■2015年3月29日開催
「神経症水準とプロセスワーク」
主催:プロセスワーク研究会
●このような方へお薦め
現代交渉術に興味のある方
交渉が欠かせない心理セラピスト・コーチ・ファシリテーター・
医師・看護師・弁護士・教師・対人援助職の方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家も一般の方も受けられるセミナーのご紹介です。
参加を希望される方は、以下の内容をご確認の上、直接主催者へご連絡ください。
お申込は先着順となります。
_____
講師:富士見ユキオ先生、岸原千雅子先生からのメッセージ _____
「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
小さな会場ですので、先着順とさせていただきます。
ご関心がある方は、お早めにご連絡ください。
1)「神経症(neurosis)」
~それは、ドイツ語では「ノイローゼ」を意味します~」は、全ての心理療法の入り口であり、基本水準です。
現代の心理療法は、神経病医であったフロイトによる「神経症水準」との関わりから始まりました。
フロイトが取り組んだ心のテーマは、母と乳幼児の二者関係的なものではなく、父と子どもの関係がメインの「エディプス期」に関するものでした~エディプス(期)については、セミナーで学びます~。
2)フロイトの同時代人として、アドラーとユングが有名です。
ユングは、フロイトが「神経病医」であったのに対して、「精神科医」でした。
フロイトは神経症水準の理解に貢献した一方で、ユングは、精神病水準の治療に、寄与しました。
ユングに言わせると、神経症水準の課題は、人生前半に属します。
ユングは、それには、自分自身の理論よりも、「性」に原因を置いたフロイトの理論や、「権力」から心の悩みを理解するアドラーの理論と技法の方が適切だと考えました。
一方、ユングの個性化/自己実現の過程は、人生後半のテーマです。
ユングはオープンで自由でしたから、「人生の時期」や「病態水準」に配慮しながら、クライアントの治療を考え、自分の理論よりも適切な理論がある場合には、
それをクライアントの人に紹介し、推薦しました。
ユングが取り扱ったのは、「神経症」水準より重い「精神病」水準です。
また、「神経症」が人生の前半課題だとすると、ユングが主に取り組んだ「個性化の過程」は人生後半の心のテーマです。
ユングは、神経症水準の治療には、自分の理論ややり方よりもフロイトやアドラーの考え方および技法の方が適切であると考えました。
このクラスでは、「フロイト」はもちろん、最近、改めて着目されている「アドラー」も考慮しながら、神経症水準について学びます。
3)「神経症水準」は、次の点で、「精神病水準」と比較すると、分かりやすいです。
(A)神経症水準の訴えは、「一般の人」の視点からして、「了解可能/わかるわかる」である一方、精神病水準の訴えは、「了解不能/???」となることがほとんどです。
(B)神経症水準では、自分の訴えにアウェアネス(病識)があるのに対し、精神病水準では、病識がありません。
たとえば、強迫神経症の人は、「何度も何度も、ガスの元栓を閉め忘れていないか、確認しないといられないのは、自分で、おかしいな、病的だな」と、アウェアネス/病識をもちながら、強迫行為をくり返します。
「父親への敵意をセラピストに向ける/重ねるのは、変だな」と、どこかで/結構わかりながらも、父親とセラピストを同一視(投影)するのが、神経症水準です。
一方、精神病水準では、「自分は唯一の○○神の子どもである」、と考えることを、「おかしいな」と思えるアウェアネス/病識を持ちません/持てません。
持てないどころか、堅実感/確かさを持っていたりします。
4)「神経症水準」は、また、「パーソナリティ障害水準(PDL)」と比較すると、その特徴がわかります。
PDLでは、心は、「白」か「黒」の2つに『スプリット』(心が2つに分割され、お互いがお互いを排除する状態と)されています。
一方、神経症水準では、「白」と「黒」が、『総合』されています。
白と黒を、「総合」するには、白と黒の「両方」を『含んで超える』『1次元上の組織化』が必要です~それは、同次元における統合とは異なります。1つ上の次元が不可欠です~。
それを、ジェームズ・マスターソンは、「自己組織化」、メラニー・クラインは、「抑うつポジション」、ケン・ウイルバーは、アーサー・ケストラーの言葉を借用して、「ホロン」ないしは「ホロアーキー」と呼びました。
神経症水準の心は、より総合されて/よりまとまっていますから、内的および外的事象を、より「全体的」、そしてより「現実的」に見ることができます。
5)しかし、それは、「心の健康さ」からすると、「ほんの少し」ですが、「あと一歩」というところです。
6)(マスターソンの言う意味で)心が自己組織化すると、心の丈夫さ/健康さを得れるのですが、神経症の心の「全体的まとまり」には、『まだまだ危うい』ところがあります。
たとえば、強迫神経症では、1つ下の次元である「境界性パーソナリティ障害水準(BPDL)」に特徴的な、「急な飛び出し的衝動性や行動化」を、抑える/防衛するために、強迫的になります/ならざるを得ません。
強迫「神経症」では、強迫性に対して、アウェアネス/病識が持てるまでに、意識/アウェアネス/病識を「高める」ことができているのですが、その一方で、「心の中/内面には、まだBPDL的なものが残っていて」、十分には<収まっていません>。
心の中では、BPDL的な「急な飛び出し的衝動性」を『生のまま~変容されないまま~』(その勢い/力は弱まっていますが)依然として持っています。
7)「神経症水準」は、『心の健康/健全な状態』と、『BPDL』の≪中間≫にあると言えるかと思います。
8)コフートたちは、「神経症水準」に対しても、それより重篤な/低い病態水準~たとえば自己愛性パーソナリティ障害水準~に対するのと同じように、「自己」のまとまり/凝集性/融和性をカバリング(covering、蓋をすること)的に応援することを勧めます。
9)それに対して、他の流派は、~フロイト以来~抑圧の解除や筋肉の鎧の解放や、ブレークスルーやエッジを超えることなど、つまり、アン・カバリング(蓋をはずすこと)を勧めます。
このセミナーでは、神経症水準に対する基本的なやり方であるアン・カバリングと共に、カバリングの可能性、またコンテイニングの重要性について考えます。
10)今回、「現代心理療法」の入り口であり、基礎となった神経病水準について、多角/多面的に学びことで、心理療法、コーチング、ファシリテーションの実務・実践力を身に着けることを目的とします。
「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
このセミナーについて、お知り合いの方に、ホームページ、ブログ、ファエイスブック、ツイッター、口コミなどを通じて、お伝えいただきましたら幸いです。
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【開催日時】2015年3月29日(日)10:00~17:00
【開催会場】都内中央区
小さな会場ですので、先着順とさせていただきます。
ご関心がある方は、お早めにご連絡ください。
【講 師】
富士見ユキオ
認定プロセスワーカー、
トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員
岸原千雅子
ミンデル夫妻認 定プ ロセスワー クのセカンド・トレーニング教師、
トランスパーソナル&ホリスティック上級 心理カウンセラー、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト
【参加費】20,000円+消費税(8%)
*先着順です
【お振込先】
みずほ銀行赤坂支店
普通預金口座、No.2256727
名義:株式会社インテグリティ
*新しいお振込先ですので、ご注意ください。
*お振込用紙が「領収書」となります。
【お問い合わせ/お申し込み先】
プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113@ybb.ne.jp
「神経症水準とプロセスワーク」
主催:プロセスワーク研究会
●このような方へお薦め
現代交渉術に興味のある方
交渉が欠かせない心理セラピスト・コーチ・ファシリテーター・
医師・看護師・弁護士・教師・対人援助職の方
プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生と岸原千雅子先生が開催する専門家も一般の方も受けられるセミナーのご紹介です。
参加を希望される方は、以下の内容をご確認の上、直接主催者へご連絡ください。
お申込は先着順となります。
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講師:富士見ユキオ先生、岸原千雅子先生からのメッセージ _____
「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
小さな会場ですので、先着順とさせていただきます。
ご関心がある方は、お早めにご連絡ください。
1)「神経症(neurosis)」
~それは、ドイツ語では「ノイローゼ」を意味します~」は、全ての心理療法の入り口であり、基本水準です。
現代の心理療法は、神経病医であったフロイトによる「神経症水準」との関わりから始まりました。
フロイトが取り組んだ心のテーマは、母と乳幼児の二者関係的なものではなく、父と子どもの関係がメインの「エディプス期」に関するものでした~エディプス(期)については、セミナーで学びます~。
2)フロイトの同時代人として、アドラーとユングが有名です。
ユングは、フロイトが「神経病医」であったのに対して、「精神科医」でした。
フロイトは神経症水準の理解に貢献した一方で、ユングは、精神病水準の治療に、寄与しました。
ユングに言わせると、神経症水準の課題は、人生前半に属します。
ユングは、それには、自分自身の理論よりも、「性」に原因を置いたフロイトの理論や、「権力」から心の悩みを理解するアドラーの理論と技法の方が適切だと考えました。
一方、ユングの個性化/自己実現の過程は、人生後半のテーマです。
ユングはオープンで自由でしたから、「人生の時期」や「病態水準」に配慮しながら、クライアントの治療を考え、自分の理論よりも適切な理論がある場合には、
それをクライアントの人に紹介し、推薦しました。
ユングが取り扱ったのは、「神経症」水準より重い「精神病」水準です。
また、「神経症」が人生の前半課題だとすると、ユングが主に取り組んだ「個性化の過程」は人生後半の心のテーマです。
ユングは、神経症水準の治療には、自分の理論ややり方よりもフロイトやアドラーの考え方および技法の方が適切であると考えました。
このクラスでは、「フロイト」はもちろん、最近、改めて着目されている「アドラー」も考慮しながら、神経症水準について学びます。
3)「神経症水準」は、次の点で、「精神病水準」と比較すると、分かりやすいです。
(A)神経症水準の訴えは、「一般の人」の視点からして、「了解可能/わかるわかる」である一方、精神病水準の訴えは、「了解不能/???」となることがほとんどです。
(B)神経症水準では、自分の訴えにアウェアネス(病識)があるのに対し、精神病水準では、病識がありません。
たとえば、強迫神経症の人は、「何度も何度も、ガスの元栓を閉め忘れていないか、確認しないといられないのは、自分で、おかしいな、病的だな」と、アウェアネス/病識をもちながら、強迫行為をくり返します。
「父親への敵意をセラピストに向ける/重ねるのは、変だな」と、どこかで/結構わかりながらも、父親とセラピストを同一視(投影)するのが、神経症水準です。
一方、精神病水準では、「自分は唯一の○○神の子どもである」、と考えることを、「おかしいな」と思えるアウェアネス/病識を持ちません/持てません。
持てないどころか、堅実感/確かさを持っていたりします。
4)「神経症水準」は、また、「パーソナリティ障害水準(PDL)」と比較すると、その特徴がわかります。
PDLでは、心は、「白」か「黒」の2つに『スプリット』(心が2つに分割され、お互いがお互いを排除する状態と)されています。
一方、神経症水準では、「白」と「黒」が、『総合』されています。
白と黒を、「総合」するには、白と黒の「両方」を『含んで超える』『1次元上の組織化』が必要です~それは、同次元における統合とは異なります。1つ上の次元が不可欠です~。
それを、ジェームズ・マスターソンは、「自己組織化」、メラニー・クラインは、「抑うつポジション」、ケン・ウイルバーは、アーサー・ケストラーの言葉を借用して、「ホロン」ないしは「ホロアーキー」と呼びました。
神経症水準の心は、より総合されて/よりまとまっていますから、内的および外的事象を、より「全体的」、そしてより「現実的」に見ることができます。
5)しかし、それは、「心の健康さ」からすると、「ほんの少し」ですが、「あと一歩」というところです。
6)(マスターソンの言う意味で)心が自己組織化すると、心の丈夫さ/健康さを得れるのですが、神経症の心の「全体的まとまり」には、『まだまだ危うい』ところがあります。
たとえば、強迫神経症では、1つ下の次元である「境界性パーソナリティ障害水準(BPDL)」に特徴的な、「急な飛び出し的衝動性や行動化」を、抑える/防衛するために、強迫的になります/ならざるを得ません。
強迫「神経症」では、強迫性に対して、アウェアネス/病識が持てるまでに、意識/アウェアネス/病識を「高める」ことができているのですが、その一方で、「心の中/内面には、まだBPDL的なものが残っていて」、十分には<収まっていません>。
心の中では、BPDL的な「急な飛び出し的衝動性」を『生のまま~変容されないまま~』(その勢い/力は弱まっていますが)依然として持っています。
7)「神経症水準」は、『心の健康/健全な状態』と、『BPDL』の≪中間≫にあると言えるかと思います。
8)コフートたちは、「神経症水準」に対しても、それより重篤な/低い病態水準~たとえば自己愛性パーソナリティ障害水準~に対するのと同じように、「自己」のまとまり/凝集性/融和性をカバリング(covering、蓋をすること)的に応援することを勧めます。
9)それに対して、他の流派は、~フロイト以来~抑圧の解除や筋肉の鎧の解放や、ブレークスルーやエッジを超えることなど、つまり、アン・カバリング(蓋をはずすこと)を勧めます。
このセミナーでは、神経症水準に対する基本的なやり方であるアン・カバリングと共に、カバリングの可能性、またコンテイニングの重要性について考えます。
10)今回、「現代心理療法」の入り口であり、基礎となった神経病水準について、多角/多面的に学びことで、心理療法、コーチング、ファシリテーションの実務・実践力を身に着けることを目的とします。
「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
このセミナーについて、お知り合いの方に、ホームページ、ブログ、ファエイスブック、ツイッター、口コミなどを通じて、お伝えいただきましたら幸いです。
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【開催日時】2015年3月29日(日)10:00~17:00
【開催会場】都内中央区
小さな会場ですので、先着順とさせていただきます。
ご関心がある方は、お早めにご連絡ください。
【講 師】
富士見ユキオ
認定プロセスワーカー、
トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員
岸原千雅子
ミンデル夫妻認 定プ ロセスワー クのセカンド・トレーニング教師、
トランスパーソナル&ホリスティック上級 心理カウンセラー、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト
【参加費】20,000円+消費税(8%)
*先着順です
【お振込先】
みずほ銀行赤坂支店
普通預金口座、No.2256727
名義:株式会社インテグリティ
*新しいお振込先ですので、ご注意ください。
*お振込用紙が「領収書」となります。
【お問い合わせ/お申し込み先】
プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:gdmwx113@ybb.ne.jp
Posted at 15:30