2023年3月26日開催
「対極性のマネージメント
〜相克する内面と世界、関係性への永続的アプローチ〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
バリー・ジョンソンの対極性とそのマネージメントについて学びたい方
依存症等の支援活動をされている方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)あなたは、持続可能な豊かさやバランスの良さに、ご関心がありますか?
今回、私たちは、永続する繁栄、精神のハーモニー、ウェルビーイングをもたらす「対極性(polarity)」とその「マネージメント」について、取り組みます。
対極性のマネージメントは、長期間止まないアルコール、ギャンブル、ゲームなどの依存症、共依存、過剰適応、DV、解離など、慢性化している問題や症状、悩みにも、大変有益です。
2)対極性のシンボルとしては、老荘思想や易経の「陰陽」が有名です。
陰と陽の両方を敬うこの視座は、ユングの全体性、すなわち個性化過程を進めます。
それは、あなたの精神やライフスタイル、ワークスタイルや関係性に、実のある、かつ柔軟な姿勢を実現します。
ユングは、あなたの内面であろうと、外面であろうと、あなたの関係性、および世界、社会、組織においても、「陰陽の全体性」が、その中心にあると考えました。
ですので、もしあなたが「陽」だけを大事にすると、あなたはバランスを崩します。
なぜなら、あなたは全体性の一面しか生きておらず、別の一面を排除しているからです。
すると全体性がバランスをとろうとして、いつの間にか「陰」を浮上させ、結果、一面的なあなたは崩壊していきます。
陰陽の考え方では「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転じる」を重視します。
陽だけを生きると、いずれ流れが極まって、早晩、陰に転じ始めます。
3)陰と陽とは真逆 / 正反対です。
その「間」には変わりようのない分裂があります。
陰と陽は、分裂を挟んだ対極性です。
この対極性は、どうすることもできません。
にもかかわらず、このことを知らない人間は、その分裂 / 対極性を直したり、癒したり、解決しようとします。
一見、正しい取り組みに映りますが、不遜な行為である、と老荘は述べます。
なぜなら、陰と陽の間の分裂は、永遠であり、人間には、どうにもできないことだからです。
4)陰陽のような対極性への適切なアプローチは、「解決」ではなく、「マネージメント」です。
陰陽間の分裂に、癒し、治療、解決はありません。
5)有益なセラピーの核心にも、この対極性の視座があります。
たとえば、元型的心理学の「対極元型」、ゲシュタルト療法の「前景 vs 後景」、プロセスワークの「1次 vs 2次プロセス」、メラニー・クラインの「抑うつポジション」、トーマス・オグデンの「弁証法」が、それにあたります。
パラドックス(逆説)を活用するブリーフセラピーにも、対極性のまなざしは潜在します。
6)たとえば、ユング心理学がよく取り扱う病理のひとつに、「永遠の少年」があります。
元型的心理学のJ.ヒルマンは、ユング派の視座に、異を唱えました。
永遠の少年は治療されるべき病理ではなく「老子」元型の片面だと述べたのです。
彼によると、「老子(Lao-tse)」は、「老人」と「子ども(例、永遠の少年)」の二面からなります。
老人と永遠の少年とは、対極的な陰陽関係にあるといいます。
ヒルマンは、この関係性を大事にするところから、永遠の少年のテーマと、取り組もうとしました。
7)しかし、そこに「マネージメント」の観点が入ることは、ありませんでした。
が、マネージメントがあったなら、ヒルマンの視点を、臨床の場でより活かせたでしょう。
マネージメントは、老人と子どもから成る全体性を肯定し、心に豊かさ、繁栄、丈夫さをもたらし、永続させるでしょう。
8)ゲシュタルト療法の「前景 vs 後景」にも、プロセスワークの「1次 vs 2次プロセス」にも、マネージメントはありません。
あるのは、「ワーク」の視点です。
9)"マネージメント(management)"は、「管理」「調整」、そして語源的に「手綱さばき」を意味します。
それは、たとえば老人と子どもとの関係を調整し、バランスを管理することを試みます。
マネージメントは、老人と子どもの全体性、対極性、陰陽を尊び、ワークやセラピー以上に、心の癒し、回復、解放を促します。
ワークやセラピーでは取り組み困難な、慢性的問題、悩み、症状に、大変有益なアプローチです。
10)対極性に目を向け、その潜在力を引き出し、セラピーや医療、介護、コーチング、看護、福祉、社会運動、政治、エコロージーなど、あらゆる分野に応用可能なパワフルなツールに仕立て上げたのが、バリー・ジョンソンです。
彼は、もともとゲシュタルト療法を実践していましたが、いまやさまざまな分野に、彼の創造した対極的ツールを広げるべく奮闘しています。
11)ジョンソンは、根本に解決できない分裂があって進展しない問題、悩み、症状に着目して、マネージメント・アプローチを推奨しています。
たとえば、
「情緒と思考」「量と質」「IQとEQ」「自己と他者」「安定と変化」「ヒエラルキーとネットワーク」「中心と周辺」「リーダーとフォロアー」「自分一人での行動とチームでの協働」「計画と想定外」「短期と長期」「経済発展とエコロジー」「ビジネスとファミリー」「構造とプロセス」「愛と力」・・・などが、その一例です。
12)ここで、バリー・ジョンソンの開発したツールの一端を見てみましょう。
具体例として、「活動の心身」と「休息の心身」とから考えます。
「活動の心身」と「休息の心身」とは対極的ですが、その2つをマネージメント(調整)できている場合と、できていない場合とを見ていきましょう。
13)たとえば「活動の心身」は、「鍛えられていて、シャープで、刺激を受けいれ、チャレンジに前向き」といえます。
一方「休息の心身」は、「リラックスしていて、ゆとりがあり、エネルギーが充実している」ことでしょう。
「鍛えられていて、シャープで、チャレンジに前向きな」活動期と、「リラックスし、ゆとりがあり、エネルギーが充実している」休息期との間を、心身がバランスよく行き来できると、生活の質(QOL)は良好で、毎日が楽しく豊かになるでしょう。
これは、「活動」と「休息」(=「陰と陽」)とが、上手くマネージメントされフレキシブルな関係になっている好例です。
「活動」と「休息」とが『ウィン-ウィン(Win-Win)』の『好循環』になっています。
14)それに対して、「活動」と「休息」との関係が、マネージされて『いない』と、どんなことが起きるでしょうか?
「活動」が、過度な興奮と過覚醒を生み、心身に不必要な負荷をかけたり、疲労させたり、燃え尽きを生じさせかねません。
また「休息」は、心身に、どんよりとしただるさや重さの感覚を引き起こしたり、退屈、やる気のなさ、まとまりのなさを生じさせたりするでしょう。
それは、「活動」と「休息」とがマネージされておらず、バランスが悪かったり、それぞれが「孤立」して、交流がなかったりするためです。
15)ここには、「活動」と「休息」(あるいは「陰と陽」)との『悪循環』、『ルーズ-ルーズ(Lose-Lose)』が生まれています。
「活動」が、心身に過度に負荷をかけ、疲労させ、燃え尽きを生じさせ、「休息」しても疲弊がよくならず、心身にだるさや重さの感覚を生み、退屈、やる気のなさ、まとまりのなさを引き起こしたりしています。
あなたは、休息をとっても休まらない、それどころか、かえって体調も気分も落ち込み、それが嫌で活動し始めると、心身が緊張してテンパり、興奮が収まらない、といった悪循環を経験したことがありますか?
16)ジョンソンは、従来の「対極性(ポラリティ)」に、(A)「好循環」や「ウィン-ウィン」と、(B)「悪循環」や「ルーズ-ルーズ」とを見い出したのです。
今までの対極的視座は、陰陽の二面性に、着目したものでした。
一方、ジョンソンは、その二面性に、「好循環」と「悪循環」とが潜在する点に着目して抽出し、見える化したのです。
彼は、そのメカニズムを大変わかりやすい形にして、私たちに提示してくれています。
それは、対極性の立体化、多次元化といえるでしょう。
大変良質なイノベーションです!
その核心にあるのは、『マネージメント』です。
17)セミナーでは良質な事例と、エクササイズをご用意して、対極性とそのマネージメントについて取り組みます。
事例は、元型的心理学の「対極元型」、ゲシュタルトセラピーの「前景 vs 後景」、ブリーフセラピーの「逆説」などを参照します。
バリー・ジョンソンの対極性とそのマネージメントについては、特に力を入れてお伝えします。
わかりやすくかみ砕いてお話しますので、ぜひ身に着けていってください。
18)対極性の肯定は、持続可能な豊かさ、バランスの良さ、繁栄、心身のハーモニーを生みます。
この観点は、現場で実際に使える良質なものです。
カウンセリング、コーチング、ボディワーク、コンサルティング、福祉、医療、看護、社会運動、政治、ファミリービジネス、交渉の分野で、活きのいい旬のツールとなるでしょう
セミナーでは、そうした各分野の専門家の方、初心者の方、一般の方のご参加をお待ちしています。
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】2023年3月26日(日)10:00~17:00 開場:9:50
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。
※zoomオンラインでのご参加に向けて、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
3月24日までにお申し込みください。
【講 師】
富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、34年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事
※当日ご参加できない方にも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は手数料(500円)のみのプラスで、
ご提供いたします。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
Mail: info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
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《今後のセミナーご案内》
2023年
4月23日(日)
5月28日(日)
6月25日(日)
7月30日(日)
8月27日(日)
9月24日(日)
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「心の変容のためのスピリチュアル&神秘主義的ナラティブ(物語)
〜コンテイナーとしての『蛹(さなぎ)』探し〜」
開催日:2022年10月28日(金)スタート! 全10回
毎月第4金曜日 19:00〜20:50(10回連続)
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
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Posted at 14:27