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2022.9.25開催「罪悪感と自責感の心理学〜ママは悪くない、悪いのはボク・ワタシ…〜」<Zoom>  [2022年09月14日]
2022年9月25日開催
罪悪感と自責感の心理学
 〜ママは悪くない、悪いのはボク・ワタシ…〜」<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
自分を責めてしまうクライアントのケースについて学びたい方
心理カウンセラー、セラピストの方
  
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。※ご参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)「ママは悪くない、悪いのは私」
「お母さんとお父さんの仲が悪いのは、ボクのせい。ボクがいい子にしてないから」
 
こういった嘆き、つぶやき、訴えは、セラピーの場では絶えません。
上は高齢者から下は幼児まで、年齢を問わず発せられる言葉です。
 
その声は、「インナー・チャイルド(内なる子ども)」や「インナー・インファント(内なる幼児)」からのものです。
 
家族療法のシステム論からいうと、それは家族の中で「IP ( Identified Patient、患者と同定された家族メンバー)」である子どもが、『自分が悪い』と思わされてしまうところからくる悩み、呻き、訴えです。
 
本来は、家族システムに不具合があるのですが、そのことに大人が目を向けなかったり、大人が責任を取ろうとしないと、子どもは「自分が悪いからだ」と無意識に問題を引き取ってしまうのです。
 
2)質のいい心や関係の育成されていない(残念な)家族では、子どもが「自分は問題だ、厄介者だ、お荷物だ」と思い込まされるマインドコントロールが、システム(構造)的に生じがちです。
 
子どもがそう思うのを、個人のせいにするのでなく、システム全体の問題、と考えるのが、家族療法です。
 
3)一方、ちまた(世間)では、それは母親が「毒親」「鬼母」だからだ、と母親個人に原因をなすりつける考え方が、席巻しています。
 
それは、その母親への愛や思いやりのない夫、あるいは母親をいじめる舅や姑の存在が見逃されていたり、母親自身が重病やうつに苦しんでいて、子どもに愛情や手間暇をかけることが物理的にできなかった、などの要因が、排除された見方だったりします。
 
しかし、毒親や鬼母という言い方は、刺激が強く、単純でわかりやすく、受けのいいキャッチコピーで、流布しやすいのかもしれません。
 
4)が、「ママは悪くない、悪いのは私」という思いからすると、毒親や鬼母は、ニュアンスの強すぎる言葉です。
 
「だって悪いのは私、ママは悪くない」「お母さんとお父さんの仲が悪いのは、ボクのせい。ボクがいい子にしてないから」には、もっと複雑な要因が絡んでいます。
 
どういうことでしょうか?
 
「悪いのは私」と考える(内なる)子どもや幼児は、心の中で、どんな思いを抱いているでしょうか?
 
そのいくつかを検討してみましょう。
より詳しくは、セミナーでお伝えします。
 
5)1つは、「罪悪感」です。罪悪感に盲目だと、そこに自動反応が起きて、子どもは、自分を追い込み、自責感を抱きます。
 
すると、早晩、病的抑うつ感が沸き上がってきます。
 
2つは、「英雄(ヒーロー・ヒロイン)」的精神です。
これは、「救済者」的マインド、と言い換えてもいいかもしれません。
 
このマインドを抱くと、「私は、ママやパパを幸せにできる、いや、しないといけない。だって私は、スーパーヒーロー/ヒロインなんなんだから」、
しかし、ママやパパが笑顔になってくれない、2人が仲良くならないと、「ママとパパを救えない、私は悪い子」といった無力感、無能感、劣等感、敗北感に、おそわれます。
 
そうならないために、良い子になって、ママやパパやおばあちゃんやおじいちゃんを喜ばせること、幸せにすることに、躍起になります。
(注:こうした内なるよい子的マインドは、摂食障害、アルコール依存症、薬物依存症、買い物依存症、セックス依存症、共依存などの背景に、例外なく潜んでいます)
 
6)英雄的精神、救済者マインド、無能感、罪悪感は、すべて洗脳(マインド・コントロール)から生まれる典型的な盲目的自己管理/規制です。
 
元々は、「外」〜たとえば親〜からの管理/抑制だったのですが、それがいつの間にか、内面化され自分を中から責め始めます。
 
盲目的自己管理/規制は、マインド・コントロールに対する自動的で機械的な反応なので、そこでは「心」が育ちません。
 
「悪いのは私」という思いに囚われると、「悪くない子」=「良い子」=「機能する子ども」〜たとえばお勉強のできる子、明るい子、お返事のちゃんとできる過剰適応する子〜になることに必死で、「心」の次元に目が向きません。
 
7)お母さんの期待にこたえるかどうかや、学校や社会で機能するかどうかと、「心」とは、別次元のことです。
 
セラピーには、学校、社会、組織そして「家族」に過剰適応し機能しているにもかかわらず〜いや、高機能で過剰機能だからこそ〜、疲れ果て、破綻して、相談に来る方が絶えません。
 
8)発達心理学から、考えてみましょう。
 
進化の過程で頭部を肥大化させたホモ・サピエンス(人類)は、赤ちゃんが産道を通り抜け出られなくなる前の、未熟な状態での出産を選択しました、
 
そのため、出産後の生存には、長期間にわたる養育者からのアタッチメント・ケアを必要とします
 
赤ちゃんの安定的アタッチメント、子どもの健康な成長に不可欠なのは、親から赤ちゃんや子どもへの「利他心」や「愛情」です。
 
それがなければ、乳児は生存できません。
 
親が自己中心的欲求や欲望を抑制して、赤ちゃんや子どものニーズ(欲求)を優先する。
 
それが、健康な利他心や愛です。
 
9)利他心や愛情のない、あるいは希薄な親と、その子どもをとりまく家族システムが、「悪いのはボク」という思いを、子どもに抱かせます。
 
利他心や愛情がないのは親の側(の問題)であるにもかかわらず、子どもは、「私が悪い」と即断、妄信します。
 
「僕がダメだから、ママは、僕を好きじゃないんだ」「ヒロインになれなくて、ママとパパを助けられない私が悪い」と考えます。
 
「そもそもママの愛情は希薄だから」、あるいは「パパは、ママのことが好きじゃない」と思う代わりに、「私が悪いから、そんなふうになっている」と、私に原因を帰します。
 
10)それは「裏返った自己愛的な想い」です。
 
けなげに聞こえますが、そこには「隠れ自己愛(closet narcissism)」や「思い上がり」が、潜んでいます。
(注:詳しくは、セミナーでお伝えします)
 
11)こうした子どもは、親の力を信用できません。
 
親の力は、D.W.ウィニコットの「抱え」やW.ビオンの「コンテイニング」といった心のキャパの度合いを意味します。
 
親の方に心の力がなく、子どもの嘆き、つぶやき、訴えを受け止められないとき、子どもは「僕が悪い」と自分を責めます。
 
12)たとえば親がキレると、「私がダメで、ママ(の心)を壊してしまったから、ママは切れた」「ママを怒らせる私は、妖怪あるいはモンスターだ」と思い込みます。
 
それは、子どもにとって、「問題は、親の方にあったんだ」「自分は悪くなかった」という真実をみつめる方が、きついからです。
 
「母親が精神的にいなかった」「親が心理的に死んでいた」とわかることが辛いためです。
(これがなぜ辛くきついのでしょうか。心理的には大切なテーマです。セミナーで解説します)
 
それよりも、「自分に問題があって、悪い」と妄信し続ける方が、楽です。
これもしんどいですが、習い性になっているから耐えられます。
 
13)その妄信は、もともと、外側の洗脳(マインド・コントロール)からもたらされたものです。
 
この洗脳を見抜くのは大変です。
気づきには、マインドフルな「メタ認知」や「メンタライゼーション」が必要です。
(注:あなたはメタ認知やメンタライゼーションについて、ご存知ですか?)
 
14)が、それを精神分析やユング心理学でいう「過酷な超自我」が、阻みます。
 
過酷な超自我が、個人の内面および家族システムに循環する「悪いのはボク・ワタシ」という誤認知を永続させます。
 
あなたは、過酷な超自我と、その見破り方にご関心がありますか?
 
15)ここを見破って、解放されるには、過酷な超自我の「脅し」と向き合う必要があります。
 
なぜなら、言葉にならない不安や恐怖や名状しがたい罪悪感が伴うからです。
 
この過程にしっかりと寄り添い、サポートするのが、セラピストです。
具体的なやり方は、良質な事例(ケース)を参照しながら、お伝えます。
 
16)「ママは悪くない、悪いのは私」
「お母さんとお父さんの仲が悪いのは、
ボクのせい。ボクがいい子にしてないから」
との取り組みが困難な理由がもう1つあります。
 
それは、その妄信の外側に、「〈真の私〉の中核に潜む内なる子どもや内なる幼児」が、長年遺棄され、放置されてボッチ状態、絶望状態にあった点を、見つめなければならないことです。
 
そこには、精神的痛みを伴う気づきが生じます。
 
また、たとえ気づいたとしても、どう扱ったらいいかわからない。
だからこそ直視したくない、という怖れや不安、絶望感も、そこにはあります。
 
これらについての良質な支援の仕方を、わかりやすく学びませんか?
 
17)あなたは「悪いのは私という誤認知にハマって苦悩しているクライエントへの、温かい体温の感じられる、または手触り感のある質のいい介入に、ご関心がありますか?
 
今回のテーマについて、これまでいろいろなセミナーで、その都度少しずつ取り上げ、取り組んできました。
 
今回、初めて「悪いのはボク・ワタシ」と妄信し苦しんでいる(内なる)子どもや幼児を前面に出し中心テーマとして、セミナーを行います。
 
18)たくさんのクライエントを悩ませている「悪いのは私」との具体的的取り組みにご関心のあるセラピスト、コーチ、コンサルタント、ケースワーカー、医師、教育関係者、ナース、一般の方、初心者の方のセミナーへのご参加をお待ちしています。
 
痒いところに手の届くの技やツールを身に着けるために、良質で具体的なケースをご用意させていただきます。
 
このテーマは、あなたの内なる子どもや幼児の傷のケアや癒し、あなたの成長や成熟に寄与するでしょう。
   
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※データのダウンロードにて、音声&資料をご購入いただくことも可能です。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2022年9月25日10:00~17:00 開場:9:50
  
【開催方法】zoomオンライン会議での開催になります
     (参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 
 ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
 オンラインでの受講が可能です。
 
 ※zoomオンラインでのご参加に向けて、
  事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
  9月22日までにお申し込みください。
 
【講  師】 
  富士見ユキオ
  開業カウンセラーとして、33年目。
  夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
  米国トランスパーソナル心理学研究所に、
  日本人として初めて留学する。MA(修士)
  認定プロセスワーカー
 (日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
  臨床心理士、公認心理師
  「アルケミア」こころとからだの相談室代表
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  英国IFA認定アロマセラピスト
  お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
  認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
  日本ホリスティック医学協会顧問
  日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
  
※当日ご参加できない方にも、USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、セミナー内容を販売しています。
 
USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は手数料(500円)のみのプラスで、
ご提供いたします。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
 
 
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《今後のセミナーご案内》
2022年 
10月30日(日)
11月27日(日)
12月25日(日)
 
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「錬金術的家族療法〜見えない家族の「宝」を見える化する試み〜」
開催日:2022年1月7日(金)スタート
毎月第1金曜日19:00〜20:50、全10回
 
 
☆「心の変容のためのスピリチュアル&神秘主義的ナラティブ(物語)
〜コンテイナーとしての『蛹(さなぎ)』探し〜」
開催日:2022年10月28日(金)スタート! 全10回
毎月第4金曜日 19:00〜20:50(10回連続)
 
※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。(詳細は、お問い合わせください)
 
お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860
 
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Posted at 13:08