2017年7月23日開催
「最良の臨床家から学ぶ
~H.コフートと間主観的アプローチ~」セミナー<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
●このような方へお薦め
「自己」に関するテーマを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士、コーチ、ファシリテーターの方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
業務のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
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主催者からのメッセージ _____
主催者からのメッセージ _____
1)あなたに質問します。
「自分」とは何でしょうか?
自分が強い、弱いとは、何を基準に言うのでしょうか?
自分が幸せだ、不幸だ、という感覚は、どこから来るのでしょうか?
そうした問いに、納得ある回答を与えてくれる心理学の1つが、ハインツ・コフートが創始し、発展させた自己心理学(Self Psychology)です。
自己心理学は、自己愛、自尊心、自負心、自己効力感、自己活力、誇り、自己評価、自信などのテーマに有益な心理学です。
2)自己心理学について話を続ける前に、仏教の縁起(えんぎ)について、簡単に述べたいと思います。
自己心理学の「自分」は、仏教の「自分」に、近似しているからです。
縁起とは、他者との「関係」が縁となって生起すること。
「自分」とは何でしょうか?
自分が強い、弱いとは、何を基準に言うのでしょうか?
自分が幸せだ、不幸だ、という感覚は、どこから来るのでしょうか?
そうした問いに、納得ある回答を与えてくれる心理学の1つが、ハインツ・コフートが創始し、発展させた自己心理学(Self Psychology)です。
自己心理学は、自己愛、自尊心、自負心、自己効力感、自己活力、誇り、自己評価、自信などのテーマに有益な心理学です。
2)自己心理学について話を続ける前に、仏教の縁起(えんぎ)について、簡単に述べたいと思います。
自己心理学の「自分」は、仏教の「自分」に、近似しているからです。
縁起とは、他者との「関係」が縁となって生起すること。
自己はもちろん、その他者、さらには全ての存在は、縁起(関係)によって成立している、
従って、私、あなた、他者などに、それ自体・個体として成り立つ本質や実体といったものは、存在せず、幻想、妄想、空である、とする考え・視座です。
縁起は、相互依存性を指します 。
(注:相互依存は、共依存とは、全く違います。その相違に関して、セミナーで、学びます)
3)縁起からすると、自分とは、関係性です。
そして、なんと自己心理学の自分(=自己)も、実は、関係性です。
自分が、花子さんや、太郎さん、OLやサラリーマンなどではなく、"関係性"、とはどういうことでしょうか?
セミナーで、考えます。
4)自己心理学は、自分をself(セルフ、自己)という点から、考えています。
(注:コフートのセルフと、ユングのセルフは別物です。セミナーで、わかりやすく、また詳しくご説明します)
そして、その自己を、「構造」としてとらえます。
コフートの言う構造とは何か。
構造の成り立ち、構造を作り維持す る構成要素などについても、セミナーで、お伝えします
5)自己心理学は、自己(自分)の
強さ・弱さ、確かさ・不確かさ、幸福感・不幸感などを、構造の「凝集性」「まとまり」「融和性」から、とらえていきます。
自己が強く、確かで、幸福感のある人は、構造の凝集性、まとまりがあり、身が締まっていて、内実がある、と考えます。
一方、自己が弱く、不確かで、不幸感にさいなまれている人は、構造がゆるく、ブヨブヨだったり、ばらけていたり、断片化しているためだ、と仮定します。
凝集性・まとまりが悪いと、構造が断片化し、自己が流失しやすくなり、その人は、重いパーソナリティ障害水準や精神病水準を、患うことになりかねません。
6)自己がまとまりをもつためには、実は・根本的に・常に、人生最早期から最晩年まで、他者を必要とします。
(注:「他者」について精神分析は、「対象」という用語を当てますが、コフートは、それとは別に、「自己対象・selfobject」という造語を生み出しました。
自己対象は、自己心理学を理解する上で、鍵概念です。セミナーで、詳しくお話します)
他者存在が、自己存在には不可欠、とコフートは考えたのですが、人間は、自分1人で成立できない・自己証明できない・やっていけないところから、コフートは、「人間は悲劇的な存在」である、と言っています。
トランスパーソナルに携わっている私たちからすると、「仏教的人間」になった、とい う方が、より適切に思えます。
仏教は、悲劇(=悲哀)と向き合う上で、最良の視座の1つを与えてくれます。
自己心理学、仏教、そして、悲劇や悲哀についても、セミナーでとりあげる予定です。
7)さて、自己心理学は、他者、あるいは他者との関係こそが、あなたや私の自己構造の顕現、およびその維持・存続を可能にする体験を、提供できる、と考えます。
適切で豊かな他者体験(自己対象体験)は、あなたの自己構造に 凝集性・まとまりを与え、生きる活力(vigor)をもたらすと考えられます。
一方、貧困な他者体験あるいは自己対象体験の失敗は、あなたや私の自己構造をぐらつかせ、バラバラにし、断片化・空虚化させかねません。
それほどまでに、他者のあり様、他者の応答性(responsiveness)が、自己のあり様に、決定的な影響を及ぼす、と自己心理学は考えるのです。
もちろん、その他者も、他の他者やあなたの影響を、ダイレクトに受けています。
8)お互いが、お互いに影響を受けている、影響を与え合っている、その関係の中で、あなたも私も存在している、自己心理学、そして仏教は、そのように考えます。
9)自己心理学では、そこで、情緒応答性(emoti onal responsiveness)を重視します。
自己心理学を刷新したところから生まれた間主観的心理学は、情緒応答性(responsiveness)に加えて、情動調律(affect attunement、情動にチューニングすること)にも着目します。
10)応答性は、コール&レスポンス(Call & Responce)の、レスポンスです。
Responce(レスポンス)に、一見似ていて、非なるものに、Reaction(リアクション、脊髄反射)があります。
リアクションは、主体や主観が入っていない、機械的、ロボット的で、受動的なものです。
それに対して、レスポンスは、主体性の伴った能動的なものです。
11)自己心理学は、Call&Responceの心理学です。
Call&Responceの質が、あなたの強さ、確かさ、幸福感を左右します。
Call&Responceは、ギブ&ギブ(贈与&贈与)、ウィンーウィン、ハッピー&ハッピーの心理学です。
こうした観点から、コフートの自己心理学、そして間主観的心理学について、良質なケースを通して学びます。
仏教の縁起の観点も参考にしま す。
12)このセミナーでは、自己愛、自尊心、自負心、自己効力感、自己活力、誇り、自己評価、自信など、「自己」に関するテーマを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士、コーチ、ファシリテーターのご参加を、心からお待ちしています。
初心者の方、一般のあなたのご参加も、大歓迎です。
縁起は、相互依存性を指します 。
(注:相互依存は、共依存とは、全く違います。その相違に関して、セミナーで、学びます)
3)縁起からすると、自分とは、関係性です。
そして、なんと自己心理学の自分(=自己)も、実は、関係性です。
自分が、花子さんや、太郎さん、OLやサラリーマンなどではなく、"関係性"、とはどういうことでしょうか?
セミナーで、考えます。
4)自己心理学は、自分をself(セルフ、自己)という点から、考えています。
(注:コフートのセルフと、ユングのセルフは別物です。セミナーで、わかりやすく、また詳しくご説明します)
そして、その自己を、「構造」としてとらえます。
コフートの言う構造とは何か。
構造の成り立ち、構造を作り維持す る構成要素などについても、セミナーで、お伝えします
5)自己心理学は、自己(自分)の
強さ・弱さ、確かさ・不確かさ、幸福感・不幸感などを、構造の「凝集性」「まとまり」「融和性」から、とらえていきます。
自己が強く、確かで、幸福感のある人は、構造の凝集性、まとまりがあり、身が締まっていて、内実がある、と考えます。
一方、自己が弱く、不確かで、不幸感にさいなまれている人は、構造がゆるく、ブヨブヨだったり、ばらけていたり、断片化しているためだ、と仮定します。
凝集性・まとまりが悪いと、構造が断片化し、自己が流失しやすくなり、その人は、重いパーソナリティ障害水準や精神病水準を、患うことになりかねません。
6)自己がまとまりをもつためには、実は・根本的に・常に、人生最早期から最晩年まで、他者を必要とします。
(注:「他者」について精神分析は、「対象」という用語を当てますが、コフートは、それとは別に、「自己対象・selfobject」という造語を生み出しました。
自己対象は、自己心理学を理解する上で、鍵概念です。セミナーで、詳しくお話します)
他者存在が、自己存在には不可欠、とコフートは考えたのですが、人間は、自分1人で成立できない・自己証明できない・やっていけないところから、コフートは、「人間は悲劇的な存在」である、と言っています。
トランスパーソナルに携わっている私たちからすると、「仏教的人間」になった、とい う方が、より適切に思えます。
仏教は、悲劇(=悲哀)と向き合う上で、最良の視座の1つを与えてくれます。
自己心理学、仏教、そして、悲劇や悲哀についても、セミナーでとりあげる予定です。
7)さて、自己心理学は、他者、あるいは他者との関係こそが、あなたや私の自己構造の顕現、およびその維持・存続を可能にする体験を、提供できる、と考えます。
適切で豊かな他者体験(自己対象体験)は、あなたの自己構造に 凝集性・まとまりを与え、生きる活力(vigor)をもたらすと考えられます。
一方、貧困な他者体験あるいは自己対象体験の失敗は、あなたや私の自己構造をぐらつかせ、バラバラにし、断片化・空虚化させかねません。
それほどまでに、他者のあり様、他者の応答性(responsiveness)が、自己のあり様に、決定的な影響を及ぼす、と自己心理学は考えるのです。
もちろん、その他者も、他の他者やあなたの影響を、ダイレクトに受けています。
8)お互いが、お互いに影響を受けている、影響を与え合っている、その関係の中で、あなたも私も存在している、自己心理学、そして仏教は、そのように考えます。
9)自己心理学では、そこで、情緒応答性(emoti onal responsiveness)を重視します。
自己心理学を刷新したところから生まれた間主観的心理学は、情緒応答性(responsiveness)に加えて、情動調律(affect attunement、情動にチューニングすること)にも着目します。
10)応答性は、コール&レスポンス(Call & Responce)の、レスポンスです。
Responce(レスポンス)に、一見似ていて、非なるものに、Reaction(リアクション、脊髄反射)があります。
リアクションは、主体や主観が入っていない、機械的、ロボット的で、受動的なものです。
それに対して、レスポンスは、主体性の伴った能動的なものです。
11)自己心理学は、Call&Responceの心理学です。
Call&Responceの質が、あなたの強さ、確かさ、幸福感を左右します。
Call&Responceは、ギブ&ギブ(贈与&贈与)、ウィンーウィン、ハッピー&ハッピーの心理学です。
こうした観点から、コフートの自己心理学、そして間主観的心理学について、良質なケースを通して学びます。
仏教の縁起の観点も参考にしま す。
12)このセミナーでは、自己愛、自尊心、自負心、自己効力感、自己活力、誇り、自己評価、自信など、「自己」に関するテーマを応援することにご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士、コーチ、ファシリテーターのご参加を、心からお待ちしています。
初心者の方、一般のあなたのご参加も、大歓迎です。
※当日セミナーにご参加できない方も、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
※お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
【開催日時】
2017年5月23日(日)10:00~17:00(会場:9:50)
【会 場】 東京都内(詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
【講 師】
富士見ユキオ開業カウンセラーとして、28年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
MA(修士)。
岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
修士、
日本ホリスティック医学協会副会長、
日本トランスパーソナル学会理事。
*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail: ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 03-5570-2860
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《新連続講座開講中》
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、前10回開催(2017年6月~2018年3月)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
※上記の講座は、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。(詳細はお問い合わせください)
「ファミリーセラピーと中高年の深層発達心理学」6月2日(金)にスタートしました。
毎月第1金曜日19:00~20:50、前10回開催(2017年6月~2018年3月)
『関係療法の良質なケースを通じて、本物のセラピー力を身に着けよう
~事例を題材に、ライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~』3月9日(木)スタート
(毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回)
『開業カウンセリング成功の秘訣』1月26日(木)スタート
(毎月第4木曜日、19:00~20:50 全10回)
※上記の講座は、いずれもUSBと資料の形でご購入いただけます。(詳細はお問い合わせください)
《今後のセミナーご案内》
8月27日(日)「解離とトラウマ~脳科学の理解を踏まえて~」
9月24日(日)「臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」
10月28日(土)29日(日)
「パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは」
11月26日(日)「強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床」
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、自己愛の傷つ きとうつなど~」
8月27日(日)「解離とトラウマ~脳科学の理解を踏まえて~」
9月24日(日)「臨床家の粋を極める~ビオン・オグデンの心理療法~」
10月28日(土)29日(日)
「パーソナリティ障害の徹底理解~境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、そしてスキゾイド・パーソナリティとは」
11月26日(日)「強迫性障害、パニック障害など神経症の臨床」
12月23日(土・祝)24日(日・祝)
「「うつ」の理解と対応~単極と双極、愛着とうつ、発達障害とうつ、自己愛の傷つ きとうつなど~」
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Posted at 10:17