2017年8月27日開催
「解離を学ぶ~トラウマや脳科学の理解を踏まえて~」<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
解離のテーマ/プロセスを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士 、コーチ、ファシリテーターの方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
業務のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
_____
主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)あなたは、「解離」という言葉を聞いたことがありますか?
解離は、セラピー、コーチング、ファシリ―テーションの現場で、最も重要で、かつ最も新しく、しかし、取り扱いの最も困難な心の現象の1つです。
解離は、ほとんどのパーソナリティ障害や精神病水準、トラウマ、PTSDなどに潜在しています。
解離とのとり組みの有無や良し悪しが、こうした悩 みや苦悩からの癒しには、直結しています。
セラピーを行っていても、グループワークを進めていても、ボディーワークをしていても、瞑想を実践していても、催眠療法を行っていても、解離があると、プロセスはそこで一瞬ピタッと止まり、行き詰まる
といったことは少なくありません。
2)解離は、○○療法を学んでいても、取り組めるようにはなりません。
私たちがそうでした。
トランスパーソナル心理学系、実存・人間性心理学系、ボディワーク系、深層心理学系の、相当多くのトレーニングやセミナーを経験してきましたが、解離とまっすぐに向き合い、取り扱っているところは、ほとんどありませんでした。
そうした体験の中で、「解離」は、「抑 圧」と混同されて扱われていました。
そのため、解離への取り組みとしては、抑圧を解除するためのアン・カバリング(un-covering、蓋をはずすこと)、筋肉の鎧の解放、壁のブレークスルー、といった、誤った対応がなされていました。
結果は、役に立たないか、場合によっては、解離を悪化させかねませんでした。
3)私たちは、ここ何年もの間
解離との取り組みに、かなりのエネルギーを費やしてきました。
その成果を、今回あますところなくお伝えします。
4)さて、解離とは、心のある側面またはプロセスを、切り離し・もぎ取り・ねじり取り、あるいは、ちぎりとって、「隔離」してしまう無意識的防衛機制を言います。
心の解離が起こると、 結果として、行動のある側面も、同時に、または連動して生じます。
解離は、「離れ小島」「森の洞窟の中」「深い海底」などといったメタファーを連想していただくと、理解が進むと思います。
そこを「隔離」しているのは、抑圧の連想としてよく用いられる「蓋」や「壁」ではなく、「溝」や「懸け橋の欠如」です。
5)「抑圧」は、英語で"repression"ですが、それは、"re(繰り返し)"+"press(上から下へプレスし、圧する)という意味です。
抑圧は、上下を意識し、上と下の間に、水平の壁ないしは蓋を想定し、使用されている用語です。
抑圧は、「水平分裂」という風にとらえられることもあります。
水平・横分裂を、心理学では「乖離(かいり) 」と言います。
今回のセミナーでは、解離と乖離の違いについても、一からていねいに学びます。
6)解離は水平・横分裂ではなく、垂直・縦分裂のことを指します。
あなたは、垂直分裂、縦分裂について、聞いたことがりますか?
それについて述べた代表的なセラピストに、ハインツ・コフートがいます。
メラニー・クラインは、有名な、スプリッティング(splitting、分裂ないし分割排除)という概念をもたらしました。
(注:クラインのスプリッティングと、解離との関係に関しては、セミナーで、詳しくお伝えします)
その2人以上に、解離について貢献した人物として、ハリー・スタック・サリバンがあげられます。
この3人は、いみじくも現代 関係療法に多大な貢献をした実践家です。
関係療法の視座は、解離の理解には欠かせません。
7)乖離を描いた(昔よく読まれた)小説に、『ジキル博士とハイド氏』があります。
昼間はジキル博士、夜はハイド氏、実は同一人物、という主人公を描いた物語です。
ジキル博士とハイド氏は、互いにお互いの存在を知らず、連絡・応答・意思疎通不能状態にありました。
そこには、水平・横分裂、抑圧とはどんなものか、がよく描かれています。
8)解離は、横ではなく、縦分裂を指すものです。
重要な点は、解離においては、自我ないしは自己、または「私」が、垂直・縦に分裂し、割れてしまっている点です。
解離とは、
意識と無意識を水平・横分裂 した結果、ジキル博士とハイド氏という2人の人物が顕現する、という「乖離」のことを言うのではなく、
意識自体、自我自体に縦方向に亀裂が走り、分割されてしまっている状態です。
解離は、引き裂かれ、やせ細って、薄っぺらになっている自我・自己状態を生み出します。
自我が引き裂かれ、薄っぺらになっているにもかかわらず、無意識のアンカバリング、ブレークスルー、解放が試みられたとしたら、どうなるでしょうか。
脆弱な自我が、圧倒され、精神病水準へ陥る脅威・危険にさらされるのではないでしょうか?
9)さて、解離は、自我または「私」を、縦方向に分割しました。
そのとき、無意識はどうなっているのでしょうか。
少しだけ 述べると、縦方向に分割された、自我のそれぞれが、それぞれ異なった独自の無意識を潜在させています。
それが、解離との取り組みを困難にしている一つの要因でもあります。
なぜなら、解離へのアプローチにおいては、縦分裂と、横分裂の両方を、意識する必要があるからです。
10)つまり「解離」と、「乖離」の両方を意識しながら、取り組まなければならないのです。
それには、繊細さが、要求されます。
理論的にも、よく理解しておかなければなりません。
でもOK・大丈夫です。
今回、私たちが経験を 通じて学んできたこと、身に着けてきた点を、あなたに伝わるように、一から?み砕いて、じっくりとご説明します。
11)解離に取り組むには、心理(Psycho)に加えて、生物(Bio、たとえば脳)や、社会(Social、たとえば環境)を含んだ、総合的な視座が不可欠です。
今回、Bio-Psyco-Socialな視点から、解離についてアプローチします。
脳科学の知見も、一部ですが、取り入れる予定です。
(今後の無料メルマガを、楽しみにしてください。まだ登録をされていない方は、ご連絡ください)
12)私たちは、解離を、 精神病水準のカタト二―(緊張型)を参照すると、理解が進む、と考えています。
それは、私たちのオリジナルな視点ですが、それに関する最新の情報、学び、臨床体験も、お伝えします。
13)解離は、トラウマやPTSDの中核にあります。
同時に、各パーソナリティ障害との良質な取り組みにも、解離への理解と共感と承認が、求められます。
こうした取り組みの実際についても、最適な事例を通じて、お話をさせていただきます。
解離のテーマ/プロセスを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士 、コーチ、ファシリテーターの方のセミナーへのご参加を、心からお待ちしています。
2)解離は、○○療法を学んでいても、取り組めるようにはなりません。
私たちがそうでした。
トランスパーソナル心理学系、実存・人間性心理学系、ボディワーク系、深層心理学系の、相当多くのトレーニングやセミナーを経験してきましたが、解離とまっすぐに向き合い、取り扱っているところは、ほとんどありませんでした。
そうした体験の中で、「解離」は、「抑 圧」と混同されて扱われていました。
そのため、解離への取り組みとしては、抑圧を解除するためのアン・カバリング(un-covering、蓋をはずすこと)、筋肉の鎧の解放、壁のブレークスルー、といった、誤った対応がなされていました。
結果は、役に立たないか、場合によっては、解離を悪化させかねませんでした。
3)私たちは、ここ何年もの間
解離との取り組みに、かなりのエネルギーを費やしてきました。
その成果を、今回あますところなくお伝えします。
4)さて、解離とは、心のある側面またはプロセスを、切り離し・もぎ取り・ねじり取り、あるいは、ちぎりとって、「隔離」してしまう無意識的防衛機制を言います。
心の解離が起こると、 結果として、行動のある側面も、同時に、または連動して生じます。
解離は、「離れ小島」「森の洞窟の中」「深い海底」などといったメタファーを連想していただくと、理解が進むと思います。
そこを「隔離」しているのは、抑圧の連想としてよく用いられる「蓋」や「壁」ではなく、「溝」や「懸け橋の欠如」です。
5)「抑圧」は、英語で"repression"ですが、それは、"re(繰り返し)"+"press(上から下へプレスし、圧する)という意味です。
抑圧は、上下を意識し、上と下の間に、水平の壁ないしは蓋を想定し、使用されている用語です。
抑圧は、「水平分裂」という風にとらえられることもあります。
水平・横分裂を、心理学では「乖離(かいり) 」と言います。
今回のセミナーでは、解離と乖離の違いについても、一からていねいに学びます。
6)解離は水平・横分裂ではなく、垂直・縦分裂のことを指します。
あなたは、垂直分裂、縦分裂について、聞いたことがりますか?
それについて述べた代表的なセラピストに、ハインツ・コフートがいます。
メラニー・クラインは、有名な、スプリッティング(splitting、分裂ないし分割排除)という概念をもたらしました。
(注:クラインのスプリッティングと、解離との関係に関しては、セミナーで、詳しくお伝えします)
その2人以上に、解離について貢献した人物として、ハリー・スタック・サリバンがあげられます。
この3人は、いみじくも現代 関係療法に多大な貢献をした実践家です。
関係療法の視座は、解離の理解には欠かせません。
7)乖離を描いた(昔よく読まれた)小説に、『ジキル博士とハイド氏』があります。
昼間はジキル博士、夜はハイド氏、実は同一人物、という主人公を描いた物語です。
ジキル博士とハイド氏は、互いにお互いの存在を知らず、連絡・応答・意思疎通不能状態にありました。
そこには、水平・横分裂、抑圧とはどんなものか、がよく描かれています。
8)解離は、横ではなく、縦分裂を指すものです。
重要な点は、解離においては、自我ないしは自己、または「私」が、垂直・縦に分裂し、割れてしまっている点です。
解離とは、
意識と無意識を水平・横分裂 した結果、ジキル博士とハイド氏という2人の人物が顕現する、という「乖離」のことを言うのではなく、
意識自体、自我自体に縦方向に亀裂が走り、分割されてしまっている状態です。
解離は、引き裂かれ、やせ細って、薄っぺらになっている自我・自己状態を生み出します。
自我が引き裂かれ、薄っぺらになっているにもかかわらず、無意識のアンカバリング、ブレークスルー、解放が試みられたとしたら、どうなるでしょうか。
脆弱な自我が、圧倒され、精神病水準へ陥る脅威・危険にさらされるのではないでしょうか?
9)さて、解離は、自我または「私」を、縦方向に分割しました。
そのとき、無意識はどうなっているのでしょうか。
少しだけ 述べると、縦方向に分割された、自我のそれぞれが、それぞれ異なった独自の無意識を潜在させています。
それが、解離との取り組みを困難にしている一つの要因でもあります。
なぜなら、解離へのアプローチにおいては、縦分裂と、横分裂の両方を、意識する必要があるからです。
10)つまり「解離」と、「乖離」の両方を意識しながら、取り組まなければならないのです。
それには、繊細さが、要求されます。
理論的にも、よく理解しておかなければなりません。
でもOK・大丈夫です。
今回、私たちが経験を 通じて学んできたこと、身に着けてきた点を、あなたに伝わるように、一から?み砕いて、じっくりとご説明します。
11)解離に取り組むには、心理(Psycho)に加えて、生物(Bio、たとえば脳)や、社会(Social、たとえば環境)を含んだ、総合的な視座が不可欠です。
今回、Bio-Psyco-Socialな視点から、解離についてアプローチします。
脳科学の知見も、一部ですが、取り入れる予定です。
(今後の無料メルマガを、楽しみにしてください。まだ登録をされていない方は、ご連絡ください)
12)私たちは、解離を、 精神病水準のカタト二―(緊張型)を参照すると、理解が進む、と考えています。
それは、私たちのオリジナルな視点ですが、それに関する最新の情報、学び、臨床体験も、お伝えします。
13)解離は、トラウマやPTSDの中核にあります。
同時に、各パーソナリティ障害との良質な取り組みにも、解離への理解と共感と承認が、求められます。
こうした取り組みの実際についても、最適な事例を通じて、お話をさせていただきます。
解離のテーマ/プロセスを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士 、コーチ、ファシリテーターの方のセミナーへのご参加を、心からお待ちしています。
初心者の方、一般のあなたのご参加も、大歓迎です。
※当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】
2017年8月27日(日)10:00~17:00(会場:9:50)
【会 場】 東京都内(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
【講 師】
富士見ユキオ開業カウンセラーとして、28年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
MA(修士)。
認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
**********************************************
《新連続講座》
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、全10回開催(2017年6月~2018年3月)
※以下2つの連続講座と合わせて、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細はお問い合わせください)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』
3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』 1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
《今後のセミナーご案内》
9月24日(日)臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~
10月28日(土)29日(日)
パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、
自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは
11月26日(日)強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、
自己愛の傷つきとうつなど~
《2018年セミナー日程の予定》
1月28日(日)
2月25日(日)
3月21日(水・祝)
4月15日(日)
5月27日(日)
6月24日 (日)
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、全10回開催(2017年6月~2018年3月)
※以下2つの連続講座と合わせて、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細はお問い合わせください)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』
3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』 1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
《今後のセミナーご案内》
9月24日(日)臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~
10月28日(土)29日(日)
パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、
自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは
11月26日(日)強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、
自己愛の傷つきとうつなど~
《2018年セミナー日程の予定》
1月28日(日)
2月25日(日)
3月21日(水・祝)
4月15日(日)
5月27日(日)
6月24日 (日)
Posted at 14:28