2021年10月31日開催
「『助けて!』が言えるために
〜Help Seeking(援助要請力)とつながり力の心理学〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
心理カウンセラー、セラピストの方
援助要請力や共依存や依存症との違いに興味のある方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)あなたは、「助けて」が、言えますか? それとも、言いにくいですか?
重要でないことについては「助けて」と言えても、本当にあなたが困っていることに関しては言えない、隠したまま、ということはありませんか?
他の人の力になることは天才的に上手、なのに、他の人に助けてもらうことはとても苦手、ではないでしょうか?
2)たとえば、
・長い間、助けてほしかったことが言い出せず、いつも心の中で躊躇しては諦め、フラストレーションがたまっている。
・「助けて」を小出しにして相手の様子をうかがったことはあったけれど、結局は真剣に聞いてもらえず、スルーされた。
・このままじゃまずいのはわかるけど、「助けて」と言えない。
・「助けて」を言って、弱みを握られたくない、借りを作りたくない。
3)高齢者、若者、子どもを問わず、「助けて!」を言えない人が、少なくありません。困っていても、助けを求められない、SOSを出せない。
セラピー、カウンセリング、コーチングを受けているのに、真の悩みは専門家にも、なかなか打ち明けられない。
4)本当の「助けて!」には、どのような状況があるでしょうか?
・失恋
・離婚
・仕事での失敗
・人間関係のこじれ
・孤立
・お家騒動
・不幸の連続
・大切な人の死
・ペットの死
・大病
・借金、破産
・いじめ
・八方ふさがり
・事故
・恥
5)にもかかわらず、「助けて」が言えないのは、どうしてでしょうか?
なぜ、助けを求められないのでしょう?
・ひどい状態になったのは自分に責任があるので、自分で何とかしなければならない。
・自分はダメ人間なので、助けを求めるに値しない。
・助けを求めるのは、甘え、弱さ。
・本当に助けてくれるのか、半信半疑。
・助けを求めて、怒られたりバカにされるのが怖い。
・自分1人でやった方が早いし、楽。
・孤高が美。
6)あなたが、助けを求めること、頼ること、甘えることが苦手だとしても大丈夫です。
相手が信用できなくても、やり方はあります。
7)それにあたって、なぜ人に「頼れない」「甘えられない」のか、どうして人を「信用できない」のか、まっすぐに考えることが大切です。
私たちも、「助けてをいうこと」「頼ること」「甘えること」「信用すること」が、かつて苦手でした。
しかし、少しずつ、「援助要請力」「依頼力」「甘え力」「信用する力」を鍛え、身に着けていきました。
8)自己心理学のハインツ・コフートや精神分析家のドナルド・ウィニコットは、自立は、依存関係の中に生まれると考えました。
「助けて」を言う、「頼る」「甘える」こと(=依存)があってこそ、自立がかなうというのです。
自立と依存とは敵対関係にあるのではなく、依存という基盤の上に、自立が成立すると考えたのです。
9)あなたは、「援助要請」(help-seeking、助けを求めること)という言葉を聞いたことがありますか?
セラピー、コーチング、コンサルティング、福祉、医療、教育、ビジネス分野で、近年使われ始めた概念です。
「援助要請(help-seeking)」とは、自分だけでは解決できない問題に直面した個人が、周囲の人に、あるいは自分たちだけでは解決できない問題に直面したカップル、家族、組織が、問題を解決しようと他者に援助を求めることです。
それは、問題を他者に丸投げする依存的な行動ではなく、自分(たち)で問題を解決するために、他者に援助を求める自律的な行為です。
回避的かつ寄生的な共依存的関係とは異なります。
10)援助要請には、「社会資本(social capital)」が欠かせません。
社会資本は、簡単に言うと「つながり」です。
援助要請が機能する社会資本を、ユング派のポリーヤング・エイゼンドラスは「相互依存」と呼びます。
それは、「共依存」と質的に異なります。
11)豊かな相互依存関係は、「親密なつながり」と、「少し親密なつながり」とからなります。
親密なつながりと、少し親密なつながりからなるクモの巣状のネットワーク(web of life)。
それは、幾つもの細いクモの糸が折り重なって、分厚くなった糸によって紡がれると、よりいいでしょう。
そうしたネットワークが、質のいいセーフティネットを生むといいます。
(注:親密つながりは1つから4、5個まで、少し親密なつながりは多くても10個程度まで、で十分といわれています。なぜでしょうか?セミナーでご説明します)
12)「親密はつながり」および「少し親密なつながり」とは何でしょうか?
あなたは、想像できますか?
セミナーで、ご一緒に考えませんか?
11)ここで注意すべきは、「相互依存」と「共依存」との違いです。
「共依存」は回避的かつ寄生的、孤高を気どりながら甘ったれ、緊張と間抜けさ、からなる関係です。
家族療法の言う「ぐちゃぐちゃ(enmeshed)」と「心が離れた(disengaged)」状態とが混在しています。
それは、関係というより腐れ縁で、搾取や暴力が蔓延します。
アルコール、摂食、ギャンブル、ゲーム、買い物、セックス、ポルノ、ドラッグなど、ありとあらゆる依存症の温床となります。
12)依存症(中毒)者や共依存者が、「助けて」を言うのは難しい。
なぜなら、共依存は、真の信頼関係を築かず、本当に困ったときに頼ることができないからです。
「助けて」を言おうものなら、ディスられ、バカにされ、切り捨てられかねないためです。
13)依存症は、意外に思われるかもしれませんが、依存できない人、「助けて!」を言えない人が、かかりやすい。
「依存症なんて、甘えてる」と誤解されるのですが、実際は甘えられない人が、依存症にとらえられやすいのです。
人に依存できないので、アルコール、摂食、ギャンブル、ゲーム、買い物といったモノや行動に依存します。
依存できない人同士から作られるのが、共依存(関係)です。
14)それに対して相互依存関係は、「お互い様」「お蔭様」「互恵」がベースとしてあるため、困ったときに、即、「助けて」と言いやすい。
相互依存関係では、あなたのプラス面およびマイナス面の全体を肯定する、「居場所」が確保されているためです。
15)「助けて」を言ったり、「弱さ」を見せたりすることが、良質な組織を形成するうえで不可欠な点を、以前のセミナーでお伝えしました。
それにあたって、統合心理学のケン・ウィルバーと時に協働するハーバードの発達心理学者、ロバート・キーガンたちの考えを紹介させていただきました。
同じことが、カップル、夫婦関係、家族関係、ファミリービジネスについても当てはまります。
事例を通じて学びます。
16)「助けて」を伝えるには、アート(art、技芸)が必要です。
たとえば、助けてもらうには、相手を決してコントロール(操作)しないことが肝心です。
「私が弱っているので、あなたは私を助けなければならない」という裏側のメッセージを送るやり方は、気をつけなければなりません。
相手には、「弱さを武器に、自分をコントロール(操作)しているのではないか」という不快感や違和感が、暗に明に、伝わります。
疑心暗鬼を抱かせます。
17)人は、「助けなければならない」という心理的プレッシャーをかけられた場合、助けたくなくなりかねません。
一方、「助けたい」と感じると、自律的、主体的に助けるアクションを起こします。
18)キーワードは、自律/自立性、主体性、自由、自発性です。
相手の自立/自律、主体性、自由、自発性を尊重する形で、「助け」を求めることが大切です。
難しそうですか?
大丈夫です!
トレーニングすれば身につくアート(Art)だからです。
"Art"は、「技術」や「芸術」と訳されます。
今回、援助要請する上で有益な「技芸」を基本からお伝えします。
ご一緒に学びませんか?
19)言いたいのに言えない「助けて!」に関する状況、環境、事情、文脈(コンテキスト)を俯瞰する方法を学び、その上で、そこに働きかけるコミュニケーション、交渉、依頼についてのアートを身につけます。
それは、援助要請力とつながり力を洗練させ、強化するでしょう。
私たちの経験では、「助けて!」と言えるようになった人は、他の人の「助けて!」という声に耳を傾け、行動を起こすことができます。
セミナーでは、具体的で有益なエクササイズと事例を通して、「助けて!」を言えない理由と、言えるようになるための技芸を多角的に学びます。
20)今回、「『助けて!』が言えるために〜Help Seeking(援助要請力)とつながり力の心理学)〜」に、ご関心のある対人援助の専門家、専門家を目指す方、初めて聞く内容だけれど、日々の暮らしに、また家族、ビジネスに活かしたいと考えている一般の方、初心者の方、そしてあなたの、セミナーへのご参加をお待ちしています。
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】2021年10月31日10:00~17:00 開場:9:50
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
10月24日(金)までにお申し込みください)
【講 師】
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、32年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
臨床心理士、
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会理事
日本トランスパーソナル学会理事
※遠方の方や当日ご参加できない方にも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は手数料(500円)のみのプラスで、
ご提供いたします。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
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《今後のセミナーご案内》
11月28日(日)
12月26日(日)
2022年 1月30日(日)
2月27日(日)
3月27日(日)
《新連続講座のご案内》
☆「クリニカル・ディヴィネーション 〜運と縁と偶然を生きる心理学〜」
開催日:10月22日(金)スタート!
毎月第4金曜日 19:00〜20:50、全10回
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「濃密なウェルビーイングとライフスタイルのデザイン」
開催日:7月8日(木)スタート
毎月第2木曜日 19:00〜20:50、全10回
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
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Posted at 13:06