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掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2017.2.26開催「メラニー・クラインの対象関係論を身につけよう」<東京>  [2017年02月02日]
2017年2月26日開催
「メラニー・クラインの対象関係論を身につけよう」<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
 心理療法、カウンセリング、コーチング、ファシリテーションの腕を磨きたい
 
  
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
業務のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
 
_____
        主催者からのメッセージ _____
 
1)あなたは、「抑うつ」の中に、健康で良質なものがあると聞いたら驚かれますか?
今から20数年前、私たちにはショックな出来事がありました。
まだ、トランスパーソナル心理学、プロセスワーク、ユング心理学に、どっぷりとはまっていた時のことです。
抑うつの中に、健全で、成熟に伴うものがあることを知って。

2)「抑うつポジション(depressive position、抑うつ態勢)」。
それは、心の成長・成熟に伴って現れる、心の立ち位置(position、立脚点)であり、視座(perspective、パースペクティブ)です。

3)そこから経験されるのは、悲哀や感謝、パトス(pathos)など。
それは、春夏秋冬の、「秋」や「冬」の情緒であり、喜怒哀楽の「哀」。

カリフォルニアで生まれたトランスパーソナル、アメリカの風味のきいた人間性心理学、そしてプロセスワークは、(どちらかというと)心の明るい面に着目しますから、「春」や「夏」、「喜」や「楽」と異なる心の抑うつや哀愁にしっかりと寄り添う、クラインの姿勢は、私たちには、想定外でした。

4)哀は、喜や楽と同じように、豊かな感情の1つです。
が、人間性心理学やトランスパーソナル心理学では、「喜」や「楽」と共に、「怒」が肯定されることはある一方で、「哀」が承認されることは、とても少ない。

私たちが学んだトランスパーソナル、プロセスワーク、ユングには、こうした情緒を肯定する余地は、皆無とは言わないまでも、希薄でした。

5)が、日々の臨床を積み重ねていくと、哀や悲の大切さが心に響き、染み入ることが少なくありませんでした。
そんなとき出会ったのが、クラインやその弟子たちの臨床ケースです。

そこでは、悲哀が肯定され、それがプロセスの収まり、まとまり、整い、納得、了解などに不可欠なものとされていました。

6)今月のセミナーでは、イギリス精神分析の礎となり 、最先端の精神分析に多大な影響を与え続けている、メラニー・クライン(派)の実際のケースを取り上げます。

クラインを、関係療法、トランスパーソナル心理学の観点から読み解き、実践で役立ってきたクラインに関する私たちの経験、オリジナルな見解をわかりやすくお伝えします。

クラインは、大人だけでなく、子どもとの心理療法を積極的に行ったのですが、そのことは、クライン派以外の人には、あまり知られていません。
彼女の論点は、子どもとの心理セラピーやプレイセラピー、母子面接にも、大変役立つものです。

7)クラインは、ユングと同じく、アプリオリな内的=心的リアリティを想定しました。

そのため、ユングやフロイトと同様、観念論=神秘主義・トランスパーソナル的です。
(注:その意味については、セミナーでお伝えします)

が、ユングやトランスパーソナルと違うのは、内的、心的世界を「関係性=対象関係」から見ている点です。
(注「内的関係」から見るクラインと、トランスパーソナルとの相違点、また類似点についても、考えていきます)

8)クラインの心理臨床にもたらしたインパクトは、計り知れないものがあります。
たとえば、意識と無意識の間における障壁、という従来の分割でなく、(自我)意識、それ自体が割れて(split、スプリットして)しまっているという、「妄想ー分裂ポジション」という視座(パースペクティブ)。
(注:それは、今日、重いパーソナリ ティ障害、トラウマ、依存症などの癒しの作業に不可欠な視点です)

たとえば、心の成熟にとって不可避な健康な不安、恐怖、抑うつなどを避け、ごまかし、何とかしようとする「躁的防衛」の概念。

たとえば、悪いものでなくいいものを破壊しようとする「羨望(envy、エンビイ)」と「死の本能」。

また、「羨望」と「嫉妬」の違い。

たとえば、プロセスワークのドリームアップに多大な影響を与えた、(臨床場面での対応が大変難しい)「投影同一化(projective identification)」。

9)それらすべてについて、クラインや、その弟子たちの実際のケースを参考に、基本からわかりやすくお伝えします。
このセミナーでは、クライン(派)の臨床について、その基本から学びますが、トランスパーソナル心理学を「関係性」から捉え直したい人、「関係療法」について関心がある人、さらには、子どもや母子のカウンセリングに関心のある人にもお勧めです。

心理療法、カウンセリング、コーチング、ファシリテーションの腕を磨きたいあなたのご参加を、心からお待ちしています。

※当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
 

 
【開催日時】 
2017年2月26日(日)10:00~17:00(会場:9:50)

【会   場】 東京都(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
 
【講   師】 
 富士見ユキオ
  認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)
  米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
  MA(修士)
 
 岸原千雅子
  
ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  英国IFA認定アロマセラピスト
  お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
  修士
  日本ホリスティック医学協会副会長、
  日本トランスパーソナル学会理
【参加費】 20,000円+消費税(8%)
 
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail:
ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 
03-5570-2860
 
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IPPの今後のセミナー案内 ≫
2017年
 3月20日(月・祝)「摂食障害の臨床・心の傾向とその対応」
 4月29日(土)30日(日)「病態水準」集中セミナー」
 5月28日(日)「夫婦療法・家族療法の新しいアプローチ」
 6月25日(日)「統合失調症の理解と対応」
 7月23日(日)「H.コフートと間主観的アプローチ」
 8月27日(日)「解離とトラウマ~脳科学の理解を踏まえて~」
 9月24日(日)「臨床家 の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」
 10月28日(土)29日(日)
  「パーソナリティ障害の徹底理解
   ~境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、
    そしてスキゾイド・パーソナリティとは~」
 11月26日(日)「強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床」
 12月23日(土・祝)24日(日・祝)
  「「うつ」の理解と対応
   ~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、自己愛の傷つきとうつなど~」
 
 
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Posted at 09:56