2017年9月24日開催
第1弾「臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
カウンセラー、セラピスト 、コーチなど、対人援助職のプロの方、またプロをめざす方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
業務のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)私たちは、現在、カウセリングやセラピーを実践する上で、最も有益なものとして、各種の関係療法に力を注いでいます。
その最初のきっかけを作ってくれたのが、メラニー・クラインを創始者とする「対象関係論」です。
今回ご紹介する、ビオンやオグデンといった臨床家の心理療法には、このクラインの対象関係論がベースにあります。
対象関係論は、実際・実在の人間関係ではなく、心の内面の人間(対象)関係に着目し、扱っていきます。
2)クラインは、人の心の中に、本能的、あるいはアプリオリに、ある関係の型(ポジション、態勢)が内在している、と考えました。
それは、 ユングが、心の内に、元型を想定したのと同様の発想から来ています。
心の内に、アプリオリな実在を想定する考え方、見方、ものの捉え方、発想を、「観念論」と言います。
(注:観念論は、西洋では、ギリシャ哲学のプラトン=ソクラテスに始まりますが、トランスパーソナルやプロセスワークのベースでもあります。
詳しくは、セミナーでご説明します)
3)観念というと、机上の空論のように聞こえるかと思います。
が、クラインの対象関係論も、ユングの分析心理学も、カウンセリングやセラピーとして、実践的で有益です。
が、それらを実際に役立てるには、観念についての理解が大事です。
このセミナーでは、ビオン・オグデンの臨床を理解するうえで、必要に応じて、クライン、ユング、トランスパーソナルの底流に流れる観念論の基本についても、かみ砕いて、わかりやすくお話します。
4)ユングは「グレートマザー」「トリックスター」などのように、元型を、単一で、また単体ごとに理解しました。
一方クラインは、ポジションを単一性や単体ではなく、「関係性」として捉えました。
(注:クラインのポジションについては、セミナーで詳細します)
単一性と、関係性との間には、「質的」な違いがあり、それをめぐって、ユング派とクライン派の間には、大きな溝、激しい論争が展開されてきました。
その相違は、カウンセリングやセラピーを実践する上で、大変重要です。
今回のセミナーでは 、これまでビオンやオグデンを理解するうえで紹介してこなかった、新しい観点から、その臨床の粋(スピリット)をわかりやすくご紹介していきます。
5)ウィルフレッド・ビオンは、クラインの対象関係論の、いわば最高峰です。
一方、トマス・オグデンは、対象関係論だけでなく、独立派、ないし中間派と呼ばれるD.W.ウィニコットにも多大な影響を受けた、現存する最良のアメリカのセラピストの1人です。
今月は、心理臨床の実践には欠かせない、この2人の粋を極めた臨床から、セラピーのエッセンスを学びます。
6)クラインが、人の心の「内的」な対象関係、または「内的」な母親-乳幼児関係を重視する一方で、クラインに学んだウィニコットは、「実際・現実」の母親-乳幼児関係にも着目しました。
現実の母子関係にウィニコットが目を向けたのは、小児科医として、彼がたくさんの母親-乳幼児の関係に実際に接してきたためです。
7)実際・現実の経験を重んじる哲学を、「経験論」といいます。
実際の経験とは関係なく、アプリオリな実在を想定するのが、観念論でした。
経験論は、観念論の真逆で、西洋では、その2つの学派の間で、激しい論争が繰り広げられてきました。
8)ウィニコットは、クラインが信奉していた観念論とは真反対の、経験論を、(こともあろうに)彼のセラピーに取り入れたのです。
ちなみに、ウィニコットは、イギリスの臨床家の中で、ピカイチのセラピストです。
9)観念論を中心に据えながらも、経験論を取り入れて、クラインの対象関係論をオリジナルな形で洗練させたもう1人が、ビオンです。
彼は、西洋から、(ドイツ)観念論の代表的哲学であるカント哲学、東洋から、自身が生まれ幼少期を過ごしたインドのウパニシャッド観念論(哲学)を、積極的に採用しました。
ビオンの心理療法は、トランスパーソナルやプロセスワークに興味関心のある方にも、大変参考になります。
10)一方、オグデンは、クラインやビオンを参考にするものの、ウィニコットの影響を、最も強く受けています。
が、同時に、ドイツ観念論のもう1人の巨匠、フリードリヒ・ヘーゲルの哲学に依拠しています。
ヘーゲル哲学は、「正ー 反ー合」の弁証法で知られていますが、オグデンは、たとえば「正」をクライエント、「反」をセラピストとしてとらえ、また「合」を「第3主体」あるいは「あいだの空間」としてとらえ直し、セラピーに、ダイナミック(動的)な運動、という視点を持ち込んでいます。
(注:ヘーゲルの動的な弁証法についても、必要に応じてわかりやすくご説明します)
11)ビオンやオグデンは、成熟した大人の心理療法家です。
理由は、彼らのスタイルには、二者心理学(関係療法)的なまなざしがありながら、同時に、従来の精神分析、深層心理学を踏襲した一者心理学(one-person psychology)的なものが、色濃く残っているからです。
一者心理学的であるため、セラピストが自分1人で、内的プロセスにじっくりとつき合い、ていねいに吟味するという大人な、また上品なスタイルをキープしやすい、といったところがあります。
が、その内的プロセスには、(従来の一者心理学が想定していなかった)二者(two-person)的、関係(relational)心理学的プロセスが展開しています。
それは、一者的二者心理学と言えるでしょう。
一者的二者心理学とは何なのでしょうか?
それに関してセミナーでお伝えしていきます。
一者的二者心理学は、今までのユング心理学や精神分析と、新しい関係療法との「交差点」にあるサイコセラピーです。
そ のため、従来の深層心理学に興味関心のある人には、最も接近しやすい関係療法です。
もしあなたが、ユング心理学、トランスパーソナル心理学、人間性心理学、ボディワークを経験し、関係療法に関して学びたい、というご希望を抱いているとしたら、今回のセミナーは、お勧めです。
12)ビオンやオグデンの心理療法は、精神病水準や重篤なパーソナリティ障害水準、摂食障害をはじめとする各種の依存症、共依存、重いうつ、躁うつなどに、有益なオリジナリティあふれるオンリーワンのものです。
今回、現在の最良とも言える2人の臨床家の粋を極めたケースをご用意して、セミナーへのあなたのご参加をお待ちしています。
カウンセラー、セラピスト 、コーチなど、対人援助職のプロの方、またプロをめざす方のご参加をお待ちしています。
初心者の方、一般の方のご参加も、心から歓迎いたします。
その最初のきっかけを作ってくれたのが、メラニー・クラインを創始者とする「対象関係論」です。
今回ご紹介する、ビオンやオグデンといった臨床家の心理療法には、このクラインの対象関係論がベースにあります。
対象関係論は、実際・実在の人間関係ではなく、心の内面の人間(対象)関係に着目し、扱っていきます。
2)クラインは、人の心の中に、本能的、あるいはアプリオリに、ある関係の型(ポジション、態勢)が内在している、と考えました。
それは、 ユングが、心の内に、元型を想定したのと同様の発想から来ています。
心の内に、アプリオリな実在を想定する考え方、見方、ものの捉え方、発想を、「観念論」と言います。
(注:観念論は、西洋では、ギリシャ哲学のプラトン=ソクラテスに始まりますが、トランスパーソナルやプロセスワークのベースでもあります。
詳しくは、セミナーでご説明します)
3)観念というと、机上の空論のように聞こえるかと思います。
が、クラインの対象関係論も、ユングの分析心理学も、カウンセリングやセラピーとして、実践的で有益です。
が、それらを実際に役立てるには、観念についての理解が大事です。
このセミナーでは、ビオン・オグデンの臨床を理解するうえで、必要に応じて、クライン、ユング、トランスパーソナルの底流に流れる観念論の基本についても、かみ砕いて、わかりやすくお話します。
4)ユングは「グレートマザー」「トリックスター」などのように、元型を、単一で、また単体ごとに理解しました。
一方クラインは、ポジションを単一性や単体ではなく、「関係性」として捉えました。
(注:クラインのポジションについては、セミナーで詳細します)
単一性と、関係性との間には、「質的」な違いがあり、それをめぐって、ユング派とクライン派の間には、大きな溝、激しい論争が展開されてきました。
その相違は、カウンセリングやセラピーを実践する上で、大変重要です。
今回のセミナーでは 、これまでビオンやオグデンを理解するうえで紹介してこなかった、新しい観点から、その臨床の粋(スピリット)をわかりやすくご紹介していきます。
5)ウィルフレッド・ビオンは、クラインの対象関係論の、いわば最高峰です。
一方、トマス・オグデンは、対象関係論だけでなく、独立派、ないし中間派と呼ばれるD.W.ウィニコットにも多大な影響を受けた、現存する最良のアメリカのセラピストの1人です。
今月は、心理臨床の実践には欠かせない、この2人の粋を極めた臨床から、セラピーのエッセンスを学びます。
6)クラインが、人の心の「内的」な対象関係、または「内的」な母親-乳幼児関係を重視する一方で、クラインに学んだウィニコットは、「実際・現実」の母親-乳幼児関係にも着目しました。
現実の母子関係にウィニコットが目を向けたのは、小児科医として、彼がたくさんの母親-乳幼児の関係に実際に接してきたためです。
7)実際・現実の経験を重んじる哲学を、「経験論」といいます。
実際の経験とは関係なく、アプリオリな実在を想定するのが、観念論でした。
経験論は、観念論の真逆で、西洋では、その2つの学派の間で、激しい論争が繰り広げられてきました。
8)ウィニコットは、クラインが信奉していた観念論とは真反対の、経験論を、(こともあろうに)彼のセラピーに取り入れたのです。
ちなみに、ウィニコットは、イギリスの臨床家の中で、ピカイチのセラピストです。
9)観念論を中心に据えながらも、経験論を取り入れて、クラインの対象関係論をオリジナルな形で洗練させたもう1人が、ビオンです。
彼は、西洋から、(ドイツ)観念論の代表的哲学であるカント哲学、東洋から、自身が生まれ幼少期を過ごしたインドのウパニシャッド観念論(哲学)を、積極的に採用しました。
ビオンの心理療法は、トランスパーソナルやプロセスワークに興味関心のある方にも、大変参考になります。
10)一方、オグデンは、クラインやビオンを参考にするものの、ウィニコットの影響を、最も強く受けています。
が、同時に、ドイツ観念論のもう1人の巨匠、フリードリヒ・ヘーゲルの哲学に依拠しています。
ヘーゲル哲学は、「正ー 反ー合」の弁証法で知られていますが、オグデンは、たとえば「正」をクライエント、「反」をセラピストとしてとらえ、また「合」を「第3主体」あるいは「あいだの空間」としてとらえ直し、セラピーに、ダイナミック(動的)な運動、という視点を持ち込んでいます。
(注:ヘーゲルの動的な弁証法についても、必要に応じてわかりやすくご説明します)
11)ビオンやオグデンは、成熟した大人の心理療法家です。
理由は、彼らのスタイルには、二者心理学(関係療法)的なまなざしがありながら、同時に、従来の精神分析、深層心理学を踏襲した一者心理学(one-person psychology)的なものが、色濃く残っているからです。
一者心理学的であるため、セラピストが自分1人で、内的プロセスにじっくりとつき合い、ていねいに吟味するという大人な、また上品なスタイルをキープしやすい、といったところがあります。
が、その内的プロセスには、(従来の一者心理学が想定していなかった)二者(two-person)的、関係(relational)心理学的プロセスが展開しています。
それは、一者的二者心理学と言えるでしょう。
一者的二者心理学とは何なのでしょうか?
それに関してセミナーでお伝えしていきます。
一者的二者心理学は、今までのユング心理学や精神分析と、新しい関係療法との「交差点」にあるサイコセラピーです。
そ のため、従来の深層心理学に興味関心のある人には、最も接近しやすい関係療法です。
もしあなたが、ユング心理学、トランスパーソナル心理学、人間性心理学、ボディワークを経験し、関係療法に関して学びたい、というご希望を抱いているとしたら、今回のセミナーは、お勧めです。
12)ビオンやオグデンの心理療法は、精神病水準や重篤なパーソナリティ障害水準、摂食障害をはじめとする各種の依存症、共依存、重いうつ、躁うつなどに、有益なオリジナリティあふれるオンリーワンのものです。
今回、現在の最良とも言える2人の臨床家の粋を極めたケースをご用意して、セミナーへのあなたのご参加をお待ちしています。
カウンセラー、セラピスト 、コーチなど、対人援助職のプロの方、またプロをめざす方のご参加をお待ちしています。
初心者の方、一般の方のご参加も、心から歓迎いたします。
※今回は、会場に都合上、参加人数に制限があります。
先着順ですので、参加ご希望の方は、お早めに、お申し込みください。
※当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
※今回は、会場に都合上、参加人数に制限があります。
先着順ですので、参加ご希望の方は、お早めに、お申し込みください。
【開催日時】
2017年9月24日(日)10:00~17:00(開場:9:50)
【会 場】 東京都内(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
【講 師】
富士見ユキオ開業カウンセラーとして、28年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
MA(修士)。
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
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《新連続講座開講中》
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、前10回開催(2017年6月~2018年3月)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
※上記の講座は、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。(詳細はお問い合わせください)
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、前10回開催(2017年6月~2018年3月)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
※上記の講座は、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。(詳細はお問い合わせください)
《今後のセミナーご案内》
9月24日(日)「臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」
10月28日(土)29日(日)
「パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは」
11月26日(日)「強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床」
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、自己愛の傷つ きとうつなど~」
9月24日(日)「臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」
10月28日(土)29日(日)
「パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは」
11月26日(日)「強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床」
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、自己愛の傷つ きとうつなど~」
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Posted at 13:57