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JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2024.4.25開催「関係性の暗夜(Dark Night of the Relationship): ”羨望”の徹底理解〜愛ある人生と人間関係のために〜」<Zoom>  [2025年04月16日]
2025年4月27日開催
関係性の暗夜(Dark Night of the Relationship):
”羨望”の徹底理解〜愛ある人生と人間関係のために〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
対人援助に関わっているすべての方
羨望、嫉妬、嫉み、三角関係化、自己愛憤怒、恥トラウマなどの厄介な感情について深掘りしたい方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)1) 今回は、私たちの心や生き方、人間関係に、暗く重く、暗夜のように影を落とす苦悩、M.クラインの「羨望」について、取り上げます。
 
クラインの「羨望」に加え、「嫉妬」や羨(ねた)み、嫉(そね)み、H.コフートの「自己愛憤怒」、さらに関連してM.ボーエンの「三角関係化」について、総合的にアプローチする予定です。
それは、親しい人との関係性において、私たちの手足を縛り、自由を奪ってきます。
私たちの尊厳や主体性にダメージを及ぼし、人生と人間関係の可能性をくじいてくるものです。
 
2)羨望は、私たちの人生を台無しにするほど、絶大な力をもっています。
 
にもかかわらず、それらとどう取り組み、対処するといいか、わからず困惑し、苦しんでいる人は少なくありません
セミナーではこうしたダークな感情に、正面から光を当てます。
セラピー、コーチング、コンサルティングを行ううえで、理解しておくべき必須の感情です。
 
3)私たちは、「羨望(envy)」についてはじめて触れたとき、大変驚きました。
 
なぜなら、羨望が「嫉妬(jealousy)」と質的に異なることを、それまで知らなかったからです。
嫉妬は、たとえば、あなたの恋人を奪おうとする『悪い』相手に向けられる攻撃的感情です。
それに対して羨望は、『良い』相手に向けられる憎悪や敵意です。
どういうことでしょうか?
 
4)たとえば、”白雪姫”の母親は、白雪姫に《羨望》しています。
 
なぜなら白雪姫が「良い存在」だからです。
一方、”シンデレラ”の母や姉たちは、シンデレラに羨望していません。
《嫉妬》しています。
 
5)嫉妬の相手(シンデレラ)は、"Bad-Me(悪い私)"です。これは、C.G.ユングやK.ウイルバーの「シャドウ(影)」に該当するでしょう。
 
一方、羨望の相手(白雪姫)は、"Not-Me(わたしでない私)"で、こちらは、ユングやウイルバーの想定していなかったシャドウです。
それは『未知の私』です。
詳細は、セミナーでお伝えします。
 
6)さて、乳幼児を育てる母親は、誰もが、幼い子どもの要求に応えきれず、必ず壁 / 限界に当たります。
 
人間ですから、限界があって当然です。
しかし母親のその限界は、未熟な子どもに欲求不満や憤怒をもたらします。
 
欲求不満があまりに強烈な場合、不満や怒りに耐えられない子どもは、愛する母親を破壊しようとします。
「良いもの」を破壊しようとする。
ここに「羨望」が介在します。
どういうことでしょうか?
 
7)自分の限界のない甘え欲求を、母親に適切に受容(コンテイン)してもらえないと、子どもは傷つき、憤怒し、羨望を生じさせるのです。
 
それだけでなく、羨望は、母親にまるごと依存したい子ども自身の《甘え/つながり欲求》をも破壊します。
この背景には、「過酷な超自我」と「破壊的で万能的、そして孤高で尊大な自己イメージ」が、浮上します。
そのとき子どもは、母親を「憎んでいるのか」それとも「愛しているのか」識別できなくなるといいます。
 
8)これは『重いパーソナリティ障害』の深層に潜むメカニズムです。
 
見捨てれられ不安が中核にある境界性パーソナリティ障害よりも《重篤な》、「自己愛構造体」「隠れ自己愛」「過剰適応」「依存症」などの核心にある深層メカニズムです。
 
9)クラインによると、羨望の中核には「死の本能」や「破壊衝動」があります。
 
羨望は、「精神病」水準の欲動です。
羨望について学ぶことで、あなたは、精神病水準、重いパーソナリティ障害の深層、解離と背中合わせにあるプロセスについて、よく理解できるようになるでしょう。
 
10)人間関係のベースには、相手の「良きもの」への確信や信頼が必要です。
 
その確信や信頼を根本から揺らし、破滅させるものが羨望です。
 
11)が、それだけに留まりません。
 
羨望は、自分の"内なる"「良きもの」、そして自分自身への信頼(すなわち「自信」)を解体します。
だから「自分の良さ」が育ちません。
「自信」も持てません。
A.マズローのいう自己の実現が、進展しません。
羨望=死の本能&破壊衝動が、自分の人生、命、潜在可能性に代わって、内なる玉座を奪い取っているからです。
 
12)もう1つ問題があります。
 
それは、セラピスト、コーチ、ケースワーカー、コンサルタント、弁護士、教員、医師、ナース、ボディ・ワーカーなど対人援助職への羨望です。
羨望のテーマを抱えるクライエントは、自分の「味方」である対人援助職が、『良い』仕事をすることを嫌悪します。
 
その点を知らない善意の対人援助職は、クライエントの利益となる良い仕事に対して、なぜクライエントから敵意を向けられるのか、わからず混乱します。
あなたが対人援助を行っているのであれば、あなたを混乱させるこの難題について、ぜひ学んでください。
 
13)加えて、さらなる大問題があります。
 
それは、対人援助職側が、クライエントの良い面の実現に、羨望することです。
 
クライエントの成長、成功、癒しに羨望するセラピスト、コーチ、教員、コンサルタント、弁護士、ボディ・ワーカーなどは、少なくありません。
とても恐ろしいことです。
それは、対人援助職が、自分自身の羨望のテーマと、真摯に向き合っていないためです。
 
15)さて、羨望についての理解は、家族療法家M.ボーエンが提唱した、家族の「三角関係化」を考えるうえで、重要なヒントを提供してくれます。
 
「三角関係化」とは、家族のうちの2人の関係が不安定なときに、3番目の人物を巻き込むことで、安定をはかる、というあり方です。
たとえば、父と母の夫婦仲がよくないとき、どちらかがひとりの子を味方につけ、「三角関係」を作ることで、仲の悪さを露呈させずにいられる、といったことです。
 
ひとりの子どもの問題行動に取り組むことで、あたかも夫婦の二者関係が安定したように見える、といったこともあります。
似たような構図は、学校や職場などで生じる「いじめ」にも、よく見られます。
羨望や嫉妬が、三角関係化にどのように関係しているか、ご一緒に考えたいと思います。
 
16)もうひとつ、羨望がからむ人間関係のダークな感情に関するテーマに、「自己愛憤怒」があります。
 
プライドが傷つけられたり、顔に泥を塗られたり、体面を失ったり、といった自己愛のトラウマを経験すると、相手を「破壊」するまでおさまらない。
このとき噴出するのが、「自己愛憤怒」です。
セミナーでは、羨望との関連で自己愛憤怒の理解も深めていきます。
 
17)一方で、スポーツやゲームで、勝敗が決まればそこで終わる「攻撃性」は、羨望と違って『健康』なものです。
 
ライバルに対する「嫉妬」によって、自分を奮起させ、力量を増すために励む場合、これも『健全』です。
精神分析医O.カーンバーグは、羨望が癒え改善すると、嫉妬に変化すると述べています。
 
18)羨望、嫉妬、嫉み、三角関係化、自己愛憤怒、恥トラウマは、やっかいで取り扱いが困難な感情です。
 
私たちは、それらを避け、ごまかそうとしがちです。
しかし、ビジネス、組織、家族などの関係において、こうした負荷の高い情緒に、巻き込まれ、遭遇しないでいることもまた、不可能です。
 
なぜ、私たちの関係に「羨望」といったやっかいな情緒体験が生じてしまうのか。
それを取り扱い、愛ある人生と人間関係へと変容させるには、どうしたらいいのか。
今回、じっくりと学び、理解していきます。
 
19)セミナーでは、羨望、嫉妬、嫉み、三角関係化、自己愛憤怒、恥トラウマの「内実」について、光を当てて見える化します。
 
さらに羨望、嫉妬、嫉み、三角関係化による心の傷の癒し、回復、変化、成熟についても取り組みます。
 
21)今回「関係性の暗夜(Dark Night of the Relationship):”羨望”の徹底理解〜愛ある人生と人間関係のために〜」について学びます。
 
セラピスト、コーチ、ボディワーカー、ケースワーカー、
コンサルタント、医師、看護師、その他の医療関係者、
弁護士、税理士、教師、ファミリービジネスの専門家に、
お勧めの内容です。
 
このテーマにご関心のある一般の方、初心者の方のご参加も
大歓迎です。
 
 
  
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2025年4月327日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので4月25日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、35年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2025年
5月25日(日)
6月29日(日)
7月27日(日)
8月31日(日)
9月28日(日)
10月26日(日)
11月30日(日)
12月28日(日)
 
《新・連続講座ご案内》
「ロバート・キヨサキとケン・ウィルバーに学ぶ お金と意識のトランスパーソナル発達心理学 〜真のファイナンシャル・ウェルビーイングを目指して〜」
 
開催日:2月28日(金)スタート!
毎月第4金曜日 19:00〜20:50、全10回
(3回目、4月25日からのご参加も歓迎いたします!)
 
・お金の学びを心の成長につなげること。
・心の発達によって、お金との健康でサステナブルな関係を育むこと。
・心とお金との間に、調和、好循環、価値創造を生むこと。
以上を目的に、お金に関するマインドの成長にはロバート・キヨサキを意識の成長・発達にはケン・ウィルバーを参照して、よりホリスティックな、ファイナンシャル・ウェルビーイング達成を目指します。
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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Posted at 11:18