日本臨床心理カウンセリング協会の公式ホームページです。

JACCへのお問い合わせ
<<  2024年11月  >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
イベントインフォメーション
企業の方へ
カウンセラーの方へ
オススメ書籍
協会刊行物
心理カウンセラーサポートサイト JACCブログ 
カウンセラー検索ナビ
ダイアログキャンプ
こころ相談室 KEICHO
携帯サイト
カウンセラーサポートサイト

JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2020.9.27開催「関係療法とプロセスワークの出会い ~劇的対話(dramatic dialogue)の心理学~」セミナー<Zoom>  [2020年08月28日]
2020年9月27日開催
関係療法とプロセスワークの出会い
~劇的対話(dramatic dialogue)の心理学~」セミナー<Zoom>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
劇的対話の心理学に興味のある方
関係療法とプロセスワークの出会いにご関心のある心理カウンセラー、コーチ、催眠療法家、ケースワーカーなどの援助職や、アドバイザーやコンサルタントといった専門家の方
 
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
心理臨床のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
※申込先が変わりましたので、お参加を希望される方は必ず詳細をご確認ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
 
1)あなたは、「劇的対話(dramatic dialogue)」について、聞いたことがありますか?
 
これは、現代の関係療法の土台を作ったシャーンドル・フェレンツィの言葉です。
 
フェレンツィは、ハンガリーの精神分析医。
フロイトの初期の弟子であり、またメラニー・クラインの最初の分析家でもありました。
 
フェレンツィは、心理療法の営みを、クライエントとセラピストとの間に自然発生する演劇的(dramatic)対話(dialogue)を通じて進む過程、ととらえました。
 
2)クライエントが、セラピストと出会った瞬間、たとえばセラピストを、自分が大嫌いな父親と重ねて、見始めるとしましょう。
 
これは、水面下で無意識に進むプロセスで、「転移」と呼ばれます。
 
表面では、クライエントは心の悩みをセラピストに訴えますが、2人の水面下では、「父が嫌いな子ども」と「子どもに嫌われた父」との間のドラマ(劇)が、勝手に発生し、無意識裡に展開します。
 
父が嫌いな子どもと、子どもに嫌われた父親との間の対話。
これが、劇的対話です。
 
3)水面下で繰り広げられる深層心理劇あるいは劇的対話に、遊び心いっぱい(playful、プレイフル)に加わる。
 
フェレンツィは、心理療法で一番大切なものを、「解釈」や「分析」ではなく、「遊び(playing )」と考えました。
 
彼に影響を受けた英国精神分析家のD.W.ウィニコットは、心理療法を、「2人の人間が、一緒に遊ぶこと(two people playing together)」と述べています。
 
4)水面下の劇的対話には、情緒、パトス(情念)、身体、魂、スピリット、運といった、非理性的プロセスが、たっぷりと介在します。
 
そこで進むのは、悲劇、苦劇、喜劇です。
 
劇的対話に、心理療法家が、遊び心をもって加わるには、どうすればいいのでしょうか?
 
5)不信感に苦しむ男性クライエントと、フェレンツィの事例から考えます。
 
クライエントは、フェレンツィを暗黙裡に祖父と見ていました。
「転移」です。
 
あるセッションで、突然クライエントがフェレンツィの肩に手を回し、つぶやきます。
 
「おじいちゃん、子どもを授かることになったんだ・・・。けど、怖いんだ」
 
フェレンツィはひるむことなく、同じトーンでつぶやきます。
 
「どうしたんだい、何が怖いんだ?」
 
6)簡単なやり取りです。
 
フェレンツィが、「コール&レスポンス的ゲーム」と呼ぶ、こうしたプレイフルで親密な応答、劇中人物になりきる対話スタイルは、精神分析にとってイノベーションでした。
 
関係療法のG.アトラスとL.アロンは、フェレンツィの劇的対話を現代風に刷新しています。
 
「劇的対話は、クライエントとセラピストの間で浮上する多彩な自己を劇化し、お互い同士ドリームアップ(dreaming-up)しあいながら進む」
 
アトラスとアロンの2人は、劇的対話を
「多次元的自己状態」、「多次元的自己-他者関係」、「覚醒夢」、「解離」、「生成的エナクトメント」、「将来機能」、「運命」という点から見直しています。
 
その多くは、今回、日本で初めて紹介されるものです。
 
セミナーを楽しみにしてください
 
7)アトラスとアロンによると、劇的対話が展開する代表的プロセスが、「エナクトメント(enactment)」です。
 
水面下で展開するクライエント-セラピスト間の想定外の無意識的行動。
 
それが、エナクトメントです。
 
従来、あってはならない、起きてはならない心理的プロセスとされ、タブー視されてきました。
 
よく理解されていなかったためです。
 
8)アトラスとアロンは、エナクトメントを「生成的(generative)」と述べ、また、ユングの「将来機能(prospective function)」を使って肯定的にとらえています。
 
(注:セミナーで解説します)
 
これは、従来のエナクトメントになかった視座です。
 
エナクトメントは現代関係療法のキーワードです。
 
セミナーで、基本からしっかりと、じっくりと、ゆっくりと学びます。
 
9)あなたは、精神分析の各流派から生まれた現代の関係療法が、ユングの将来機能や運命といった考え方、また、プロセスワークの専売特許であったドリームアップや覚醒夢といった概念を採用していることを、ご存知ですか?
 
現代の関係療法が、豊かで、よりいっそう面白くなってきました。
 
10)今回、プロセスワークの「場の理論(field theory)」や「ドリームアップ」を見直します。
 
そのために、ミンデル著『武道家としてのリーダー』(未訳)を参照します。
 
11)プロセスワークと最新の関係療法から、「劇的対話」について見ていきます。
 
これにあたって、新しい精神分析、プロセスワーク、ユング自身の遊び心いっぱいの事例(ケース)を参照します。
 
関係療法が、ユングの事例を、ドリームアップから分析しているところは圧巻です!
 
12)心理療法を、劇的対話、深層劇という観点から見直すことで、その機能を活性化し、より有益な技芸にすることについて学びます。
 
このセミナーでは、劇的対話の心理学をご紹介します。
関係療法とプロセスワークの出会いにご関心のある心理カウンセラー、コーチ、催眠療法家、ケースワーカーなどの援助職や、アドバイザーやコンサルタントといった専門家の方および一般の方、初心者の方、そしてあなたの、このセミナーへのご参加をお待ちしています。
 
※当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※SNSなどを通じて、お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。   

【開催日時】2020年9月27日(日)10:00~17:00 開場:9:50
  
【会  場】zoomオンライン会議での開催になります。
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)
 zoomオンラインでのご参加に向けて、
 事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
 9月25日(金)までにお申し込みください)
 ご自宅のPCやタブレット、
 スマートフォンなどからのオンラインでの受講が可能です。
 
 
 
【講  師】 
  富士見ユキオ
  開業カウンセラーとして、31年目。
  夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  ニュー ヨーク州立大学卒業(人類学部)
  米国トランスパーソナル心理学研究所に、
  日本人として初めて留学する。MA(修士)
  認定プロセスワーカー
 (日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
  臨床心理士、
  「アルケミア」こころとからだの相談室代表
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
  相続アドバイザー協議会認定会員
  英国IFA認定アロマセラピスト
  お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
  認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
  日本ホリスティック医学協会理事
  日本トランスパーソナル学会理事
 
【参 加 費】20,000円+消費税(10%)
 
※USB+資料の形で、遠方の方にも、講座の内容を販売しています。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: 
info@ipp.tokyo(メールアドレスが変わっています)
Fax: 03-5570-2860
 
 
**********************************************
《今後のセミナーご案内》
2020年10月25日(日)
     11月29日(日)
    12月27日(日)
2021年1月31日(日)
    2月28日(日)
    3月28日(日)
 
《新連続講座のご案内》
☆「リレーショナル(関係志向の)交渉術」
~情緒と内面を使う協働・連携時代の対話~
開催日:9月10日(木)スタート
毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回
 
立場や意見の異なるもの、「異質なも の」と、
私たちは、どう手を組み、協働や連携を実現していくのか。
そのためには、感情や情緒と誠実に取り組み、
協力できる関係を育むことが不可欠です。
 
自分の感情や情緒との向き合い方、
相手の情緒や感情への働きかけ方を大切にした、
新しい「ウィン-ウィン」の視座を身に着ける、
現代交渉術をさらに刷新した講座です。
 
毎回、わかりやすく具体的に学ぶための、
良質なケースをご用意しています。
 
心理セラピストやコーチに加え、医療・福祉関係者、
ビジネス・オーナー、エグゼクティブ、
司法、税務、金融、教育のプロ、不動産、
NPOや社会活動/運動に携わっている方、
アーティストやクリエーターの方のご参加をお待ちしています。
 
 
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「家族のサステナビリティ
~家族システム論とポストモダン、その対話とゆくえ~」
開催日:8月7日(金)スタート
毎月第1金曜日、19:00~20:50、全10回
 
家族のサステナビリティ(sustainability、持続可能性)
についての連続講座です。
21世紀の家族のサステナビリティについて、
従来のシステム論とポストモダンの対話、
ソフト・スキルと超ソフト・スキルを総合し取り組みます。
 
 
※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)
 
 
 
.
 
タグ:専門家一般関係療法POP
Posted at 18:10