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2025.3.30開催「”高機能”で巧妙な『世間』に蹂躙されないための心理学〜 自分をまっすぐ生きることをくじくシステムを見抜く〜」<Zoom>  [2025年03月05日]
2025年3月30日開催
「”高機能”で巧妙な『世間』に蹂躙されないための心理学〜
自分をまっすぐ生きることをくじくシステムを見抜く〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
対人援助に関わっているすべての方
「世間」について深掘りしたい方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)あなたは「世間体(せけんてい)」を気にしたり、「世間に後ろ指をさされない」ようにしたり、「世間を騒がせてはいけない」と思ったりしたことはありますか?
 
世間の空気に威圧され、居づらさを感じたり、空気を読まない、読めないことで苦しんだりしたことはないでしょうか?
日本に暮らす多くの人が、かつて世間に苦しみ、そして”今も”世間に生きにくさ、息苦しさ、辛さを感じています。
 
世間は、過去の遺物ではなく、現在でも、また中高年者だけでなく若者や子どもたちの間でもはびこり、私たちを悩ませます。
たとえばSNS上などでは、より洗練され、高機能で巧妙になっています。
その世間に蹂躙(じゅうりん)されている人は、少なくありません。
 
2)心理相談の背後には、「世間」の潜在していることが、実によくあります。
 
高機能の世間について知らなければ、ひも解けない悩み、症状、問題がたくさんあります。
今回、世間について、世間学、社会学、民俗学、心理学などの知見を参照し、理解を深めていきます。
セラピー、カウンセリング、コーチングへの適用を試み、ご一緒に学びます。
セラピーやコーチングは、欧米で生まれたものですが、世間について知ることで、それらがしっくり感、フィット感のある、より身近なものになるでしょう。
 
3)「世間」は、私たちが暮らす身近な生活空間です。
 
私たちは「社会」ではなく、実は世間に生きています。
社会は、日本中どこに行っても同じ文脈からなります。
それは、明文化された法的ルールによって規定されていて、どこでもたとえば交通ルールや選挙ルールに違いはありません。
 
それに対して世間は、法的・社会的ルールの《外》にあります。
そこは一種の治外法権の場で、各世間ごとに異なる「暗黙の文脈」が存在します。
 
それは、外部・部外者にはわかりにくい、しきたり、伝統、風習、因習、言い伝え・・・などからなります。
それらは明確でないため、いつ世間の暗黙ルールを破ってしまうかハッキリせず、内心怯えて、不安になっている人が少なくありません。
世間は、多くの人にとって、心理的に「危険」な場所、です。
 
4)そもそも世間とは、どういったものでしょうか?
 
ほぼあらゆるグループに、特有の世間が存在します。
たとえば同窓会、ママ友、女子会、部活、会社組織、PTA組織、(オンライン)サロン、不良グループ、教授会、学会、同じマンションの住人どうし、などです。
 
5)グループは別でも、そこに潜在する「深層構造」は、全く同じです。
 
深層構造は、ユングの「グレートマザー」、土居健郎の「甘えの構造」、山本七平の「空気」、中根千絵の「タテ社会」そして「家父長制」や、「マイルドヤンキー」マインドなどからなります。
あなたはグレートマザー、家父長制、タテ社会的な構造を想像できるでしょうか。
「まぁまぁ」「いやいや」といった空気を読むことを暗黙裡に強要する、甘やかしと甘えからなる世間を、イメージできますか?
 
6)たとえば「世間」とは質の違う「社会」では、グレートマザー性は機能しません。
 
法的ルール〜それは心理的には父性性を意味します〜が、社会では目を光らせているからです。
社会では、私たちは、法の下に平等です。
それに対して世間は不平等で、賄賂、抜け駆け、ズルなどが、横行しています。
 
7)魚が自分の住む水を意識することがないように、人間は自分の周囲の「空気」を意識することはまずできません。
 
世間は、その中にどっぷりとハマっている空気や水のようなものです。
それは、確実に存在しますが、見ることはできません。
その中・内側にいる限りは。
 
8)多くの人が、世間と社会とを「混同」しています。
 
私たちは「世間を騒がせた」とはいいますが、「社会を騒がせた」とはいいません。
「世間に後ろ指をさされる」とはいっても「社会に後ろ指をさされる」とはいわない。
 
「世間体(せけんてい)」とはいっても「社会体」を気にする、とはいいません。
 
9)江戸末期に福沢諭吉は "society" を「社会」と訳せませんでした。
代わりに「人間交際」などと訳しました。
なぜなら当時の日本に、『社会はなかった』からです!
 
10)著名な社会学者で世間学を提唱した阿部謹也氏によると、社会は「バラバラの個人」からなります。
 
個人は、世間のしがらみ、縁、人間関係を断ち切ったり、反故(ほご)にしたりするところから生まれます。
そのバラバラの個人の関係からできるのが、社会です。
 
一方、もし世間の中にバラバラの個人がいたとしたら、その人は「村八分」にされた、ボッチだ、と誤解されて憐(あわ)れまれることでしょう。
(注:世間には「心理学的個人」は、いません。どういうことか、セミナーで考えましょう)
 
11)夏目漱石の講演録に『私の個人主義』があります。
 
そこには、漱石の経験した個人と世間人との違いや葛藤が、見事に描かれています。
現代でも、大変有意義な内容です。
 
その講演録で最も胸に迫るのが、個人になることに伴う「淋しさ」についての記述です。
 
12)個人になることを回避し、心理的成長を止めている状態を、精神分析では「(隠れ)自己愛性」や「境界性」パーソナリティ障害ととらえます。
 
顕示型自己愛性パーソナリティ障害は、実際の自分より「大きく」見せようとするナルシシズムです。
 
一方、隠れ型自己愛性は、実際の自分より「小さく」見せる、世間への過剰適応からなります。
実際の自分・個性を見せると、世間の同調圧力に抗うことになって、辱め(制裁)を受ける危険があるため、
その防衛のために、真の自分の姿を「隠し」、ないがしろにせざるを得ないのです。
 
だから辛く、生きにくい。
それは、自己卑下、自己矮小化の苦しみです。
 
13)(隠れ)自己愛性と境界性の2つのパーソナリティ障害からの回復と癒しには、世間からの離脱が必要です。
 
離脱時に「必ず」浮上するのが、世間に対する『裏切者』感です。
 
それは、パーソナリティ障害につきものの「見捨てられ不安や抑うつ」「淋しさ」そして「罪悪感」を喚起します。
 
14)私たちは、「自分軸」を作って「個人」になることを目指す人に、選択的に「裏切り者」に、さらには「表切り者」になる支援を、心を込めて、コンシャス(conscious)に、行っています。
 
それが、その人の「身の丈」「等身大」「平常心」「その人らしさ」の支援になるからです。
その人本来の可能性、美しさ、すばらしさ、能力をサポートするためです。
それには、見捨てれられ不安や抑うつ、また罪悪感と「まっすぐに・正面から」向き合い、取り組む必要があります。
 
15)このプロセスが的確に進むと、漱石の指摘した「淋しさ」が待っています。
 
それは静寂で、神聖な淋しさです。
その淋しさを、対象関係論の創始者メラニー・クラインは「抑うつポジション」と呼び、成熟した大人の健全な心として、大事にしました。
 
16)セミナーでは、なぜあなたが世間で生きづらいのか、息苦しいのか、自分を必要以上に「小さく」しなければならないのか、について学びます。
 
どうして、気づくと自分をないがしろにし、同調圧力に従って過剰適応してしまうのか、世間との関係から考えます。
高機能で、あなたを蹂躙する世間との適切なかかわりや距離感について、取り組みます。
 
17)それには、漱石が講演録で述べた「自分本位」、また「自分軸」「主体性」「オーナーシップ(当事者意識)」を身につけることです。
 
世間はいまも、より洗練され巧妙になっています。
そこに心理的危険がいっぱいであることをしっかりと認識し、安全、安心、信頼について、熟考しましょう。
たくさんの人にとって、多大な影響力を持つ世間に、「微細・精妙な光」を当て、見える化するところから始めましょう。
あなた「らしさ」「等身大」「個性」「身の丈」「平常心」「自分軸」をサポートするセミナーでもあります。
 
20)今回「”高機能”で巧妙な『世間』に蹂躙されないための心理学〜自分をまっすぐ生きることをくじくシステムを見抜く〜」について学びます。
 
セラピスト、コーチ、ボディワーカー、ケースワーカー、コンサルタント、医師、看護師、その他の医療関係者、弁護士、税理士、教師、ファミリービジネスの専門家に、お勧めの内容です。
 
このテーマにご関心のある一般の方、初心者の方のご参加も大歓迎です。
 
  
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2025年3月30日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので3月28日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、35年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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タグ:専門家POP
Posted at 15:39