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2024.3.31開催「「さみしさ」のシンフォニー(交響曲)〜セラピーの核心に迫る取り組み〜」  [2024年03月06日]
2024年3月31日開催
「さみしさ」のシンフォニー(交響曲)〜セラピーの核心に迫る取り組み〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
カウンセリング・セラピーのスキルをUpしたい方
「さみしさ」についての知識を深めたい方
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)今月のテーマは、「さみしさ」です。
 
さみしさは、人間の生存や尊厳にかかわる、大切な情緒です。
今回、その「さみしさ」を正面から取り上げます。
セラピーやカウンセリングの「核心」的テーマだからです。
 
さみしさの多面性や多次元性に着目し、さみしさの中に多様性を感知して、聞き分ける耳を養います。
すると「さみしさ」は、まるでシンフォニー(交響曲)のように、分厚く豊かな音を奏で、私たちを癒し、育んでくれるものとなるでしょう。
 
2)「さみしくて、つらい、苦しい、悲しい」
「さみしいのは、いやだ」
「さみしい、なんて、そんな恥ずかしいこと言えない」
「さみしい、なんて聞かされる人は迷惑なはずだ」
「さみしいと、無価値感でいっぱいになる」
「見捨てられた気持ちになって、さみしい」
「居場所がない、さみしい」
「さみしいけど、甘えられない」
「さみしすぎて、死にたくなる」
「ひとりぼっちで、さみしい」
「でも、誰にもさみしい、と言えない」
「『さみしいね』と共感してくれる人がほしい」
 
セラピーの場面では、そうした声、訴え、叫びを、よく耳にします。
あなたにとって、「さみしさ」とは、どのようなものでしょう?
あなたはさみしいときに、どうしていますか?
 
3)さみしさには、5つのタイプがあります。
 
1つは、ホモサピエンスという種として必須のもの。
2つは、社会的なもの。
3つは、親密な関係におけるもの。
4つは、自分との関係によるもの。
5つは、内面における元型的なもの。
 
4)その5つが無意識裡に絡みあったり、融合しあったりすると、よりいっそう私たちを苦しめます。
 
セミナーでは、絡みあったさみしさを紐解き、融合したさみしさを選り分け、それぞれ異なるさみしさを、あるがまま聞き分けることから始めます。
そして、さみしさとの具体的取り組みや、関わり方を見ていきます。
さみしさに傾聴し、そのマイナス面だけでなく、プラス面にも着目します。
 
あなたは、さみしさという情緒に取り組み、聴き入ることで、良質なシンフォニーを聴いたときのように、その豊かな色合い、濃淡、陰影に深く感動することでしょう。
また、すぐれた音楽がそうであるように、その深みはあなたを癒してくれることでしょう。
 
5)摂食障害、買い物依存、アルコールやギャンブル依存、セックスやポルノ、マスターベーション依存、恋愛依存、腐れ縁、共依存・・・などの背景には、「必ず」さみしさがあります。
 
さみしさを見ないようにするために、ごまかすために、依存症や共依存関係にハマります。
そうすることで、さみしさを切り離し、見ない、聞かないことにできるから。
もし、さみしさの声や叫びが聞こえてきたら、痛くてつらくて、耐えられない。
圧倒され、混乱し、動揺しかねない。
 
そもそもさみしさを、どう扱ったらいいかわからない。
だから、さみしさを拒絶し、「解離」します。
脊髄反射して、さみしさから逃避します。
さみしさを、遠ざけます。
忘れるために、娯楽に耽溺します。
あなたが、摂食障害や各種依存症、腐れ縁や共依存との取り組みに関心があるとすれば、「さみしさ」への着目は必須です。
 
今回のセミナーで、ご一緒に学びましょう。
 
6)そもそも私たち人類、ホモサピエンスという種は、身体的に脆弱で、他の生き物との生存競争の中で、集団で協力していくことのできるものが、生き延び、子孫を残してきました。
 
集団から離れることは、死の脅威、種の存続の脅威を意味しました。
それは脳の奥深くに刻印され、今も警告を発します。
つまり「さみしさ」とは、集団から離れることの危険を知らせる、一緒の「警報機」なのです。
 サバイブ(生存)のために、集団に戻りなさい、という知らせ、それがさみしさの感覚です。
 
7)が、現代では、集団に積極的に属さなくても、生き延びることは可能です。
 
また、どの集団に属すかを、自分で自由に選択できます。
 これは、さみしさとのつきあいの、ヒントになります。
 
8)さて、警報機としてのさみしさは、生存にプラスに働く一方で、
 
さみしさが発動すると、それを
「自分は集団からのけ者にされている、嫌われている」
「自分の居場所はない」などと、マイナスに受け取ることがあります。
 
そこには、「主観的」解釈が絡んでいます。
そう受け取るのは、さみしさに「トラウマ(傷つき)」が関係しているからです。
 
9)この場合のトラウマには、社会的集団における「制裁」がからんでいたりします。
 
制裁とは、集団(の秩序)を維持するための、たとえば「村八分」や「スケープゴーティング」などです。
そこには、「お前はこの社会に必要ない」「価値がない」といったメッセージが含まれているため、社会的さみしさには、多くの場合、自己無価値感、無能感、恥辱感が伴います。
また、社会的さみしさは、サピエンスという種に不可欠な生存をおびやかす「さみしさ」と「混同」されたり「誤解」されたりしやすく、「ヤバイ、自分は生きていけない」という思いを喚起します。
だから、死の苦しみや激痛を伴います。
 
10)親密な関係でのさみしさは、母子関係をベースとして生まれます。
 
これは、母との関係で、「甘えられない」「見てもらえない」「見捨てられる」「気持ちに寄り添ってもらえない」「適切な情緒的応答をしてくれない」といった気持ちと、関係しています。
そのさみしさを何とかするために、やり過ごすために、ごまかすために、良い子になったり、表面上明るくふるったり、学業やスポーツに励んだりします。
 
それは、過剰適応です。
母親の顔色、機嫌を気にしながらの。
 
11)その企ては、必ず失敗します。
 
なぜなら、過剰適応がうまくいっても、お母さんが見てくれるのは「良い子」(=「偽りの自分」)だけで、「(内側の)さみしい子」は、決して見てもらえないからです。
さみしい子は「見て見て!」と心の中で叫んでいるのに、その声を聞いてもらえないままでいます。
 
12) 4つめの自分との関係のさみしさは、さみしさとの取り組みの「要点」です!
 
セミナーで詳しく、ていねいに、たっぷりと学びますので、楽しみにしてください。
 
13)もう1つ忘れてならないのが、ユング派の「元型的さみしさ」です。
 
その一例は、ギリシャ神話のナルキッソスに恋をしたものの、決して気づいても、振り向いてももらえなかったニンフ(妖精)、エコーのさみしさです。
おしゃべりなエコーは、罰として自ら話す言葉を失われたため、こだまのように相手の言葉を返すことしかできませんでした。
一方、エコーが恋したナルキッソスは、水面に映った自分の姿にうっとりするという、自己愛障害の象徴的存在です。
エコーのこだまは、自己愛のナルキッソスの鈍感な耳には、決して届くことがありませんでした。
 
14)さみしさの背景には、「自己愛のテーマ」が、絡んでいることがよくあります。
 
自己愛的な人は、相手のだけでなく、「自分」のさみしさが聞こえません。
「鈍感でがさつな耳」しかなく、さみしさシンフォニーの豊かさや分厚さが、わかりません。
 
15)シンフォニーの陰影や深みに聞き入るには、「耳のありよう」に、着目する必要があります。
 
セミナーでは、M.エンデ作『モモ』や井筒俊彦氏を参考に、「内的な耳」「スピリチュアルな耳」について取り上げます。 
それは、元型的さみしさを聞き取る耳です。
 
16)「さみしい」は、「寂しい」「淋しい」と書きます。
 
「侘(わ)び、寂(さ)び」は、さみしさを茶道的、仏教的に磨き上げ、昇華させた美意識、心的境地です。
ユング派で精神分析にも長けたアンソニー・ストーは、さみしさの積極的意味について述べています。
侘びや寂び、A.ストーを参考に、さみしさの肯定面や、さみしさが人格の成熟を促す点についても見ていきます。
 
17)さて、さみしさとの取り組みには、どういったものがあるでしょうか?
 
さみしさに「健康なもの」と「健康でないもの」があることを知り、それを「分ける」ことから始めます。
「健康でない」さみしさには、トラウマが伴いますので、さみしさにまつわるトラウマとの取り組みが求められます。
 
18)さみしさが「健康なもの」であっても、心が未成熟なままだと、それを引き受け、取り扱うことは苦痛で、困難です。
 
心の成長や成熟も欠かせません。
 
19)マイナスのさみしさは、未成熟な心の「受け身」の姿勢から浮上するケースが、ほとんどです。
 
そこには、「見て見て!」「話を聞いてほしい」「理解してほしい」「甘えたい」といった思いがかなわなかったことで生じる傷つき、凍りつき、未練やうらみ、つらみ、悔しさなどが、関係しています。
そこには、「関係療法」を通じたかかわりが不可欠です。
セミナーで、詳しくお伝えします。
 
20)今回「さみしさ」のシンフォニー(交響曲)〜セラピーの核心に迫る取り組み〜にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、コーチ、ケースワーカー、医師、保健師、ボディワーカー、コンサルタント、ファミリービジネスの専門家の方、そして一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
 
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2024年3月31日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので3月29日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、34年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2024年
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9月29日(日)
10月27日(日)
11月24日(日)
12月29日(日)
 
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
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Posted at 14:04