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掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2019年3月24日開催 「第1弾「発達障害のこころ」の構造~その内的理解と取り組み~」<東京>  [2019年03月06日]
2019年3月24日開催
第1弾「発達障害のこころ」の構造
 ~その内的理解と取り組み~<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
 「発達障害」のこころの構造や発達障害に向けた認知行動療法や
 行動科学的アプローチ、療育的かかわりとは異なる心理療法にご関心のある専門家
 発達障害の方をケアする専門家を目指している人 
 発達障害のために苦しんでいる方、そのご家族
 発達障害の人をサポートする会社や組織の担当者
 
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
 
_____
       主催者からのメッセージ   _____
 
1)私たちは勘違いしていました。
約25年前に、発達障害(自閉スペクトラム症)で悩む人との心理療法に取り組むまで。
 
それまで、象徴(シンボル)やメタファーこそが、心理療法の中核にあると思い込んでいました。
 
C.G.ユングやM.クラインは、象徴を生み、形作ることが、こころの機能の中心だと考えました。
 
私たちは、象徴やメタファーを豊かに創出する夢分析、イメージワーク、絵画療法、ドリームボディワークを好んで行っていました。
 
2)が、もしクライエントの人が、象徴に興味を示さなかったり、象徴を生み出す(ユングやクラインが想定した)こころを持っていなかったとしたら、あなたはどう対応するでしょうか?
 
象徴化されていないプロセスは、フラット(平板)で文字通り(literal)のもの。
そこに含意はありません。
 
フラットでリテラルなプロセスは、従来、心理療法の対象外とされてきました。
 
そこに、心理療法で扱うべき、象徴、メタファー、含意が存在しないからです。
 
ここが、私たちが、勘違いしていた点です。
 
3)私たちは当時、発達障害には、心理「療法」はむしろ役に立たない、「療育」的なサポートこそが適切だ、と誤解していました。
 
しかし今日、「発達障害のこころ」との、心理療法的取り組みの有益性が、理解されるようになっています。
たとえそこに、象徴やメタファーを産むこころがなくても。
 
この点について、あなたたとご一緒に、ていねいに考えていきます。
 
4)ポスト・クライン派のA.アルヴァレズは、こころを「自閉的部分」と、「非自閉的部分(健康なパーソナリティ)」とに分けました。
 
また、発達的視点を持ち込み、この2つの部分に関する発達的な相違にまなざしを向けました。
 
そのうえで、非自閉的側面(健康な側面)の成長、およびこころ全体の癒しを促すかかわりを試みたのです。
 
5)自らの心理臨床を、自閉スペクトラム症との取り組みにささげたD.メルツァーは、発達障害のこころの構造を、
「こころの次元」からとらえます。
 
彼は、こころを、次のような4つの次元に分け、構造化しました。
 
象徴を生むことのない
(A)「マインドレス(こころのない、無思考、mindless)」な<一次元>、
(B)「人の模倣と表面的な対人関係」に彩られた<二次元>、
 
象徴を生むが
(C)妄想と一方的(自己愛障害的)コミュニケーションを中心とした<三次元>、
(D)共感と双方向のコミュニケーション・交流が可能な(健康な)<四次元>
 
このうち(A)(B)が、特に自閉症スペクトラムに関係する次元です。
 
(C)の三次元も、自閉症スペクトラム特有のコミュニケーション・パターンを理解するうえで参考になりますが、まずは(A)と(B)について、よく理解することが欠かせません。
 
6)(A)は「点」や「直線」の、(B)は「平面」の世界で、この2つに象徴は存在しません。
 
なぜなら、この2つは、こころが生まれる以前の領域だからです。
 
(A)のマインドレス(無思考)な一次元は、こころが意識と無意識に分かれる前の「(こころの)非二元」あるいは「非意識」であり、身体的感覚に彩られた世界です。
 
それは、「神経症」「パーソナリティ障害」「精神病」といった代表的な3つの病態水準以前の次元です。
 
上記の3つは、こころが生まれた後の病態ですが、(A)の一次元、(B)の二次元は、そうではありません。
 
あなたは、こころのが現れる以前の、一次元的およびや二次元的世界を想像できますか?
 
7)(A)と(B)は、心理臨床世界では、あまり着目・重視されずにきました。
 
が、トランスパーソナル発達心理学(病態水準論)では、40年も前から、常に議論の対象でした。
 
今回のセミナーでは、トランスパーソナルな視点について、(再度)ご紹介します。
 
8)では、自閉スペクトラム症には、「こころ」はないのでしょうか?
 
医師の広沢正孝氏は、人のこころの構造の原型に、次の2つを想定しています。
 
1つは、「胎蔵界曼荼羅(マンダラ)」的なもの、もう1つは「金剛界曼荼羅(マンダラ)」的なもの、です。
 
こころの全体性が、マンダラ的だと最初に指摘したのは、ユングでした。
が、彼が着目したのは、あくまで「胎蔵界的マンダラ」」です。
 
それに対して、広沢氏は、発達障害の背景に潜むのは、金剛界的世界だというのです。
 
金剛界マンダラの特徴は、中心がないこと、タッチパネル的、格子的、デジタル的であることです。
 
これは、中心を持ち、同心円状に拡がり展開していく胎蔵界マンダラとは対照的です。
 
9)広沢氏は、「胎蔵界マンダラ」的こころの構造は、(妄想型を中心とする)統合失調症に潜在し、一方、「金剛界マンダラ」的こころの構造は、自閉症スペクトラムの背後に潜むと仮定します。
 
今回、2つのマンダラを比較検討しながら、発達障害のこころの構造について、詳細に考えます。
 
発達障害は、統合失調症と混同されることが少なくありません。
 
この2つの違いについても、わかりやすくお伝えします。
 
10)私たちは関係療法に準拠した取り組みを行っています。
 
関係療法は、こころは人の脳の内に閉じられ(自閉され)ているのではなく、間主観的なものだと仮定します。
 
これは、量子論を参照したもので、こころの構造を関係的にとらえる視座です。
 
先に述べた、ポスト・クライン派のアルヴァレズは、こころを、自閉的部分と非自閉的部分とに分けました。
 
関係療法は、この2つの部分を、クライエントとセラピストの交流の中で取り上げ、発達障害の心理的発達および癒しを促すものです。
 
関係的こころにおける「発達障害」のこころの構造について、あなたとご一緒に学べる機会を楽しみにしています。
 
※今回のセミナーでは、「発達障害」のこころの構造、発達障害に向けた認知行動療法や行動科学的アプローチ、療育的かかわりとは異なる心理療法にご関心のある専門家、専門家をめざす方、
また、発達障害に苦しんでいる方、そのご家族、発達障害の方のサポートをする会社や組織の方、一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
 
 
※USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。 
 当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
 

【開催日時】2019年3月24日10:00~17:00(開場9:50)
  
【会  場】東京都内(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
 
【講  師】 
  富士見ユキオ
    開業カウンセラーとして、30年目。
    夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
    臨床心理士
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
    米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
    MA(修士)。
    認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
 
 岸原千雅子
    ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    英国IFA認定アロマセラピスト、
    お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
    修士、
    日本ホリスティック医学協会理事、
    日本トランスパーソナル学会理事。
 
 
【参 加 費】20,000円+消費税(8%)
 
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail:
ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 
03-5570-2860
 
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《今後のセミナーご案内》
2019年4月28日(日)
     5月26日(日)
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    12月28日(土)29日(日)年末集中セミナー
 
《新・連続講座のご案内》
☆「愛とスピリチュアリティ」
2019年1月25日(金)19:00~20:50スタート
毎月第4金曜日19:00~20:50
全10回(2019年 10月まで)
 
《開催中の連続講座・ご案内》
☆「ケース(事例/症例)を通して、多職種連携を内側から身に着けよう 
~グループによるアクティブ・ライブ・スーパービジョン形式で学ぶ~」 
11月8日(木)スタート・開催中
毎月第2木曜日19:00~20:50
全10回(2019年8月まで)
 
☆「家族の処方箋~ファミリーの危機再生を家族療法・夫婦療法から学ぶ」
6月1日(金)スタート・開催中
毎月第1金曜日19:00~20:50
全10回(2019年4月まで)
 
※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)
 
 
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タグ:専門家一般発達障害POP
Posted at 13:22