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掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2024.5.26開催「対人交流する脳〜右脳どうしの相互作用がもたらす関係的外傷の癒し〜」<Zoom>  [2024年05月15日]
2024年5月26日開催
対人交流する脳 
〜右脳どうしの相互作用がもたらす関係的外傷の癒し〜<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
カウンセリング・セラピーのスキルをUpしたい方
癒しのメカニズムについて知識を深めたい方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)関係によって刻まれた外傷(トラウマ)は、セラピー関係における相互作用によって癒される。
 
これは、私たちがこれまでのセミナーで、たびたびひもといてきた、「関係療法」による癒しの神髄です。
今回のセミナーでは、その癒しのメカニズムについて正面から切り込み、取り組む内容をお届けします。
 
2)現在、セラピーの領域で、地殻変動が起きています。
 
「科学的」心理セラピー領域における、パラダイム・シフトが、始まっているのです。
そこでは、認知行動療法が、「客観性」を重んじる生物学や脳科学から、「科学的でない」と判断されています。
「認知行動療法」は、客観性や再現性を売りにして、心理セラピー領域を席巻し、主流派(メインストリーム)の座を、獲得しました。
その認知行動療法がいま、「科学的見地」からの、批判にさらされているのです。
 
2)ここで、簡単に心理セラピーの歴史をふり返ってみましょう。
 
1960年代までは、精神分析が、セラピー分野の王様でした。
1970年代になると、精神分析を非科学的であると批判した「行動科学(行動療法)」が、その玉座を奪います。
やがて1980年代には、「認知科学(認知療法)」が主流派となり、行動療法は認知療法と手を結んで、「認知行動療法」として生き残りを図ります。
しかし1990年代から、認知行動療法は、生物学や脳科学をベースとする新たな科学的セラピーから、その客観性、再現性を疑われ始めたのです。
 
3)アカデミズム界におけるトレンドの変化は、たとえば大学や大学院で用いられる教科書の数に、はっきりと現れます。
 
"Norton"という出版社は、生物学や脳科学に基づく心理学や、対人神経生物学的セラピーに関する「教科書」を、すでに約70冊も、出版しています。
 
4)では、なぜ90年代から、「新しい科学的」セラピーが生まれ始めたのでしょうか?
 
それは脳科学の領域で、テクノロジーの革新が生じ、たとえば「fMRI(機能的脳画像法)」によって、脳内の活動状態が見える化され、新たなエビデンス(証拠)が収集されるようになったからです。
それが、認知行動療法の明らかにしてきたことと、食い違っていたためです。
ちなみにfMRIは、ノーベル経済学賞を受賞して以来、俄然(がぜん)着目されるようになった「行動経済学」や、「コーマ(植物・昏睡状態)」の領域などでも、積極的に用いられています。
 
5)さて、認知行動療法で扱われる「認知」は、発達心理学的には、言語を獲得し、あやつるようになる「2歳」前後から、可能になります。
 
それと呼応するようにこの時期の子どもは、「イメージ」や「象徴」も、使うようになります。
 
6)ところが、現代における重要な心の課題や苦悩との取り組みには、この認知能力を獲得する「以前」、2歳前後以前の乳幼児〜小児期における「関係性」に着目する必要があります。
 
たとえば各種依存症や共依存がそうですし、解離や複雑性トラウマ、ACEs(小児期逆境体験)はもちろん、パーソナリティ障害や統合失調症、双極性障害や発達障害との取り組みにも、必要とされています。
 
7)乳幼児期の記憶を「認知的」に持っていることは、基本的にありません。例外的にあっても部分的か、あるいは稀(まれ)にです。
 
ですので、従来の認知行動療法では、原則として取り扱うことができません。
しかしながら、現代的な心の苦悩に対しては、この時期へのまなざしが欠かせません。
 
8)さて、fMRI(機能的脳画像法)は、たとえば言語を獲得していない赤ちゃんと、お母さんの「右脳」の同じ部分が、共起/同調/同期(シンクロナイズ)する現象を、見える化しました。
 
お母さんの働きかけに、赤ちゃんは、0.0001秒のスピードで、呼応することがわかっています。
赤ちゃんとお母さんは、感応/直通しあっているのです。
 
9)1990年代の脳科学は、「個人」の脳を対象とするものでした。
 
が、2000年代に入り、個人の「間」、つまり「関係性」における2つの脳のありよう/反応に、研究対象が移っていきました。
この分野の代表的セラピスト、アラン・ショアは次のように書いています。
「対人交流を持つ脳が、他者の脳と神経活動を1つにつなぎ、同期する関係メカニズムを理解することが可能になった」。
 
10)セラピーでは「認知、言語、イメージ、象徴」ではなく、(認知の生まれる以前の)「情動」「身体」と「関係性」に、焦点が当たるようになりました。
 
その「関係性」は、「右脳と右脳との関係」から、紐解かれるようになっています。
 
11)情緒や情動、関係性、脳や神経に着目し、生まれた科学的心理セラピーが、「対人(関係)神経生物学(interpersonal neurobiology)」あるいは「関係的神経生物学(relational neurobiology)」
です。
 
それは、現代の困難な心の課題、たとえば各種依存症や共依存、解離や複雑性トラウマ、ACEsなど、あるいは各種パーソナリティ障害、統合失調症、双極性障害、発達障害との取り組みに、新たな道を切り拓いたのです。
 
12)認知、言葉や象徴「以前」の領域は、五感に分かれる「前」の、アリストテレスのいう「共通感覚」のところです。
 
あるいはダニエル・スターンの「情動調律」、野口晴哉氏の「直通」が取り扱う領域であり、E.ジェンドリンの「フェルトセンス」や、C.G.ユングや量子論の「共時性/直接性」、A.ミンデルの「ドリーミング」、
W.ビオンの「O(オー)」と響き合う次元です。
 
その領域における関係の「内側」で起きていることが、脳の機能画像を通して、見えるようになったのです。
 
13)ユングは最晩年に、「未来のセラピーは脳科学を統合したものになる」と論文で記しています。
 
フロイトもまた、もともとは、脳や神経系の病理学的変化を研究する神経病理医師でした。
科学的セラピーの最前線では、いまや、フロイトやユングが関心を寄せていた領域に、テクノロジーの進化を経て、再び光が当たっています。
 
14)対人神経生物学は、生物学や脳科学とスピリチュアリティ、関係性、臨床心理学の交差する学際的、統合的領域です。
 
セミナーでは、「右脳と右脳との交流」に着目する対人神経生物学/関係的神経生物学セラピーとそのケースに着目します。
その理解を深めるために、fMRIを通じたコーマ状態や、脳出血によって崩壊していく脳と、その復活とを経験した神経解剖学者の自験例をご紹介します。
あなたは、サイエンス(科学)に裏打ちされた最先端のセラピーの知見、有益さを目にすることができます。
 
15)右脳どうしが同期・共起することで生じるやり取り、コミュニケーションは、認知や言葉を獲得する以前の領域にアクセスします。
 
それは、潜在的・無意識的な次元へのアクセスとなり、混乱した、あるいは壊れたアタッチメント(愛着)の修復にもつながります。
こうした関係療法の営みが、どのように関係的な外傷を癒すことになるのか、事例をもとに学んでいきます。
それは、とても繊細で、同時に大変パワフルな取り組みとなります。
 
17)今回「対人交流する脳 〜右脳どうしの相互作用がもたらす関係的外傷の癒し〜」にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、コーチ、ケースワーカー、医師、看護師、保健師、ボディワーカー、コンサルタント、
ファミリービジネスの専門家の方、そして一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
 
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2024年5月26日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので5月23日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、34年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
6月30日(日)
7月28日(日)
8月25日(日)
9月29日(日)
10月27日(日)
11月24日(日)
12月29日(日)
 
《開催中の連続講座・ご案内》
「虹の身体と関係性〜相互調律的ウェルビーイングの実現」
2024年3月22日(金)19時スタート!
毎月第4金曜日 19:00〜20:50 全10回
今回の連続講座では、虹の身体を意識的(コンシャス)に
生きる技術を学びます。
特に「相互運動性」にも着目し、虹の身体全体を
見ていきます。
関係性における気調律、相互運動的身体経験が
うまく進むと、それだけで元気や喜びが湧き上がり、
ウェルビーイング(健康と幸せ)が向上します。
体験的ワークもご用意し、ご参加をお待ちしております。
 
 
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
 
 
 
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