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2025.12.28開催「『良質な関係性』こそ幸福の鍵 〜well inter-being(ウェル・インター・ビーイング)のすすめ〜」<Zoom>  [2025年12月17日]
2025年12月28日開催
「『良質な関係性』こそ幸福の鍵
〜well inter-being(ウェル・インター・ビーイング)のすすめ〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
ウェルビーイング(well being)についてより深く学びたい方
良質な関係に基づいた健康や幸福の好循環について学びたい方
心理カウンセラー、セラピストの方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)「幸福」や「健康」と訳される「ウェルビーイング(well being)」が、日本に紹介され、その大切さが少しずつ浸透していっています。
 
今年最後のセミナーでは、そのウェルビーングの考え方を超え、より洗練させた「ウェル・インター・ビーイング(well inter-being)」をテーマとします。
 
2)80年間にわたるハーバード成人発達研究によると、幸福と健康をもたらす最重要要因は、"良質な関係性"です。
 
"inter(インター)"は、「間(あいだ)」や「関係性」を意味します。
ウェルビーングに”インター(関係、あいだ)”が入ることで、私たちは、ウェルビーイングの最重要要因に触れ、ウェルビーイングを内側から真に生き、楽しみ、謳歌できるようになります。
 
今回良質な関係に〈基づいた〉健康や幸福と、「関係−健康−幸福」の〈好循環〉について取り組みます。
ウェル・インター・ビーイングの育成、維持、贈与についても、ご一緒に考えます。
 
3)well beingの"well(ウェル) は「良く」「健康に」、"being(ビーイング)"は、「存在」「居ること」で、ウェルビーングの文字通りの意味は「良く在ること」「健康に居ること」です。
 
健康で居るには、どうすればいいでしょうか?
良く在るとは、どういうことでしょうか?
その問いへの応答が、セミナーのメインテーマです。
 
4)ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハンによると、私たちは、自分"独り"で成立できるbeing(存在)ではありません。
 
自分"だけ"で、良く在ることはできない、といいます。
なぜなら私たちは、"inter-being(インター・ビーイング)"だからです。
インター・ビーイングは、「あいだの存在」や「関係的あり様」と訳されます。
「粋(いき) の分析」で著名な哲学者の和辻哲郎氏は、私たちを「他者との関係性の中で成立する存在」ととらえ、「人間」を「間の人」あるいは「間人(かんじん)」と呼びました。
 
5)ティク・ナット・ハンや和辻を参照すると、私たちは"I am(「私は存在する」)"ではありません。
 
" I inter-am(「私は関係的存在である」「私はあいだの中で他者と共に在る」)"です。
 
あなたや私が、良く在るには、inter(あいだ、関係性)への眼差しやケア(世話)が、欠かせません。
 
6)" well(ウェル、良く、健康に)"の反対語は、"ill(イル、悪く、病的に)"です。
 
イル・インター・ビーイング(ill inter-being)は、関係性が搾取的、支配的、共依存的に変質した病的状態に居ることです。
そこでは、交流や関係が、強制的、搾取的、暴力的、操作的です。
 
共にいることが、支配や操作や同調圧力の温床となり、ブラックな偽りの連帯やコミュニティを生みます。
そこで私たちは不幸になり、健康を害するでしょう。
 
7)ウェルビーングの鍵は、"inter(あいだ、関係)"の有無です。
 
そして、interの「質」です。
 
8)「相互依存」と「共依存」の違いから、考えてみましょう。
 
相互依存は、ウェル・インター・ビーイングです。
それは、助け支え合い、贈り合う(give&give)ウィン-ウィン的関係です。
一方、共依存は、イル・インター・ビーイングです。
 
それは、奪い合い、搾取し合う、また足を引っ張り合うルーズ-ルーズ的関係です。
セミナーでは、共依存と相互依存との質的違いについて、わかりやすくお伝えします。
 
9)サピエンス(人類 / 人間)は、40〜60万年に及ぶ進化の過程で、集団的あるいは関係的に生きることを、生存戦略として選択しました。
 
結果、私たちのDNAは、関係を志向します。
ハーバード成人研究が、ウェルビーイングの核心を「良い関係性」と結論づけたのは、納得できます。
 
10)私たちは、40〜60万年間かけて培われた、DNAに刻まれている関係志向的力に、抗うことは、できません。
 
だから集団 / 関係性から省かれること、のけ者にされることは、大変恐ろしく、また辛い。
なぜなら村八分や孤立は、関係志向のDNAからすると、生存を危うくしかねないからです。
 
11)しかし〈現代〉において、それは"錯覚"です。
 
(多くの場合)私たちは「村八分を生む関係」に、留ま(り続け)る必要はないからです。
そこから離れる自由があります。
村八分によって、抹殺されることはありません。
 
12)注意すべきは、集団や関係に、well(健康的で良いもの)と、 ill(病的で悪質なもの)とのある点です。
 
しかしティク・ナット・ハンのinter-beingや、それを生んだ大乗仏教の「縁起」の考え方には、その2つを『分ける』発想がありません。
そのため、相互依存と共依存とが混同されかねません。
 
13)セラピー的には、その2つの質的差異に着目することが、"絶対"に不可欠です。
 
セミナーでは、2つの見分け方について、基本から学びます。
 
14)課題は、どうすれば、健康な関係を育成し、維持できるか、です。
 
どうしたら、病的で悪質な関係の外に出ることができるか、です。
病的な関係を、健全な関係に「変容」させる"錬金術的な技"は、あるでしょうか?
 
ウェル・インター・ビーイングは、身体の健康だけでなく、心の健康や幸福や豊かさ、また健全で幸福な仕事に好影響をもたらすでしょうか?
セミナーでは、そうした問い全てに取り組みます。
 
15)ウェル・インター(健康で質の良い関係)の中で、私たちの心は水を得た魚のように活き活きとします。
 
成長し、脱皮変容し、成熟することができます。
 
16)すると私たちは、ウェル・インター(良質で健康な関係性)の贈与 / 提供者に、なることもできるでしょう。
 
関係の中で、
仏教の「コンパッション」、
E.フロムの「愛するということ」、
E.エリクソンの「ジェネラティビティ(生殖性 / 事業承継性)」、
M.モースの「純粋贈与」の実践が可能になります。
 
17)セミナーでは、従来のウェルビーイングを「あいだ」や「関係性」から見直します。
 
良質で健康な関係と悪質で病的な関係との見分け方を、具体的に学びます。
さらに、関係性を"内的なもの"と、"外的なもの"に区分けし、インターをより洗練させていきます。
 
あなたは良質で健康なカップルや夫婦関係、家族関係、友人関係、職場関係について、実感や手触り感を経験することでしょう。
ファミリービジネスのような複雑で重層的なシステムにも、有益な視座となります。
 
18)セミナーは、ウェルビーイングを、インター(あいだ、関係性)から振り返り、健康や幸福や豊かさを、あなたやあなたのクライエントが真に生きるように、支援するためのものです。
 
18) 今回、「『良質な関係性』こそ幸福の鍵〜well inter-being(ウェル・インター・ビーイング)のすすめ〜」にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、コーチ、教師、グリーフ・ケアワーカー、コンサルタント、ファミリービジネスの
専門家、福祉や医療関係者のご参加を、お待ちしています。
 
一般の方、初心者の方のご参加も大歓迎です!

【開催日時】2025年12月28日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので12月26日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、35年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2025年
11月30日(日)
12月28日(日)
2026年
1月25日(日)
2月22日(日)
3月29日(日)
4月26日(日)
5月31日(日)
6月28日(日)
7月26日(日)
8月30日(日)
 
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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Posted at 12:16