日本臨床心理カウンセリング協会の公式ホームページです。

JACCへのお問い合わせ
<<  2024年04月  >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
イベントインフォメーション
企業の方へ
カウンセラーの方へ
オススメ書籍
協会刊行物
心理カウンセラーサポートサイト JACCブログ 
カウンセラー検索ナビ
ダイアログキャンプ
こころ相談室 KEICHO
携帯サイト
カウンセラーサポートサイト

JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2023.9.24開催「混迷(VUCA)の人生とセラピーを生き抜く力 〜「クリアクション×ネガティブ・ケイパビリティを身に着ける〜」<Zoom>  [2023年09月06日]
2023年9月24日開催
「混迷(VUCA)の人生とセラピーを生き抜く力
〜「クリアクション×ネガティブ・ケイパビリティを身に着ける〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
混迷の時代を生きていく方法について学びたい方
セラピスト、コーチ、カウンセラー、コンサルタント、アドバイザーの方
  
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)混迷の現代社会は、VUCA(ヴーカ)と呼ばれます。
それは、Volatility(不安定)、 Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(両義、曖昧) の頭文字を組み合わせた造語です。
コロナ禍や戦争、地球沸騰化など、想定外の災禍が続く、不確実で、複雑で、曖昧で、不安定な現代社会においては、従来の精神やマインド、価値観、生き方では、太刀打ちできなくなりつつあります。
これまでの対応や対処法は、VUCAの時代には通用せず、また、そもそもVUCAの対応に「正解」がないからです。
 
2)でも考えてみれば、セラピストは以前から臨床現場で、VUCAと取り組んできました。
クライエントの悩み、問題、症状、訴えのプロセスは、常に、不安定、不確実、複雑、曖昧を含んでいます。
特にセラピーの佳境になると、VUCAでいっぱいになります。
それは「複雑怪奇」や「不可思議」といった様相を呈します。
そのとき、助けとなるのが「クリアクション(creaction)」と「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)」です。
 
4)" creaction (クリアクション)" は、起業家教育全米No.1のMBAプログラムを持つ、バブソン大学で使われている造語です。
それは、"creation(創造)" と "action(行動、行為、活動)" とからなる言葉です
 
5)" negative capability(ネガティブ・ケイパビリティ) " は、英国の詩人ジョン・キーツが最初に使い、精神分析家ウィルフレッド・ビオンが広めた「負 / 陰の能力」です。
それは、小学校から大学院まで要求される「正解を導く」"positive capability(ポジティブ・ケイパビリティ) " と対照的です。
 
ネガティブ・ケイパビリティは、混迷(VUCA)の中で、答えのない、不愉快で苦しい心の宙づり状態に持ちこたえて、クリエイティビティ、イノベーション(価値創造+技術革新)、アート、遊び心の産出を促す力です。
それは、哲学者で思想家の井筒俊彦氏が「神話詩的産出機能(mytho-poetic function)」と呼んだものに酷似します。
 
7)VUCAに対して、従来の価値観や対処法は、基本的に役立ちません。
官僚主義は、「先例のなさ」を嫌いますが、VUCAと向き合うのに、先例は役立ちません。
たとえそれが、成功体験であったとしても。
VUCAにとって、「(従来の)成功は失敗のもと」です。
 
8)では、どうすればいいのか。
ネガティブ・ケイパビリティを心に持って、実際の新たなアクションを起こすことが欠かせません。
が、このアクションは、『必ず / 絶対に』失敗します。
正解はわからず、従来の成功体験も、役に立たないのですから。
 
にもかかわらず、アクションを起こさないわけにはいかない。
VUCAの中で、進むには。
これがこのセミナーで身につける、VUCAにおける、そしてセラピーの実践における、考え方のベースです。
 
10)ここで、経済学者ピーター・ドラッガーが、アントレプレナーシップ(起業 / 企業家精神)について述べた言葉を紹介します。
「起業 / 企業家精神とは、イノベーションを武器として、変化の中に好機を見い出し、事業を成功させるための行動体系」です。
これはそのまま、混迷(VUCA)中のセラピーにあてはまる、と言えるでしょう。
 
ここで大事なのは、アクション(行動)を起こすこと、そして、起こしたアクションに対する「フィードバック」を、「好機」として見ることです。
 
11)さて、ここでアクションが、失敗に終わったと仮定しましょう。
それは、単なる失敗でしょうか?
「ポジティブ・ケイパビリティ(positive capability)」にとって、それは失敗にすぎません。
ポジティブ・ケイパビリティは、「正解を引き出す能力」でした。
この能力にとって、失敗は、「失敗」です。
 
12)一方、「ネガティブ・ケイパビリティ」や「クリアクション」にとって、失敗はフィードバックの1つです。
そのフィードバックをもとに、自分の仮説や今回のアクション、あるいは従来の価値観、さらには自分自身を変えるための、または調整するための、「好機」となります。
 
13)深層心理学は、「行動(action)」を、忌み嫌ってきました。
たとえば、「行動化(acting out)」や「エナクトメント(enactment)」には、「アクト(act)」の文字が入っていますが、大変マイナスにとらえられてきました。
深層心理学は、「行動」ではなく、「思索」や「内省」を重んじてきました。
 
14)それに対し、VUCAの人生や、VUCAが不可避の対人援助には、「行動(act)」が、欠かせません。
ネガティブ・ケイパビリティを心に抱いたうえでの、クリアクション(cre-action)の実践が求められます。
 
15)ネガティブ・ケイパビリティとクリアクションは、失敗を不可避と考え、抱擁し肯定するあり方です。
そのためには、ダメな、恥ずかしい、ミス(失敗)をする私を見せてOKな、「環境」または「安全基地」が必要です。
この「環境」や「安全基地」を用意するための「心理的安全性」を強調するのが、ハーバード・ビジネススクール教授のエイミー・エドモンドソンです。
 
彼女の考えは、発達心理学者マーガレット・マーラーの「練習期」や「分離-個体化期」における良質な環境を想起させます。
環境が、安全で安心できるものだと、子どもは、イキイキ、のびのびと行動し、世界探求や冒険に着手します。
トライ・アンド・エラーの中で、チャレンジ(挑戦)を繰り返します。
創意工夫して、イノベイティブな遊びを産出します。
 
16)心理的安全性が確保されていない環境では、失敗は、ダメな、恥ずかしい、屈辱的なことであり、やってはいけないことと、批判され、断罪され、排除されたり、制裁を受けたりする。
あるいは、恥をかかされたりもする。
そうした環境では、アクションを起こすことが難しい。
アクションを起こすこと自体が、危険です。
 
17)しかし、心理的に安全な環境では、ミスが抱擁されます。
あなたのミスには批評が加えられますが、それは、前向きで、未来志向的なものです。
肯定的側面を引き出すためのものです。
生産的やり取りが、繰り返され、永続します。
 
こうした交流があれば、あなたは遊び心や創造性を発揮し、クリアクションとネガティブ・ケイパビリティを、身につけることができるのではないでしょうか?
 
18)セミナーでは、クリアクションとネガティブ・ケイパビリティについて学びます。
その2つはVUCAの時代にあって、あなたのライフスタイルを豊かで楽しく、また持続可能なものにするでしょう。
あなたの対人援助を、クリエイティビティ、アート、遊び心、パッションのあるものにするでしょう。
 
否定的に見られてきたアクティング・アウトやエナクトメントに(さえ)、肯定的側面を見い出すことができます。
また、セラピー、コーチング、コンサルティグやスモールビジネス(小商い)の「開業」や、起業 / 企業、価値創造、に、関心のある方にもお勧めです。
 
19)M.マーラー、アタッチメント心理学はもちろん、経営学、レジリエンス、コンパッション、失敗学に関する資料から、良質なケースを複数選択し、それを素材に、あなたとご一緒に取り組みます。
あなたが、実際に、アクションを起こし、チャレンジできるように、あなたに潜在するクリアクションとネガティブ・ケイパビリティとを引き出し、鍛え、磨きます。
 
19)クリアクションとネガティブ・ケイパビリティとを掛け合わせ、2つの相乗効果を通じで、VUCAの状況における生き抜く力を身につけませんか?
セラピーでは、セラピスト、コーチ、コンサルタント、アドバイザー、ケースワーカー、ナース、医師、保健師、ボディワーカー、弁護士、教育関係者の方、ファミリビジネスの専門家の方、一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形でセミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2023年9月24日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
     (参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
 ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
 オンラインでの受講が可能です。
 
 ※zoomオンラインでのご参加に向けて、
  事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
  9月22日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
  富士見ユキオ
  開業カウンセラーとして、34年目。
  夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
  米国トランスパーソナル心理学研究所に、
  日本人として初めて留学する。MA(修士)
  認定プロセスワーカー
 (日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
  臨床心理士、公認心理師
  「アルケミア」こころとからだの相談室代表
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  英国IFA認定アロマセラピスト
  お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
  認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
  日本ホリスティック医学協会顧問
  日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
※当日ご参加できない方にも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は、手数料(500円)のみのプラスでご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
 
 
**********************************************
《今後のセミナーご案内》
2023年
10月29日(日)
11月26日(日)
12月24日(日)
2024年
1月28日(日)
2月25日(日)
3月24日(日)
4月21日(日)
5月26日(日)
 
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
.
 
タグ:専門家POPVUCA
Posted at 15:24