2024年3月22日(金)スタート!新連続講座 全10回
「虹の身体と関係性〜相互調律的ウェルビーイングの実現」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
心理学の視点からの身体の健康法について興味のあるセラピストの方
心理学の視点からウェルビーイング(健康や幸せ)について学びたい方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)人生100年時代といわれるようになりました。
団塊の世代が後期高齢者になり、かつてないくらい身体の健康に注目が集まっています。
雑誌、TV、ラジオ、新聞、SNSなどで、健康に関する記事を目にしない日はありません。
今まで運動をしていなかった人が、健康を気にしてウォーキングや筋トレを始めています。
しかし、身体にはいろいろなものがあること、真の健康はホリスティックな健康であり、そのためには多様な身体のバランスが必要な点は、知られていません。
今回、プロセスワークやチベット密教を参照し、身体を複数の色からなる「虹の身体」ととらえます。
多次元的に見ることで、身体を統合的に把握し、全体的ウェルビーイング(健康や幸せ)の可能性を考えます。
また、対人援助の深み、高み、相互性について、多次元的身体の立ち位置から見ていきます。
講座では、虹の身体を意識的(コンシャス)に、生きる技術を学びます。
2)ヨーガ、プロセスワーク、トランスパーソナル心理学は、「身体」を3つ(の色)に大別し、多次元的にとらえています。
1つは「粗大的身体」=「肉体」=「物としての身体」
2つは「微細的身体(サトルボディ)」=「ドリームボディ」
3つは「元因的身体(コーザルボディ)」=「ドリーミング」=「気の身体」=「野生的身体」
3)それに対し、私たちは、1つめと2つめの間に、「主観的身体」「象徴的身体」「心理学的身体」を入れて、身体を「4色」に分けています。
すなわち
(a)「粗大的身体、肉体、物質的身体」
(b)「主観的身体、象徴的身体、心理学的身体」
(c)「微細的身体(サトルボディ)、ドリームボディ」
(d)「元因的身体、ドリーミング、気の身体、野性的身体」
です。
体志向「セラピー」を行うには、「主観的身体、象徴的身体、心理学的身体」へのまなざしが不可欠だからです。
4)粗大的身体には、医学的アプローチ、筋トレ、ストレッチ、一般的なヨーガが適切です。
微細的身体には、気功、エネルギーワーク、ユング派のアクティブ・イマジネーション、プロセスワークのドリームボディ・ワークがふさわしい。
5)ちなみに主観的身体は、粗大的身体あるいは肉体を、「主観的」に感じ取ることで生まれる身体経験です。
象徴的身体は、微細的身体を「主観的」に解釈するところから浮上する身体です。
主観的身体と象徴的身体とは、どちらも心理学者が「主観」を起点に把握する身体であり、心理学的身体と呼ばれます。
6)象徴的身体は、微細的身体と混同されることがままあります。
しかし、その2つは、次元も、立ち位置も、質も、そして導き出される経験も、異なります。
ヨーガ、プロセスワークやトランスパーソナル心理学は、象徴的身体、主観的身体、心理学的身体について、ほとんど記述していませんので、身体志向の対人援助を行う際に、注意が必要です。
主観的身体については、たとえば「フォーカシング」や「ゲシュタルト療法」がお勧めです。
7)微細的身体やドリームボディ(夢身体)は、日々の臨床の中で、私たちが最も頻繁に取り組んできた身体です。
この身体に対して、連続講座では、ドリームボディ・ワークや、気功の「小周天ワーク」を試みます
微細的身体は、肉眼には見えない身体です。
しかし、夜見る夢、変性意識状態、身体症状や病とのワークによって開示される身体です。
それは、見えない身体であるにもかかわらず、肉体や主観的身体よりも、リアルで、深くて、濃密な経験を喚起します。
微細的身体は「無意識的」あるいは「変性意識的」身体です。
一方、主観的身体は「意識的」身体です。
8)A.ミンデルは、夢と身体とは、お互いがお互いを映し出すホログラム、あるいはフラクタル(相似形)的身体であることを、ユング派の夢ワークの中で発見し、「ドリームボディ」と命名しました。
あなたは、フラクタル的身体に興味がありますか?
9)元因的身体は、「非二元的」身体です。五感に分化される以前の「気の身体」あるいは「野生的身体」です。それはプロセスワークの「ドリーミング(身体)」に当たります。
この身体は、五感はもとより、精神と身体、イメージ以前の存在です。
野口整体の野口晴哉氏は、気の身体について、以下のように語っています。
「それは五感で感じるものではない。見ることも、触ることもできない」
「それは、心ではなく、物質以前のもの」
「気であり、気配や雰囲気である」。
ユング心理学の河合隼雄氏は、箱庭療法について話しています。
「箱庭療法では、まずある種の『雰囲気』が漂い、その『雰囲気』の中からイメージが生まれ、そのイメージを人形やフィギュアで表現し、創作していく」と。
10)ある母親は、「赤ちゃんが泣くとき、ある泣き声のときだけ母乳が勝手に出る」と話しました。
「眠かったり、おむつが濡れたりして泣いているときは、母乳は出ない。
でも自分では、どの泣き声が、母乳をほしがっている泣き声なのか、よくわからないんです」。
そのお母さんは、自分の乳房からある時は母乳が出て、ある時は出ない、という身体経験をしていました。
しかし、主観的身体レベルでの感覚では、赤ちゃんの泣き声を聞き分けることができ(てい)ませんでした。
母乳をほしがっている赤ちゃんの泣き声を正確に聞き分けたのは、彼女の「野生的身体」あるいは「気の身体」が覚醒し、機能していたからです。
対人関係生物学は、母親と赤ちゃんとの交流を「右脳と右脳」との(超高速あるいは時空を超えた)ダイレクトなものと考えます。
11)思想家の内田樹氏は、「自分の意識とは別に、身体が、危険を危険として瞬時に察知し、危険を回避できるようになるために、日々合気道の稽古に励んでいる」、といったことを述べています。
危険を即危険と察知し、回避する身体を、ミンデルは「俊敏な猫」的身体、ととらえています。
それは、ドリーミング的身体です。
それに対して、ドリームボディやサトルボディ次元の身体を「緩慢な猫の身体」に譬えています。
12)精神分析的発達心理学者のダニエル・スターンは、乳幼児と母親との関係を観察し分析する中で、両者のやり取りは、秒速をはるかに超えた高速〜ミンデルのいう「俊敏さ」〜で、展開していると述べています。
また母親は乳児の情動に調律(チューニング)すると共に、何と乳児の方からも、母親の情動に調律している、といいます。
母親と乳児は、「相互」に、チューニングし合っているのです。
それは肉眼には見えない波動、エネルギー、リズム、ピッチなどのレベルでの「相互情動調律」です。
13)野口整体は、相互情動調律を、「相互運動」あるいは「感応」と呼びます。
野口整体の操法における気の身体あるいは野生的身体は、つねに「相互運動的身体」です。
先に述べた赤ちゃんの泣き声と、それに感応したお母さんの乳房の相互関係のような。
14)家族療法のM.ボーエンによると、「情動」は「感情」と違い、五感によって分化される以前のもの、と述べています。
情動は「切れ目、境界、分離のない」気のようなものであり、情動調律は「気調律」です。
それは、主観的身体が行う「感情」調律とは異なります。
15)野口氏は、整体でクライエントの気に合わせるとき、または気の感応について調べるとき、気の「勢い」に着目するといいます。
この勢いは、ドリーミング(身体)の「傾向性(tendency)」です。
どうすれは、勢いや傾向性を、把握できるでしょうか?
これがつかめると、ホリスティックな健康、また身体志向のセラピーに大変有益です。
16)野口氏、禅仏教の鈴木大拙氏、神秘主義思想家の井筒俊彦氏は、五感、精神と身体、イメージ以前の身体と取り組むために、「対象と一つになる」ことを勧めています。
インド思想やユダヤ教神秘主義に影響を受けたW.ビオンは、それを「O(オー)になること」と言いました。
対象と一つになって、自分も「O(オーまたはゼロあるいは無)」となり、「直覚」「直観」「直感」を通じて把握するのが、勢いや傾向性です。
講座では、勢いや傾向性をとらえるトレーニングも試みます。
気調律を実践するためです。
17)気調律あるいは情動調律には、「関係性」あるいは「相互性」と「超高速運動」への俊敏さが欠かせません。
母親と赤ちゃんとのやり取り、運動会での二人三脚、ジャズのインプロビゼーション(即興演奏)、禅仏教の「そっ啄同時」(親鳥と雛が卵の殻を両側から同時につつくこと)・・・は、すべて気調節の絡んだ相互運動的身体経験です。
元因的身体レベルでの気調律がうまく進むと、それだけで元気や喜びが湧き上がり、ウェルビーイング(健康と幸せ)が向上します。
18)そのキーワードは、「ダイレクト(直接)性」あるいは「無媒介性」です。
一方、夢やイメージと身体とのフラクタルな関係から成るドリームボディや微細的身体には、「分節」や「区切り」があります
(注:「分節」や「区切り」については、講座でお伝えします)。
元因的身体レベルでは、共時性や量子論的現象が頻発します。
その背景には直接性があって、これがなければ、たとえば肉食動物の多くいるアフリカのサバンナで、サピエンス(人類)は、さまざまな危険を回避できなかったでしょう。
緩慢で、肉食動物に捕まり食べられていたでしょう。
その直接性は、深層に、今でも誰も(サピエンス)が秘めている野生です。
19)講座で、あなたは元因的身体と微細的身体との質的違いを、よく理解することができます。
その2つの身体は共に神秘的で不可思議なため、混同されることが少なくありません。
今回、2つの身体のクオリティ(質)の異なるところを、わかりやすくお伝えします。
違いを理解し、日々の生活や身体志向のセラピーで活かしてください。
20)講座の目的は、
身体を多次元的、ホリスティックにとらえること、
虹の身体を次元事に切り分けるアウェアネス能力、
各身体間を移動する柔軟性、
各身体をバランスよく生きる能力、
を身につけることです。
それには俯瞰的視点、切断力、包容力が求められます。
21)また、各身体次元にフィットするエクササイズをご紹介し、ホリスティックなウェルビーイング(健康と幸せ)を志します。
たとえば、粗大的身体には、ウォーキング、筋トレ、ストレッチ、食事、栄養バランス、サプリメントなどのリテラシーが求められます。
主観的身体は、あなたの「主体性」作り、トラウマや未病を調べるうえで有益です。そのための簡単なエクササイズをご紹介します。
微細的身体には、夜見る夢と身体症状とのつながりを紐解くドリームボディ・ワークや練功、小周天ワークを試みます。
あなたは、変性意識の持つ深みや濃度や臨場感に驚くことでしょう。
元因的身体は、一見、神秘主義者だけが到達できる身体のようです。しかし、母子間の日常のやり取り、スポーツや武道のゾーン体験、アーティストや職人のフロー体験の中にある身体経験です。
工夫すれば、誰もが経験できる身体です。
元因的身体レベルでの気調律は、「ターミナル・ケア」や「コーマ(植物昏睡状態との)ワーク」に欠かせません。
「認知症ケア」にも可能性があります。
そのための初歩的取り組みを、ご紹介します。
22)現代の身体志向セラピーは、身体と心のつながりに着目します。しかし、解離、複雑性トラウマ、精神病水準、パーソナリティ障害、依存症、共依存といった現代的難題と取り組むには、身体と心に加えて、「関係性」あるいは「相互性」と「運動」、さらには「脳科学」や「対人関係生物学」を統合したまなざしが必要です。
関係性や相互性と取り組むには、「転移と逆転移」「投影同一化」「エナクトメント」を取り上げる必要があります。
今回、特に「相互運動性」に着目し、虹の身体全体を見ていきます。
23)が、その時、あくまで「意識的身体」である主観的身体から始め、主観的身体に戻るようにします。
なぜなら、それが身体の多次元性を、地に足をつけてコンシャス(意識的)に、生きるうえで不可欠だからです。
ともすると、微細的身体や元因的身体を把握することが、多次元的身体を学ぶ目的になりがちです。
そうではなく、各身体のバランスこそが大切です。
その出発点が、主観的身体です。
この考え方は、身体志向セラピーの実践にも有益です。
24)毎回レインボー(虹)をイメージしながら、講座を進めます。
今回、「虹の身体と関係性〜相互調律的ウェルビーイングの実現」にご関心のあるセラピスト、コーチ、ボディワーカー、コンサルタント、またそうした専門家を目指す方、一般の方、初めての方、そしてあなたの連続講座へのご参加を心からお待ちしています。
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】2024年3月22日(金)スタート
毎月第4金曜日19:00~20:50 全10回
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
参加お申し込みの方に詳細をお伝えします
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、2024年3月20日(水)までにお申し込みください
【講 師】
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、34年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
ファイナンシャル・セラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
臨床心理士、
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会理事
日本トランスパーソナル学会理事
連続講座のご参加が
初めてご参加の方 120,000円+消費税(10%)
2回目の方 115,000円(5 ,000円の割引)+消費税
3回目の方 110,000円(10,000円の割引)+消費税
4回目の方 105,000円(15,000円の割引)+消費税
5回目以上の方 97,000円(23,000円の割引)+消費税
※USB+資料の形で、遠方の方にも、講座の内容を販売しています。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
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《今後のセミナーご案内》
2024年
1月28日(日)「妥協の心理学〜能動的・主体的な人生と、柔軟で軽やかな関係を育むために〜」
2024年
2月25日(日)
3月24日(日)
4月21日(日)
5月26日(日)
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
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Posted at 12:55