2024年1月28日開催
「妥協の心理学〜能動的・主体的な人生と、
柔軟で軽やかな関係を育むために〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
「妥協の心理学」に興味のある方
生きづらさを感じている方
自己実現したいと思っている方
相談業務に携わっている方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)あなたは「妥協」について、どう思いますか?
ダサイ。
そんなことしたくない。
妥協とは、イコール相手に負けること。
これまで妥協ばかりしてきた。
もうこれ以上妥協したくない。
屈辱的・・・。
でしょうか。
2)では、あなたが「主体的」「能動的」「積極的」に、妥協できたらどうでしょう?
あなたの「自由意志」で、自分の思いをあえてくじき、「率先」して妥協する力を身につけたら、あなたの人生はどう変わるでしょうか?
3)「諦める」は、語源的には「明(あき)らむ」で、あなたができることと、できないこととを、「明らかにする」ことです。
「諦念(ていねん)」は、仏教用語で「悟りの境地」を意味します。
それは、自分ができないことには執着せず、諦めて手放し、できることに集中して努力することを勧めます。
4)妥協には、諦念が求められます。
なぜなら妥協は、あなたができることと、できないこととの見極めを必要とするからです。
妥協は、2方向に向けられます。
1つは、あなたの「内面」へ。
2つは、あなたの「外面」に。
5)私たちは、妥協を、相手、敵、会社、状況、環境、社会、世界といった「外側」に対して行うものと思っています。
が、自分「自身」の「内側」に向けて、妥協が必要だとは、考えていないのではないでしょうか?
6)それに対して深層心理学は、「内面」での妥協こそ必要であり大切だ、と考えます。
「外面」での妥協は、「内面」での妥協の『投影』であることが少なくない、ととらえるからです。
7)では私たちは、「何」との妥協が必要なのでしょうか?
一例をあげると「内なる理想主義、完璧主義、誇大妄想」です。
それらは、精神病水準や自己愛性パーソナリティ障害水準の中核に潜む病理です。
永遠の少年・少女が解決していない、宙に浮いた思い込みです。
精神分析的には、「健康な父性に、去勢されていない」子どもマインドです。
「明らむ=諦める」ために必要な力、すなわち去勢を受け入れる力のない、未成熟な心です。
「自分は世界の中心にいる」と考える自己愛障害性(ナルシシズム)にハマり、成長の止まったマインドです。
8)内なる永遠の少年・少女性が、
「自分は完璧だ」
「自分は理想的な相手とだけつきあう」
「世界を救済するような偉大な仕事だけが自分にふさわしい」
「相手は自分の見解に従うべきだ。なぜなら、自分の考えはパーフェクトだから」と、あなたにささやき、あなたがその声を真に受けていたとしたら、あなたの人生は、どうなるでしょう?
「自分が本気を出せばスゴイことをやれる。しかし、まだその時ではない。なぜなら、状況が整わないからだ。
または私の心の準備が整っていないためだ」と本気で思い込み、あなたが50歳、いや60歳、70歳になって(しまって)いたら、あなたの日々の暮らしは、どのようでしょうか?
こうした人は、「内なる過酷な超自我」にやられていたりします。
「やるんなら、完全無欠にやらなければならない」と脅されていたりします。
9)それに対して、あなたに「主体的妥協力」があって、あなたの内なる理想主義、完璧主義、誇大妄想、過酷な超自我を「意識的」にくじくことができたとしたら?
あなたの人生は、身の詰まった、より豊かなものになっているでしょう。
あなたは、日々の暮らしに、手ごたえ、確かさ、果実を感じ、得ているでしょう。
あなたには、生産力があり、物事を成し遂げ、個性を表現しているでしょう。
10)さて、「妥協」を漢字の意味から見てみるとどのように理解できるでしょう?
「妥」は、「やすらか、おだやか、落ち着く」の意味で、象形(物をかたどった漢字の成り立ち)から見ると、「上から落ち着いて、おだやかに、やさしく手をかざして、下にいる女性を抑え座らせること」を示します。
「妥」は、英語で "gentle(ジェントル)" "peace(ピース)"ですが、私たちの「内なるジェントルでピースフルな人が、内なる女性性を抑え座らせる」ところから、真の安らぎ、落ち着き、そして妥協が始まります。
ジェントルでピースフルな人とは、深層心理学的には、イニシエーションあるいは去勢を主体的に受け容れ、経験しているリーダーです。
(注:女性性と女性とは異なります。女性性は、セックスやジェンダーに関係なく、誰にでも潜在する働き、可能性です。たとえば、ヒステリックな内なる女性性に乗っ取られ、妥協することができず、行き詰まっている男性がいたりします)
11)一方「協」は、「十(=十全に揃っている)」+「三つの力」で、「十全に力を合わせること」を意味します。
すなわち「妥協」とは、心の内面に存在する
(a)ジェントルでピースフルなリーダー
(b)座して、瞑想したり、熟考する女性性
(c)十全に力を合わせること
の、三要素から成ります。
12)妥協する力がなければ、私たちは物事を終結できません。
いや、それ以前に、物事を開始できません。
この力を備えていなければ、妄想の中で、理想的で完璧な誇大妄想に耽(ふけ)るだけです。
その耽溺(たんでき)に、過酷な超自我から強いられ、長居をさせられてしまいます。
「完璧」主義ではなく、妥協を通じた「完成」主義を心がけては、いかがでしょうか?
13)心の内側で妥協できるようになると、あなたは相手、敵、会社、状況、環境、社会、世界とも、妥協しやすくなります。
主体的、能動的、意識的に。自由意志で。
14)一見不本意な妥協が、窮地を打開してくれることもあります。
妥協できない精神は、「ゼロ・100」思考、「最高か最悪か」「理想と幻滅」でいっぱいです。
「ゼロ」と「100」だけがある、それはマインド的に精神病水準や自己愛性パーソナリティ障害水準です。
15)そこに、「1〜99」はありません。
妥協力が身につくと、あなたは1〜99の間を、自由に行き来できます。
たくさんの選択肢、柔軟性、軽やかさが生まれます。
16)二人三脚は、うまくいくと、それをするだけで楽しさや喜びが湧きあがります。
そのためにあなたは、片側の足を自分の思い通りに使うのではなく、相手の片足と合わせるために、妥協し、相手に預けなければなりません。
17)あなたとあなたの相手とから成る「第三の足」は、プチ・フロー、プチ・ゾーン、プチ変性意識を生みます。
そのとき、あなたと相手とは、第三の足を起点に、「夢の意識」を生きています。
日常意識に、夢の意識が去来します。
この点については、セミナーで詳しくお伝えします。
18)人間が社会で生きていくには、妥協は必須(ひっす)です。
「ゼロ・100」思考の人にとって、妥協はゼロで、敗北です。
一方、妥協力のある人にとって、妥協は、人生を能動的、主体的に、また素面(しらふ)で生きていくうえでの、あるいは物事を成し遂げるうえでの良質なスタイルであり、ツールです。
ゼロでも、敗北でもありません。
19)私たちはセラピーで、妥協を知らず、内なる理想主義や完璧主義、誇大妄想に煽(あお)られ何もできずに立ち止まり苦しんでいる人に、たくさん接してきました。
また、能動的妥協力をもっていないゆえに空しい人、強いられた妥協に受け身で屈服し、被害者意識や屈辱感に悩む人にも、多くお会いしてきました。
セミナーでは、あなたが
(a)ジェントルでピースフルなリーダーシップと
(b)座して、瞑想したり、熟考する内なる女性性とを身につけ、
(c)心の力を集め、十全に合わせることで、妥協力を育成することを目指します。
あなたは妥協について再考し、そこに主体性、能動性、積極性の関与していることを発見することでしょう。
それは、あなたが生きるうえで、内側から湧きあがる力(パワー)になります。
窮地や行き詰まりを打開する柔軟力ともなるでしょう。
たくさんの選択肢、柔軟さ、しなやかさが浮上するからです。
20)妥協は、あなたの人生を確かなもの、手ごたえのあるもの、生産性や成果のあるものにします。
また他者との率先した妥協が、フローやゾーン体験、満ち足りた喜びや楽しみを生み出すことに気づき、驚くかもしれません。
個を超えた(トランスパーソナルな)喜びです。
21)このセミナーでは、あなたに妥協力がなかったばかりに、未完了、未解決なままの体験をピックアップし、それとの簡単なワークを試みます。
楽しみにしてください。
セラピスト、コーチ、コンサルタント、ナース、ドクター、ケースワーカーなどの医療関係者、教師、ビジネスパーソンとしてのあなたに、能動的妥協力が備わっていたなら、あなたの仕事は、どうなっていたか、ご一緒に考えませんか?
自分の内面と主体的に妥協できると、あなたのこれからの暮らしに、どのようなプラスが生まれるでしょう?
あなたのクライエントに意識的に妥協する力がついたなら、そのクライエントに、どんな肯定的変化が起きるでしょう?
良質なケース(事例)をご用意して、あなたのご参加をお待ちしています。
あなたは主体的で意識的な妥協力を実につけたいと思いますか?
22)今回「妥協の心理学〜能動的・主体的な人生と、柔軟で軽やかな関係を育むために〜」にご関心のあるセラピスト、コーチ、コンサルタント、アドバイザー、ケースワーカー、ナース、医師、保健師、ボディワーカー、弁護士、教育関係者の方、ファミリービジネスの専門家の方、そして一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】2024年1月28日(日)10:00~17:00 開場:9:50
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
1月26日までにお申し込みください。
【講 師】
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、34年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
※当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
Mail: info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
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《今後のセミナーご案内》
2024年
2月25日(日)
3月24日(日)
4月21日(日)
5月26日(日)
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
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Posted at 12:37