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JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2014年4月20日開催「対人援助職における<主訴>と<目標>の違い、そしてリーダーシップ〈東京〉」  [2014年03月27日]
■2014年4月20日開催
「対人援助職における<主訴>と<目標>の違い、そしてリーダーシップ」
主催:プロセスワーク研究会

●このような方へお薦め!
 心理カウンセラー、セラピストの方
 対人援助の力を身につけたい一般の方

プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生の専門家向けのセミナーのご紹介です。

参加を希望される方は、以下の内容をご確認の上、直接主催者へご連絡ください。

_____
        講師:富士見ユキオ先生からのメッセージ _____
 
1)今回は、ここ数年の間で、今までで一番ご要望の多かったテーマの一つ対人援助職における「目的/目標」に関するセミナーの初開催です。

2)たとえば、みなさんがレストランに行ったとき、何を食べるかの、「注文」をします。
 「注文」がないと、レストラン側は料理を作れませんし、料理は出来てきません。

 希望する料理の「注文」が、対人援助職における「目的/目標」に当たります。
 お客様から「注文」をいただいてから、レストラン側は腕を振るい、ベストな料理を作っていきます。

心理療法における「注文」、すなわち、心理療法の「目的/目標」をいただいてから、あるいは、クライアントの人とセラピストで協力して「目的/目標」を取っから/作ってから、セラピストは、「目標/目的」達成のために腕を振います。


 3)が、何と、クラライアントの「注文」を聞かず、つまり「目的/目標」を作らずに、心理療法やカウンセリングを行っている心理セラピストが、とても多い、という現状があります。

かなり大きな複数の心理学の学会に出た印象は、「心理的目的/目標」を取らない・作らないまま、心理セラピーを行っているプロ&セミ・プロ心理セラピスト/カウンセラーが、実に、9割以上はいるということです。


 4)「目的/目標」がなければ、心理療法が上手くいっているか/上手くいったか、いかなかったか、判断のしようがありません。

 心理カウンセリングにおける、クライアントの人の「目的/目標」がなければ、心理的プロセスの行き先もわかりませんし、そのための指針も出せません。


5)心理カウンセラーの中には、『目標/目的』と、「主訴」を、はき違えている/混同している人が多く見られます。(「主訴」さえ聞かない・取らないつわものカウンセラーも、たくさんいます。

たとえば、いきなり傾聴を始めて、カウンセリング・プロセスに入っていってしまう、という具合に。
そういったカウンセラーは、傾聴していれば、あるいは今・ここでのプロセスに従っていれば、何とかなる/行いつくところに行く、と、禅の老師の「公案問答」を気取って、場当たり的なカウンセリングを行っています)


6)「主訴」は、読んで字のごとく、「主な訴え」です。

それは、たとえば、「お腹が減った」、というようなものです。

 
7)心理療法においては、

(A)「お腹が減った」という「メインの訴え(主訴)」が、先ずあって、
(B)「じゃー、今日は和食じゃなくて、イタリアンにしよう」という選択が次にあり、
(C)どにイタリアンレストランにしようか、さらに考え&選択して、
(D)そのレストランに実際に来て、
(E)メニューを見て、
(F)レストランの店員に、メニューについての質問をしたり、今日のお勧めメニューの情報を得たり、会話したりして、
(G)「その次に、初めて、『注文~心理療法の目的/目標』を出します。


 8)しかし、心理療法家には、主訴すら聞かない、取らない人がいる一方で、主訴を取ったとしても、次の最も大事なプロセスである上の(B)~(G)の6段階を、実は知らない人、行わない人、無視する人がとてもたくさんいます。
(B)~(G)を取ることを知らない、学んでていない心理セラピストが、実とても多くいます。


 9)プロセスワーク的には、「主訴」に当たるのは、ワールドワークの「ブレインストーミング」や「ソーティング」段階です。

そして、「目的/目標」は、「コンセンサス(合意)」段階です。
ワールドワークやオープンフォーラムを行った人は、わかると思いますが、

「ソーティング」から、「コンセンサス」に、至るまでのプロセスが、何と大変なことか!
しかし/そして大切なことか!


10)それは料理の「仕込み」に当たり、「仕込み」を丁寧に、じっくりとやるかどうかが、実は、料理の味全体に影響を及ぼします。

 カウンセリングも同じです。にもかかわらず、ワールドワークでは、
「コンセンサス」を取ることに努めるプロセス指向のセラピストでも、なぜか、「個人セッション」になると、「注文」・「目的/目標」を取ること、確認することを怠る人、知らない人が、後を絶ちません。
 

11)ファーストフード店の店員は、必ず、「お客様、ご注文を確認させていただいてもよろしいでしょうか」と、「注文取り」を怠りません。
誤解を避けるためです。

それはまた、インフォームド・コンセントやアカウンタビリティ(説明責任)に通じますし、実は、心理療法が上手くいくかどうかは、小難しいスキルや理論を学び、駆使することよりも、ずっと大事で、クライアントへのサービス/ホスピタリティになります。


12)今回は、「心理療法的目的/目的を取る」という、飲食産業やサービス産業にとっては、基本中の基本を、メイン・テーマとします。

 心理カウンセラーや心理セラピストの多くの人は、おそらく一度も学んだことがないテーマだと思います。
しかし、最重要課題の一つです。
それについて、基本から、初心者でもわかるように、お伝えします。
心理療法家としての腕を、磨きたい方、アップさせたい方のご参加をこころからお待ちしています。
 
*この専門家の方のみならず、対人援助職の力を、将来にわたって身に着けたいと考えている一般の方、この分野にご関心のある初心者の方のご参加も、大歓迎いたします。



【日 時】2014年4月20日(日)
10:00~17:00(開場9:50)

【参加費】20,000円+消費税(8%)
    
【講 師】
◎富士見ユキオ

 認定プロセスワーカー、
 ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、
 開業心理療法家、臨床心理士

◎岸原千雅子
 アーニー・ミンデル&エイミー・ミンデル認定のセカンド・トレーニング教師
 ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト
 臨床心理士、IFA認定アロマセラピスト

【会 場】東京都内赤坂、富士見心理面接室
      ※会場が小さいため、定員いっぱいになる可能性があります。
      ※ご関心がある方は、お早めにお申し込みください。


【連絡先】プロセスワーク研究会
     email:qwl03722@nifty.com
     fax:03-5570-2860

Posted at 17:30