していること、又は心理カウンセラーの養成を実施している機関団体等の心理カウンセラー養成課程を修了していること

②①と同等以上の専門教育歴・活動歴を有していること
認定審査の内容 小論文形式の筆記審査

実際にカウンセリングを行っている映像を直接審査する実技審査
5年更新制度 認定臨床心理カウンセラー資格は、5年間の有効期限のある認定資格です。
 
 
 
  
申込受験要項