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JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
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2025.1.26開催 「エルダーへの羅針盤(コンパス)〜他者とつながり直す中高年期の心理学〜」<Zoom>  [2025年01月15日]
2025年1月26日開催
エルダーへの羅針盤(コンパス)
〜他者とつながり直す中高年期の心理学〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
対人援助に関わっているすべての方
中高年期の生き方・あり方に興味のある方
中高年の方の相談等を担当されている方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
中高年期の心理学について学びます。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)いま欧米世界で「エルダー(elder)」の存在に関心が高まっています。
 
"elder"は「高齢者」「年寄り」「老人」と訳されますが、それは「肉体」の衰えをベースにした訳語です。
高齢者、年寄り、老人には、エルダーよりも、「オールダー(older)」の方が適切です。
エルダーはオールダーではなく、社会的、心理的経験に裏打ちされた、心と関係についての知恵を備えた人です。
 
2)エルダーには、「ヤンガー(younger、若者)」との良好な関係で成り立つ、という特徴があります。
 
ヤンガーとの相対的関係の中で、育成されるのがエルダーです。
また、「エルディスト(eldest、最高齢者)」のように、それ単体で極まることはありません。
どういうことでしょうか?
 
3)エルダーの好例「老子(Lao-tse)」から、考えてみましょう。
 
「老」は「エルダー」、「子」は「ヤンガー」です。
エルダーとヤンガーという、正反対のものが1つ(全体)になり、またエルダーとヤンガーが好循環関係にある、それが老子の意味です。
 
4)エルダーはヤンガーを、温かさ、愛、コンパッションで導き、ヤンガーはエルダーを敬い、従います。
 
エルダーとヤンガーの両面が、個人の「内面」にあり、また「対人関係」で生きられること、それが老子の現代的意味です。
 
5)エルダーは、正確には『エルダー(老)&ヤンガー(子)』です。
 
エルダーは、いつでもヤンガーのように、遊び、しなやかさ、軽やかさで一杯になる長老です。
また、常にヤンガーの「無知さ」を愛します。
それは「ネガティブ・ケイパビリティ(負の能力)」への愛です。
 
6)エルダーはまた、「メンターン」としても知られます。
 
メンターンは、エルダーに関する著述家のチップ・コンリーが、「メンター(指導者)」と「インターン(実習生)」を掛け合わせた造語です。
メンターンは、実習生や若者から、謙虚に学ぶ指導者です。
 
7)元型的心理学のJ.ヒルマンによると、ヤンガーとの関係の切れたエルダーは、孤独なオールダー(年寄り)になります。
 
オールダーは、温かさ、遊び心、しなやかさ、軽やかさを失った、冷たく、厳格、頑なで、重々しい高齢者です。
そんなおじいさんおばあさんに、出会ったことはありますか?
その人の内面は、「さみしい小児暴君」です。
(注:ちなみに、エルダーとの関係の途絶えたヤンガーは、「自己愛的な永遠の少年・少女」です)
 
8)エルダーは、年を取ったら誰もがなれる、というわけではありません。
 
心、精神、魂、スピリチュアリティを、人工的・意識的に育てる必要があります。
自然なままでは、心は進展しません。
深まりません。
 
9)年齢を重ねるごとに、肉体は衰えていきます。一方、心はいつまでも伸びる可能性を秘めています。
 
しかし、中高年期の心の発達は、青年期のように高み・上方・外側に向かうものではなく、深み・下方・内側に向かうものです。
 
10)今回のセミナーのテーマは、「エルダー」です。
 
近年では「ネオ・エルダー(新しいエルダー)」や「モダン・エルダー(現代型エルダー)」と呼ばれたりもします。
エルダーの進展は、深み・下方・内側に向かう成熟への道です。
 
「グローイング・アップ(上に向けた成長)」でなく、
「グローイング・ダウン(下に向けた成長)」です。
 
11)ホモサピエンス(人類)が地球に誕生して以来、今日ほど多くの人間が長生きをする時代は、歴史上ありませんでした。
 
そのため、中高年期を、どのうように生きればいいのか、わからずにさ迷っている人がたくさんいます。
 
グローイング・「ダウン」せずに、青年期と同様、
グローイング・「アップ」を目指していたりします。
肉体的若作り(だけ)を、求めていたりします。
 
それは、「カテゴリーエラー」です。
進む方向を間違えています。
 
12)それでは、混乱が増します。
 
混乱は、中高年期のうつ状態、無気力、空虚、絶望を生みます。
 
13)カテゴリーエラーの起きる理由に、中高年期の良質なロールモデルの不在があります。
 
後半生のための羅針盤(コンパス)が、欠落しています。
エルダーについての情報も、教育もありません。
 
私たちは、ファミリービジネス支援を行っていますが、高齢になった経営者、オーナーや、そのパートナーが、事業から引退した後「どう生きたらよいのか」という質問をたびたび受けます。
 
14)その答えの1つが、「エルダー」です。
 
「高齢者(オールダー)」から「エルダー」へと変容すること。
それが、今回のセミナーの目的です。
そのための具体的方法を、わかりやすくお伝えします。
 
15)とはいえ、エルダーは実は年齢に関係ありません
 
子どもや青年で、エルダー性を備えた人は、少なくありません。
エルダーは、ジェンダーとも関係がありません。
日本では、エルダーは男性、と思われがちですが、女性・男性、あるいは性別を問いません。
 
16)中高年期になると、多くの人が方向性を喪失して、さ迷います。
 
不安になったり、落ち込んだり、焦ったり、イラついたりします。
子どもが育ち、更年期を迎えたある女性は、「空の巣症候群」にさいなまれ、せっかく昇進したある男性は「中年期の(うつ状態の)危機」に苦しみます。
しかし、どうしていいかわからず、行き詰ってしまいます。
それまでの人生の指針が、役に立ちません。
 
17)方向性を転換(トランジション)しなければなりません。
 
羅針盤が必要です。
そして、変化は必須です。
にもかかわらず変化を避け、アルコール、ギャンブル、買い物、セックス、ポルノなどの依存性や共依存に陥る中高年者が、後を断ちません。
 
18)C.G.ユングによると、それは私たちが中高年期について油断し、変化を先延ばしにするからです。
 
彼は、中年期の開始を35歳と述べ、中年期からエルダーについて、真摯に取り組むことを勧めました。
それを怠ると、賞味期限の迫った食べ物のような、残念な後半生になりかねない、と警告します。
彼は、クライエントの後半生が、それぞれオンリーワンの、上質な熟成ビンテージワインのようになるよう支援しました。
 
19)エルダーは、私たちが中高年期の迷いや危機を経過するための、良質な指針です。
 
それは、後半生のあらゆるライフスタイル、ワークスタイル、関係性スタイルに有益です。
エルダーシップは、心や関係性の負債を、資産へと変換する「化学反応」を引き起こします。
あなたは、実り、深み、熟成をもたらすエルダーに、ご関心がありますか?
 
今回のセミナーは、「エルダーへの羅針盤(コンパス)〜他者とつながり直す中高年期の心理学〜」について学びます。
 
内容は、セラピスト、コーチ、ボディワーカー、コンサルタント、医師、看護師、介護士、ケースワーカー、弁護士、税理士、教師、その他の対人支援職、そしてファミリービジネスの専門家と当事者にお勧めです。
このテーマにご関心のある一般の方、初心者の方のご参加も大歓迎です。
 
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2025年1月26日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので1月24日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、35年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2025年
2月23日(日)
3月30日(日)
4月27日(日)
5月25日(日)
6月29日(日)
7月27日(日)
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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Posted at 13:50