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2017.6.25開催「セラピーのベース(土台)としての精神病水準~その理解と対応~」<東京>  [2017年05月31日]
2017年6月25日開催
「セラピーのベース(土台)としての精神病水準
               ~その理解と対応~」
<東京>
主催:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
 
●このような方へお薦め
心理カウンセラー、セラピストの方
心理職のプロフェッショナルを目指す方
精神病水準を学びたい心理カウンセラー、セラピストの方
 
  
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家向けのセミナーのご紹介です。
業務のスキルUpを考えている方にはお薦めのセミナーです。
 
参加を希望される方は、直接主催者へご連絡ください。
 
_____
        主催者からのメッセージ _____
 
 1)あなたは、精神病水準が、心の、またセラピー、心理療法、カウンセリング、コーチングのベース(土台)であることを、ご存知ですか?

セラピー、心理療法、カウンセリングが、精神病水準に貢献できることを知っていますか?

セラピー、心理療法、カウンセリングは、精神病水準には不適切で不適応、と考えられてきました。

そのため、大学院、カウンセリング・センターやセラピー学院などで、精神病水準へのセラピーや取り組みが、本格的に教えられることは、ほとんどありませんでした。

フロイトは、精神分析は、精神病水準には効き目がないか、場合によっては、精神病水準のプロセスを悪化させかねないために、精神分析の精神病水準への適応を タブー(禁忌)としました。

フロイトのその考えは、嘘がなく、誠実です。

しかし、精神分析、セラピー、心理療法は、本当に、精神病水準には活用できないのでしょうか?

3)さて、トランスパーソナル心理療法の代表的論客、フランシス・ヴォーンは、病態水準との取り組みにおいて大事なのは、セラピー、心理療法、カウンセリングの技法(skill)や内容・中身(content)でなく、各病態水準に合った枠組み(コンテキスト、context)であると述べます。

それぞれの病態水準に適切な参照枠(コンテキスト)を見出し、それを準備できれば、今まで対応することができない、あるいは、できてもあくまで補助的、副次的に、と考えられてきたカウンセリング 、セラピー、心理療法を、より積極的に活用することができると言うのです。

4)なぜ、あなたは精神病水準について学び、よく理解するといいのでしょう?

自分は精神病水準とは関わっていない、と考えるセラピスト、カウンセラー、コーチ、ファシリテーターが、どうして精神病水準について学ぶと有益なのでしょうか?

5)重要な理由の1つは、精神病水準が心の、そして、セラピー、心理療法、コーチングのベース(土台)だと考えられるからです。

あなたは、プロとして精神病水準についてよく知らないでいると、何となく、不安だったり、こわかったり、プロなのに精神病水準に関して理解していないことが、どこか、うしろめたい感じがしたりしてい るかもしれません。

その感覚は、適切だと思います。

なぜならば、精神病水準は、心のベースで、それについてよくわからないことは、カウンセリング、セラピー、コーチングの土台を、不安定にし、揺さぶり、安全性を損ねかねないからです。

6)実は、私たちが、そうでした。
今から、約30年前、私たちは自信が持てないまま、心理セラピーのトレーニングを受けていました。

私たちのところにいらっしゃったクライエントの多くの人(の1部)に~精神病水準を専門とする国内外の精神科医たちからトレーニングを受けてはじめて理解できたのですが~、精神病水準が、混在していました。

精神病水準についてよく理解していなかったことがわかり 、それについて深く学ぶにつれ、セラピストとして、安心感、安全感、安定感をもって、セラピーを行うことができるようになったのです。

セラピストとして、何ができて、何ができないか、何をすべきで、何をすべきでないか、どこまでを自分1人で行い、どこからは他領域の専門家と協力、協働すべきかなど、精神病水準についてくり返し学ぶことを通じて、セラピーと自分の力量の限界と可能性を良く知ることができました。
心、およびカウンセリング、心理療法の土台への理解が深まったからです。

今回、私たちは、あなたに精神病水準についてお伝えし、セラピー、カウンセリング、コーチングのベース(土台)作りをサポートをさせていただきたいと考 えています。

7)セラピー、カウンセリング、心理、コーチングの世界で、精神病水準と意識的、積極的に関わっている専門家は、とても少ない、と思います。

しかし、実は、セラピー全般に、精神病水準が混在していることは、あまり知られていません。
かつて、我々が理解していなかったように。
 
たとえば、DV(ドメスティク・バイオレンス、家庭内暴力)。

たとえば、トラウマ。

たとえば、摂食障害、アルコール依存、薬物依存をはじめとする各種依存症や、共依存症。

たとえば、自己愛性ならびに境界性パーソナリティ障害水準。

たとえば、強迫神経症水準、双極性障害Ⅰ型、重篤な大うつ病。

そうした中に、精神病水準が、ほぼ間違いなく混じ っています。

一見、精神病水準でないように映る病態や症状にも、精神病水準が含まれていることが、少なくありません。

もし、あなたのクライエントに、同じ問題や心の悩みを長期的に抱えている人がいるならば、あるいは、似たような人間関係のパターンに慢性的にはまり込んでいる人がいるならば、精神病水準のプロセスの介在を、考えてみるといいかもしれません。

精神病水準の混在があるのであれば、精神病水準の理解と対応が必要です。

精神病水準への適切な取り組みによって、長期的な慢性状態や症状に、改善、回復、癒しが見られるでしょう。

8)あなたは、精神病水準の中核には、何があると思いますか?

1つ述べると、心の破滅ー解体、心 が死んだ状態、心のまとまりがほどけて・なくなり、バラバラになること、また、世界没落―崩壊にあると私たちは、考えています。

それらは、対象関係論やビオン、自己心理学、ユング派的精神医学、ポール・フェダーンたちが、繰り返し述べている点です。

自己愛性パーソナリティ障害水準では、承認、共感されない不安を、境界性パーソナリティ障害水準では、見捨てられ不安を抱く一方で、

精神病水準では、自分が破滅する、バラバラになる不安や、世界が没落する恐怖を持っていたりします。

9)心が、バラける、流失する、破滅する、死ぬ、また世界が破滅する、解体する、という恐ろしさに精神病水準の人が苦しんでいる点が理解できない限り、
精神病水準の人への適切なサポートをすることができません。

たとえば、従来健康な人に向けたロジャース派の傾聴を、善意からとはいえ、病態水準について理解のないままに精神病水準の人に試みたならば、その人の心の解体が、進みかねません。
傾聴は、最も非侵襲的、と考えられていますが、精神病水準においては、心が、よりいっそうバラけてしまいかねないのです。

10)精神病水準においては、心の凝集性、まとまり、統合、首尾一貫性、恒常性が、なによりも希求されます。

たとえば、統合失調症の1つに緊張型(カタトニー)があります。
それは、症状ですが、同時に 、体を文字通り緊張させて、心の凝集、まとまりを維持しようとする無意識でナチュラルな守り・防衛でもあります。

ですので、統合失調症・精神病水準における緊張の緩和は、慎重でなければなりません。

ふつう、私たちは、緊張のないこと・緩和、リラックスがいいことと理解しています。

しかし、精神病水準の人にとっては、それは自分を破滅させ、世界を没落さえかねない暴挙・暴力として体験される危険性を、プロのセラピスト、カウンセラー、コーチは、知っておく必要があります。

11)今回、破滅ー解体、統合を失うこと(統合失調)、世界没落を筆頭に、精神病水準の核心について、1つ1つ、その基本から、ていねいにわかりやすく、お伝えし ます。

理解を進めながら、有益な対 応法、取り組み、セラピーに関しても、ご説明します。

具体的には、統合失調症、非定形精神病、双極性障害Ⅰ型、パラノイア、パーソナリティ障害水準、トラウマ、強迫性障害水準などに潜む精神病水準についても、言及します。

12)私たちは、人の心は、どんな人のものでも、病的な側面と、健康・健全な側面との両面からできていると考えています。

精神病水準に苦しまれている人の心にも、間違いなく、より健康で、健全な部分があります。

その側面と、いかに(how)協力・協働関係を作るか、どうすれば、精神病水準にいる人の健康なところとチーム・同盟関係を育んでいけるか、を具体的に学びます。

13)ユングは、統合失調症を、2側面から考え ました。

1つは、自我が脆弱で、(集合的)無意識に呑み込まれ、凌駕(りょうが)されてしまうためです。

もう1つは、自我に一定の健康さや強さがあるにもかかわらず、それを圧倒するような(集合的)無意識に、やられてしまっているためです。
それは今日の、スピリチュアル・エマージェンシーに当たります。

このセミナーでは、精神病水準と、スピリチュアル・エマージェンシーとの類似点、相違点についても触れます。

14)最後に、精神病水準との取り組みにおいては、現実的対応が何よりも求められる点を、述べます。

医療や福祉領域との連携、家族療法的視座などが不可欠です。

その側面にもついても、お伝えします。

15)精神病水準は、 心の、またセラピー、心理療法、カウンセリグ、コーチングなどの土台です。

その点をよく理解できると、あなたのプロとしての腕は、確かさを増し、安定感、首尾一貫性を身に着けることができます。

今回、心やセラピー、心理療法、コーチングを根底から見直し、プロとしての力を根本から身に着けていきたい人のご参加をお待ちしています。

このセミナーでは、精神病水準の理解と対応にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、心理士、コーチ、ファシリテーターのご参加を、心から歓迎します。

初心者の方、一般の方のご参加も、大歓迎です。

*当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、セミナー内容をご購入いただけます。
*お知り合 いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
 

 
【開催日時】 2017年6月25日(日)10 :00~17:00 開場:9:55
 
【会   場】 東京都内赤坂
 (詳細はお申込みいただいた方にお知らせします)
 ※小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます
 

【参加費】 20,000円+消費税(8%)

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。
 
【講   師】 
 富士見ユキオ
  認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)、
  臨床心理士
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
  相続アドバイザー協議会認定会員、
  ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
  米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
  MA(修士)。
 
 岸原千雅子
  ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
  臨床心理士、
  ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
  交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
  相続アドバイザー協議会認定会員、
  英国IFA認定アロマセラピスト、
  お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
  修士、
  日本ホリスティック医学協会副会長、
  日本トランスパーソナル学会理事。
 
 
【お申し込み・問い合わせ先】
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
IPP(Institute of Professional Psychotherapy)
IPP事務局(Administration Office)
Mail:
ipp@dg8.so-net.ne.jp
Fax: 
03-5570-2860
 
 

 
Posted at 11:00