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JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2015.9.23開催「摂食障害とプロセスワーク」<東京>  [2015年09月03日]
2015年9月23日開催
第1弾「摂食障害とプロセスワーク」
主催プロセスワーク研究会
 
●このような方へお薦め!
摂食障害の方を援助されている方
現在摂食障害の方
摂食障害の方のご家族
 
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家も一般の方も受けられるセミナーのご紹介です。

参加を希望される方は、以下の内容をご確認の上、直接主催者へご連絡ください。
お申込は先着順となります。
_____
        主催者プロセスワーク研究会からのメッセージ _____

※「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。

1)今月のセミナーは、拒食症や過食症、すなわち「摂食障害」をメインテーマとして取り上げます。
「摂食障害」は、「食を摂(と)る」ことに関する「障害、疾患」を意味します。拒食や過食は精神科や心療内科では、「うつ」に続いて多い訴えの一つです。
 
心理カウンセリング、サイコセラピー、ファミリーセラピー、ボディワーク、コーチング、医療、教育の専門家やそうした専門職を目指す人、また今回のテーマに関心がある人、摂食障害に苦しんでいる人、そのご家族の人は、是非、この機会をご活用ください。

2)摂食障害は、たとえば、友人、知人、家族などの人間関係において、また部活、チーム、組織、仲間に加わる、なじむような場面において、心理的ストレスが(過度に)加わり、それに耐えられず、心理的な破たん体験、自信をなくすような失敗経験をしたことをきっかけに始まります。

摂食障害は、身体的なもの、器質的なものというより、人との「関係性」や「コミュニケーション」の問題が、深く関係している「心身症」の一つです。

3)摂食障害は、「ヤセていること」が美しい、カッコいいともてはやされる社会・文化的な背景のある国、地域、場所で、多くみられます。

罹患(りかん)している人のほとんどは女性で、典型的には思春期・青年期に始まります。が、近年、低年齢化、さらには高年齢化が進んでいます。
ファッション(モデル)業界に見られるように、世界的に大きな社会問題になっています。

4)摂食障害は、「依存症」の1つです。
そのため、摂食障害の癒しには、依存症の側面から、またそれを患っている人の人間関係、家族関係に潜む「共依存」の側面から見ていくこと、アプローチしていくことが大切です。
今回は、摂食障害を取り上げる上で、依存症と共依存関係についても学びます。

5)摂食障害の一因は、人間関係における破綻や失敗と述べました。
その破綻や失敗は、(時に)「想定外の自己愛の痛みや傷つき」を生じさせます。

想定外の自己愛の傷つきによって、心はひどく痛み、「屈辱感」や「恥」の感覚を強いられたりします。
にもかかわらず、摂食障害の人の内面では、それらが『適切に取り扱われる』ことは、ありません/かつてなかったのです。

適切な形で取り扱うための「心的機能」が、心の中にに育まれて<いない>からです。
自己愛の傷つき、痛み、恥、屈辱感を適切に扱えるようになるには、『どうしたら』いいでしょうか?

どうすれば(how)、そうした感覚、感情への良質な心的機能を作り、育むことができるでしょうか?
それについて、基本からしっかりと学ぶことが、今回のセミナーの(最重要)目的の一つです。

6)摂食障害の人の場合、「自己愛の傷つきと、それに付随する痛み、恥、屈辱感」は、心の中で、『放置』されたままでいます。
そのため、心は「疼(うずき)」ます。

その疼きを、何とかしようとする『防衛機制(心の守り方)』、『工夫』が、<摂食障害>です。
摂食障害には、多様な意味や目的が潜在していますが、「防衛、守り、工夫」は、その中でも、とても重要なものです。
そうした点から、摂食障害を理解することが大切です。

7)しかし、「防衛」は、反面、「病理」を維持、永続させてしまいます。
ですので、そのマイナス面にも、しっかりと目を向けなければなりません。

摂食障害は、
自己愛の傷つきに伴う、<痛み>、<恥>、<屈辱感>、<居場所のなさ>、<所在の無さ>を、人<より>ヤセて、美しく、カッコよくなって、人に<勝利>することで、
「マイナスの情緒・感情」を、どうにかしようとする試みでもあります。

それは、ある種の『パワーゲーム』です。
それは、強いボスザルが、弱いサルの上に馬乗りになって「力」を誇示する「マウンティング・ゲーム」的です。

マウンティングとは、優越感、(インスタントでな表面的な)幸せ感、美感、高揚感を感じるために、自分のほうが上だとアピールすることを言います。
摂食障害のヤセ願望には、「パワー誇示」という思い・意図が、秘められています。

8)摂食障害の人は、「ヤセ」ていると、優越感、強さ(パワー)、勝利感、特別感、選民感、有頂天、「ハイ(high)な状態」、心理学で言う「躁(転)状態」、高揚感を感じます。
それは、ヤセ(ることができ)て<いない>状態に「投影」されるウツウツとした感じ、劣等感、敗北感を、カバーし、気分を持ち上げ、いい気分にしてくれます。

9)摂食障害の「心」は、
 (A)誇大感、万能感、完全無欠感、優越感、選民感からなる側面と、
 (B)劣等感、卑小感、無力感からなる側面との「2つに割れ(splitされ)」ています。

「心」の(A)、すなわち、誇大感、万能感、完全無欠感、優越感からなるところは、私やあなたを、『病的』有頂天、ハイ(high)な状態、躁状態、いい気分にします。
心の(A)の側面は、(B)の劣等感、卑小感、無力感からなる側面を「排除」してくれますし、また、「いい気分」、「うっとりした気分」にしてくれるところから、摂食障害の人は、そこにアディクト(addict)、つまり依存していきます。

10)上の(A)の側面を「切り取って、固定」させ、そこに「同一化」し、「頑(かたく)なに執着」した心のあり様を、クライン派のスタイナーやロゼンフェルトたちは、『自己愛構造体(病的構造体)』と名づけています。

精神科医の松木邦裕によると、<自己愛構造体>は、「ヤセている以外には自分を満足させ、安定させる道はないと誘う。
また、肥満や抑うつへの恐怖から摂食障害の患者を護る、との甘言を与える。

そして、治ろうとする心の健康な部分を、ヤセに協力するように拘束する。
こうして、摂食障害の患者たちは拒食や過食嘔吐、下剤乱用を続け、絶望感に陥りながらも、ヤセへの希求から離れられない」、というようなことを述べています。

11)松木によると、摂食障害の癒しは、『心の健康な部分』と手を結ぶこと、また、自己愛構造体の病理をあばいていくことで進みます。
しかし、どうやって(how)?
自己心理学や、間主観的アプローチは、そのために「太陽のアプローチ」を試みます。

それは、「北風」や「アンカバー(un-cover、暴露)」、「ブレークスル―」とは対照的な「カバリング(covering)」的やり方です。
このセミナーでは、摂食障害の癒しに向けた太陽のアプローチ的「メタスキル」、およびプロセスワークのスキルについても取り組みます。

※今回のセミナーでは、摂食障害に関心のある専門家の人だけでなく、一般の人、初心者の人のご参加を歓迎いたします。

また、摂食障害に苦しんでいる人、およびその家族の人のご参加もお待ちします。
*このセミナーについてSNSや口コミなどを通じて、お知り合いの方にご紹介をしていただければ幸いです。


【開催日時】 2015年9月23日(水・祝)10:00~17:00(会場9:50)
 
【会   場】 東京都内(ご連絡をいただいた方に詳細をお知らせします)
          ご関心がある方は、早めにご連絡ください。先着順です。
 
【参加費】 20,000円+消費税(8%)

【講  師】
富士見ユキオ
    認定プロセスワーカー、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
    臨床心理士
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
    相続アドバイザー協議会認定会員
 
岸原千雅子
    ミンデル夫妻認定プロセスワークのセカンド・トレーニング教師、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    英国IFA認定アロマセラピスト


【お問い合わせ先】
プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113@ybb.ne.jp


Posted at 11:03