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2025.8.31開催「人と事(こと)を分ける ウィンウィン交渉の極意と発達心理学」<Zoom>  [2025年08月20日]
2025年8月27日開催
「人と事(こと)を分ける ウィンウィン交渉の極意と発達心理学」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
交渉の心理背景について学びたい方
 
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1) あなたは「交渉」という言葉に、どのような印象を抱いていますか?
ビジネスやお金に関することで、自分には関係ない、と思いますか?
 
しかし「交渉」は、それだけに限りません。
 
家事をどう分担するか、同窓会の開催をいつどこにするか、レストランのテーブルは、窓際のいい場所を確保できるか、あるいは隅の狭い席に追いやられるか、子どものお小遣いの額をどうするか。
これらはすべて、交渉に関係します。
 
2) 人が2人集まると、交渉は自然発生します。
 
私たちは朝から晩まで、交渉を行っています。
交渉をしないわけにはいきません。
他人とだけでなく、自分とも心の内面で、交渉を行っています。
 
たとえば・・・
 
「晩ご飯に何を食べよう」
「のどが痛いけど、お医者さんにいかなくていいかな」
「明日学校休んじゃおうかな」
などと、自分と交渉しています。
 
にもかかわらず、交渉について教育を受けている人、交渉に意識的(concious)な人、交渉に関するインテリジェンス(知性)を身につけている人は、大変少ない。
 
3) あなたは交渉に能動的で、意識的になることに、関心がありますか?
 
交渉に能動的で意識的になると、交渉の幅が広がり、生活する上での選択肢が増えます。
あなたの暮らし、仕事、人間関係は、豊かになります。
 
4) 今回のセミナーは「人と事(こと)を分けるウィンウィン交渉と発達心理学」をテーマとします。
 
それは、クリエイティブで、遊び心があって、楽しく、交渉の当事者みんなを明るく、幸せにします。
 
5) その鍵は、『心の発達』 です。
 
この観点は、従来の交渉術にはありませんでした。
心が発達していなければ、私たちは「人」と「事(こと)」を分けることができません。
2つを分けることができず、人と事を一緒くたに、ごちゃ混ぜにしてしまうと、どうなるでしょう。
 
相手が「できごと」や「内容」について話しているのに、自分の”人格"について言われていると誤解し、自分を否定された、と腹を立て、交渉を進めることができなくなります。
心が未成熟なままだと、相手が自分と違う見解や情緒を抱くだけで、脆弱な自己愛が傷つくためです。
 
6) すると相手とのやり取りは、交渉ではなく、自己愛の傷つきを守るため、あるいは自尊心や人格を防衛するためのものになります
 
それは、勝ち負けにこだわる「ウィンルーズ(win-lose)」に帰結します。
あるいは、どちらが多く奪い、どちらが損をするかの「ゼロ・サム(zero-sum)」交渉となります。
(注:「ゼロ・サム」とは、誰かの獲得が、 他の人の損失を意味します。
 
一方「ウィンウィン」とは、誰かの獲得が、 他の人の損失にならず、他の人の獲得となる共存共栄をいいます)
 
7) ウィンルーズ(勝ち負け)交渉は、防衛機制の"fight(闘争)"が基軸となっています。
 
「どうやって相手に勝つか」「どうやって相手より多く奪うか」が、交渉について、多くの人の抱くイメージではないでしょうか?
が、それは、数ある交渉の中の1つである、ウィンルーズ交渉に過ぎません。
これは、緊張や緊迫でいっぱいのパワーゲームです。
 
8) 今回取り組む交渉は、そうではありません。
 
ウィンウィン(win-win)交渉です。
ハッピーハッピー(happy-happy)交渉ともいわれます。
既存の(限界のある)枠組みがクリエイティブに破壊され、新たに創造された枠組みにおける、イノベーション、アート、遊び心に富んだ交渉です。
クリエイティブな破壊と創造が、ウィンウィン交渉の鍵です。
 
9) そのためには、自己愛の傷つきの癒しや、自己愛の発達課題が、クリアされている必要があります。
 
さもなければ、ウィンウィン交渉の”土台”となる『健全な境界線(healthy boundary)』を引くことができません。
健全な境界線がないと、自分と他人、意識と無意識、人と事を、適切に『切り分けること』ができません.
ウィンウィン交渉の“土台”がない、あるいは弱いと、交渉が内側から崩れて、味噌もクソも一緒くた、ごちゃ混ぜになってしまいます。
 
10) 人と事を「分ける」ことができると、自己愛が傷つきにくくなります。
 
なぜならたとえば「自分の見解、感性、信念、意志」と「自分」とを、"別のもの" に分類できるからです。
すると「自分の見解、感性、信念、意志」から「自分」を切り離し、自由にすることができます。
『自分軸』が、より確かになっていきます。
 
すると「自分の見解、感性、信念、意志」が批判、否定、否認されても、「自分」が批判、否定、否認されたのではない、ということが分かります。
(注:「分かる」は、「分ける」から生じます。セミナーでご説明します)
そして、自己愛の傷が癒え、自己愛の発達課題がクリアされ始めます。
 
11) それを促すのが、サイコシンセシスの「脱同一化」技法です。
 
この技法は「あなた」を、「あなたの見解、感性、信念、意志」から分離/分化するのに役立ちます。
すると「あなた」は、逆説的ですが、「あなたの見解、感性、信念、意志」に、今まで以上につながり、コミットできるようになります。
「あなた」は、「あなたの見解、感性、信念、意志」を、”意識的に所有”できるようになるからです。
詳細は、セミナーでお伝えします。
 
12) また「あなた」は、「他人が自分をどう見ているか、を、"他人のまなざし"から"主体的/能動的"に想像すること」が、できるようになります。
 
その能力を「メンタライズ(mentalize)」と呼びます。
 
13) メンタライズは、新しい精神分析的用語ですが、"他人の立脚点"に自由に参入するシャーマンの技ともいえるでしょう。
 
C.カスタネダの本に登場するシャーマンのドンファンは、その技をたびたび使っていました。
 
14) メンタライゼーションを駆使して、他人の立脚点に参入すると、その人が「人」と「事」を分けることができているか、あるいはできていないか、を内側から想像できます。
 
その人が健全な境界線を引くことができるか、または境界線がなかったり、弱かったりして、人と事を一緒くた(ごちゃ混ぜ)にしているか、について、直観できるようになります。
 
13) すると、人と事を分けることのできる人には自分軸があり、できない人は他人軸中心であることが、明らかになるでしょう。
 
セミナーでは、人と事を分けることのできる(自分軸の)人とのウィンウィン交渉、および分けることのできない(他人軸の)人とのウィンウィン交渉について学びます。
 
14) 自分も、相手も、人と事を分けることができると、自分と相手、という人と人がチームを作って、「事」に当たることができます。
 
この状況で、ウィンウィン交渉を行うのは、難しくありません。
2人とも、自分軸があるからです。
困難なのは、自分か相手の一方が、または双方が、人と事を分けることができないケースです。
 
どうすればいいのでしょうか?
セミナーで、学びませんか!
 
15) 最難関は、投影同一化やエナクトメントが作動している場合です。
 
その2つは、やり取りの水面下で「境界線」が溶けて、交渉している自分と相手、意識と無意識、人と事が一緒くた(ごちゃ混ぜ)になっているときに、生じます。
(注:投影同一化とエナクトメントについては、 セミナーでご説明します)
 
16) 水面下で起きているのは、境界線がなくなっているか、あってもあいまいで弱い、精神病水準や自己愛性パーソナリティ障害水準のプロセスです。
 
これは、健全な境界線を引ける人の交渉の場面でも、突如起きることがあります。
大変厄介なプロセスです。
それは、交渉、セラピー、コーチング、コンサルティングにおける行き詰まりの背後で起きている現象です。
 
17) 対人関係精神分析のD.スターンやF.ブロンバーグによると、自分と相手、意識と無意識、人と事がごちゃ混ぜになるのは、交渉している当事者双方が、「共解離(shared dissociation)」を起こしているためです。
 
あなたは、共解離について聞いたことがありますか?
2人とも解離状態にあるため、そこにアウェアネスやマンドフルネスを抱く観察者はいません。
 
18) すると、ウィンウィン交渉は八方ふさがりになります。
 
代わりに、どちらが勝ってどちらが負けるかの「ウィンルーズ交渉」や、どちらに力があってどちらに力がないかの「パワーゲーム」が始まります。
 
19) では、どうするといいのでしょうか?
 
方法について、セミナーで具体的に、またわかりやすくお伝えします。
ワクワクする展開に、あなたは驚くでしょう。
 
20) セミナーでは、ウィンウィン交渉について学びます。
 
そこに「発達」の観点を取り入れます。
発達した心は、健全な境界線を引くことができます。
健全な境界線は、「人」と「事」を分けることができます。
 
人と事の分化は、人と人のチーム創造と協働、また事に対するウィンウィン交渉を可能にします。
自分軸の強化につながります。
さらにウィンウィン交渉を阻む、心の未発達、自己愛の傷つき、投影同一化やエナクトメントと取り組みます。
 
21) 今回も体験的なエクササイズをご用意し、セミナーを進めます。
 
脱同一化、メンタライズ、シャーマンの立脚点への参入と移動、その他のトレーニングを行います。
人と事を分けるウィンウィン交渉を、ぜひ身につけてください。
生活、仕事、人間関係における交渉力だけでなく、心理セラピー、コーチング、コンサルティングの能力向上を目指します。
 
22) 今回、「人と事(こと)を分ける ウィンウィン交渉の極意と発達心理学」にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、コーチ、教師、グリーフ・ケアワーカー、コンサルタント、ファミリービジネスの専門家、福祉や医療関係者のご参加を、お待ちしています。
 
このテーマにご関心のある一般の方、初心者の方のご参加も大歓迎です!
 
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2025年8月31日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので8月29日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、35年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2025年
9月28日(日)
10月26日(日)
11月30日(日)
12月28日(日)
 
《新・連続講座ご案内》
「ロバート・キヨサキとケン・ウィルバーに学ぶ お金と意識のトランスパーソナル発達心理学 〜真のファイナンシャル・ウェルビーイングを目指して〜」
 
開催日:2月28日(金)スタート!
毎月第4金曜日 19:00〜20:50、全10回
(3回目、4月25日からのご参加も歓迎いたします!)
 
・お金の学びを心の成長につなげること。
・心の発達によって、お金との健康でサステナブルな関係を育むこと。
・心とお金との間に、調和、好循環、価値創造を生むこと。
以上を目的に、お金に関するマインドの成長にはロバート・キヨサキを意識の成長・発達にはケン・ウィルバーを参照して、よりホリスティックな、ファイナンシャル・ウェルビーイング達成を目指します。
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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Posted at 13:47