2019年9月29日開催
第1弾「エナクトメントと関係療法
~セラピーにおける狂気の智慧~」セミナー<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
カウンセリングの場で行き詰まりを感じ悩んでいるカウンセラーの方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
お申し込みは先着順です。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)困難な心の課題を、クライエントひとりの心でなんとかしよう、あるいはさせようとするのではなく、セラピストとクライエント、二つの心を使って、ふたりの関係の場で、取り扱う。
それが関係療法、二者心理学の取り組みです。
これは今日の心理療法、対人援助において、注目される、新しい考え方でもあります。
今回のセミナーでは、この関係療法の実践の中でも、もっとも重要な瞬間を取り扱う「エナクトメント」に注目し、その理解と対応について、実際の事例を紹介しながら、身に着けていっていただくことを目指しています。
2)あなたは人生において、もはやどうにもならない、これ以上1ミリも進めない、万策尽きた、といった瞬間に、出会ったことがあるでしょうか。
「行き詰まり」、「袋小路に入ってしまった」、そんな状況にいるとき、あなたはどうされますか?
あるいはされてきたでしょうか?
自分ひとりでは、もうどうすることもできないとき、必死で情報や打開策を求め、身近な人に相談したり、専門家に尋ねたりして、やがて、なんとか具体的な手を打つことができるようになったことがあるかもしれません。
3)同じような「行き詰まり」「袋小路」が、対人援助の場面で起きる、ことを想像してみてください。
クライエントとセラピストの双方で、あるいはふたりの関係が、行き詰まってしまう。
緊張や緊迫した事態が、目の前に展開しているにもかかわらず、どうしたらいいかわからない。
セラピー場面には、こうした「行き詰まり」「袋小路」の状況が、予期せず起こることがあります。
とくに、パーソナリティ障害水準や精神病水準のテーマ、解離やトラウマのテーマで苦しんでいる場合には、起こらざるを得ない、といってもいいかもしれません。
4)ひとりでいたとしても、もとの行き詰まっている状況から抜け出ることは、非常に困難です。
だからこそ相談に来たのに、セラピストとふたりでいる場面で、袋小路に迷いこんでしまったとしたら、どうすればいいのでしょう?
5)期せずして起こるもの。想定外にやってきてしまうもの。
起きてしまうもの。
セラピストとクライエントが想定外に入り込んだ袋小路や、噛み合わないやり取り、硬直した関係。
こうした状態あるいは場面が、「エナクトメント」です。
想定外で、招かれざる瞬間。
その時、セラピーは座礁し、失敗してしまったのでしょうか?
いいえ違います。
行き詰まりや袋小路によってこそ、
糸口が見え、私たちは出口にたどりつくことができるのです。
エナクトメントは、それに不慣れな場合、あってはならない失敗に映ります。
しかし、それは、囚われの状態からの解放と多様な選択を可能にします。
自分ひとりで、元々はまっていた状態からの解決を可能にします。
エナクトメントを理解できると、セラピーやコーチングといった援助の場面で、「失敗」がなくなります。
行き詰まりや座礁や失敗を、クリエイティブな機会として活用できるようになります。
想定外、予測不可能であったことが、「想定内」になり、あなたのセラピー、コーチング、コンサルティングが、プロフェッショナルな、信頼に足る仕事になるとともに、ご自身の自信にもつながることでしょう。
6)エナクトメントについては、これまで間主観的アプローチのダニエル・スターン、あるいは対人関係精神分析のドンネル・スターンやブロンバーグによって説明されてきました。
またエナクトメントは、転移ー逆転移関係、投影同一化、行動化、出会いのモーメント、メタスキルなどとも関係しています。
(注:詳しくはセミナーで基本から丁寧にご説明します)
7)エナクトメントはまた、「狂気の智慧(crazy wisdom)」です。
クライエントの人だけでなく、セラピストまでもが、行き詰まり、袋小路に陥ってしまう、ヤバイ・マズイ状態こそが、セラピーに光明をもたらす、というのです。
そのためには、「関係」への眼差しがかかせません。
8)エナクトメントを、セラピーにおける<失敗>あるいは<狂気>状態ととらえるのは、従来の心理療法です。
それに対して、「関係療法」は、まったく異なる視座やパラダイムを提供します。
関係療法は、失敗や狂気に、癒しや変容、可能性の<智慧>を見抜くのです。
今回のセミナーでは、事例を交えながら、「エナクトメントと関係療法」について整理してお伝えするとともに、エナクトメントとの取り組みを、学びの中で身に着けていただくことを目指しています。
※USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】2019年9月29日10:00~17:00(開場9:50)
【会 場】東京都内永田町の会議室
(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
【講 師】
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、30年目。 夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
MA(修士)。
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会理事、
日本トランスパーソナル学会理事。
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わりました)
Fax: 03-5570-2860
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わりました)
Fax: 03-5570-2860
【申込みフォーム】こちらからも申込可
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《今後のセミナーご案内》
10月27日(日)
11月24日(日)
12月28日(土)29日(日)年末集中セミナー
2020年 1月26日(日)
2月24日(月・祝)
3月29日(日)
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「家族の発達心理学~変容・再生する家族とは~」
7月5日(金)スタート
毎月第1金曜日19:00~20:50
全10回(2020年5月まで)
◎7月からスタートした、家族連続講座の新シリーズ。
家族メンバーの発達段階が 、複雑 に絡み合う家族という場。
家族システム全体の発達段階も踏まえて理解し、
家族の変容・再生を考える10回連続講座です。
☆「愛とスピリチュアリティ」
1月25日(金)スタート・開催中
毎月第4金曜日19:00~20:50
全10回(2019年10月まで)
☆「ケース(事例/症例)を通して、多職種連携を内側から身に着けよう
~グループによるアクティブ・ライブ・スーパービジョン形式で学ぶ~」
7月17日(木)スタート・開催中
毎月第2木曜日19:00~20:50
全10回(2019年9月まで)
※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)
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Posted at 15:38