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JACCより心理カウンセラーへ有益な情報をお知らせしています。
掲載されている情報については、直接、主催者へお問い合わせください。

2014.7.13開催「セラピーを活かす<外的コンテキス>トの読み方&使い方」  [2014年06月19日]
■2014年7月13日開催
「セラピーを活かす<外的コンテキス>トの読み方&使い方」<東京>
主催:プロセスワーク研究会

●このような方へお薦め!
 企業でカウンセラーとして働きたい方
 カウンセラーの企業との契約について学びたい方


プロセスワークの日本の第一人者である富士見ユキオ先生の専門家向けのセミナーのご紹介です。

参加を希望される方は、以下の内容をご確認の上、直接主催者へご連絡ください。

_____
        講師:富士見ユキオ先生からのメッセージ _____


1)良質な臨床家に学ぶ実践的プロセスワーク・セミナーです。

1)セラピー、カウンセリング、コーチング、ファシリテーション、コンサルティング、プロセスワークを、「実際」に、「現場」で活かす上で、最も重要なことの一つに、「外的コンテキスト」の、「読み」と「使用」があります。

「外的コンテキスト」とは、私たちがセラピーやコーチングやファシリテーションやプロセスワークを行う、「社会的/職業的(雇用)契約」やそれを実践する「現実の場所/現場」を指します。

2)私たちは、セラピーやコンサルティングやプロセスワークの「実際」には、

(A)そうし た「社会的=外的文脈/枠組み」を、尊重 し、従うこと、

(B)そして、置かれたコンテキストの中で「できること&できないこと」、「していいこと&してはならないこと」、「期待されていること」などを『熟慮』し、『工夫』を重ねることを推奨しています。

3)例えば、「外的なコンテキスト」の一例として、企業における「産業カウンセリング」があります。

そこで、もし、「開業カウンセリング的な外的コンテキスト」を真似て、無自覚に/自由に、心理カウンセリングを行ったら、どうなるでしょうか?

(注:「開業」の「外的コンテキスト」は、「産業カウンセリング」的コンテキストより、ずっと、自由にカウンセ リングを行うことが可能です)

4)その企業に不平不満を抱く社員が、企業カウンセリングを受けに来たとしましょう。

そのカウンセラーは、その社員の言い分に『自由』に傾聴し、共感し、結果、彼/彼女を応援したくなるかもしれません。

5)が、そのカウンセラーの「カウンセリング・マインド(?)」/「カウンセリング姿勢」は、「会社側」/「(会社の)人事部からすると、企業の不平を言う社員の味方をしている、あるいは、企業の生産的な経済活動を妨害している、と、「映り」/「誤解(?)」され、マイナスの 評価を受けることになるかもしれません。

6)この時、そのカウンセラーは

~「その企業との社会的雇用契約」という「外的コンテキスト」を考慮に入れる「社会性」が育っていない未成熟な、つまり自己愛障害的なカウンセラーだと推測されますので~

~その企業が、そのカウンセラーを雇い、カウンセラーに給料を払っているにもかかわらず~、
企業/人事のことを、「人の心」がわっていない、「人間性」のないダメな企業だ、とか、「そもそもカウンセリングが何かわかっていないひどい会社/人事だ」という不平不満を会社に抱いたりします。

7)そして、「面接室」という「密室 」の中で、会社に不平を持つ会社員と、自己愛障害的につるんだり、同盟関係を結んだり、共生関係や共依存関係に陥ったりしかねません。

8)そうしたカウンセラーは、早晩、企業に雇用契約を切られることになります~カウンセラーの多くは、非正規雇用という弱い立場にいますので、そうした点に注意が必要です~。

さらに悪いことにはそれだけでは済まず、そのカウンセラーと共依存になった社員も、解雇されることになったりします。

カウンセラーは、企業の役に立たないばかりか、その社員の役にも立たない、という結果を、招いたりします。

そのカウンセラーは、(たとえば)何のために傾聴し、ロールプレイを試み、夢分析を(サービス精神たっ ぷりに)行ったのでしょう?

(注:企業の『ポジション』からは、「企業の外的コンテキスト」を考慮に入れていない、カウンセラーのそうした実践は、基本的に『無意味』です)

(注:「ポジション」と『ポジション・トーク』は、このセミナーの、もう1つの重要テーマです!)

9)雇用契約と、それに基づく金銭という対価の下で働くプロ・カウンセラーは、自分が属する「外的コンテキスト」を、「よく読み」、それを「活かす」『工夫』が不可欠です。

しかし、カウンセラーやセラピストたちは、「外的コンテキスト」を「読むこと」をトレーニング されていま「せん」。

10)「外的コンテキスト」は、「社会学的視点」です。
それは、私たちに&心理療法やコーチング やファシリテーションやコンサルティングやプロセスワークやワールドワークに、『制限』/「負荷」を加えます。

それが良くも悪くも/好きでも嫌いでも、私たちは、「外的コンテキスト」を尊重しなければなりません。

「外的コンテキスト」を無視して、「傾聴」を始めたり、「ロール・プレイ」を試みたり、「夢分析」を行うことは、無益なばかりは、無用なものや不利益なものを、「実際の現場」に持ち込みかねません。

「傾聴」も、「ロール・プレイ」も、「ドリームワーク」も、「外的コンテキスト」を考慮することなしには、「実際の現場」では、役立ちません。

11)カウンセラーは、自分の働く現場が、「産業領域」なのか、「開業」なのか、「 学校現場」なのか、「病院」なのか、を良く考え、

それぞれ違った 「外的文脈」が、カウンセラーに、何を求めているのか、どんな仕事を要求しているのか、なぜ/何のために給料が支払われるのか、を「読み」、その「制限」の中で、あなたや私のカウンセラーの経験/技を活かす工夫を
するようにします。

「学校」の「外的コンテキスト」では、「開業」とはもちろん、「会社」や「病院」のような「外的コンテキスト」と、違うカウンセリングを試みる必要があります。

12)「外的コンテキスト」は、私たちに「制限」を「受け入れること」を『強要』します。

それを「受容」するためには、私たちは、『イニシエーション』を経験していなけ ればなりません。

そうでないと、あなたや私のカウンセリングは、「外的コ ンテキスト」を無視した/マージナライズした(イニシエーションを体験していない)「永遠の少年的/お子ちゃま的」で、「自己愛障害的」/「万能的」なものになりかねません。

「外的コンテキスト」を尊重したセラピー、コーチング、ファシリテーション、プロセスワーク、オープンフォーラムを実践するには、私たちが成熟した大人である必要があります。

13)プロの心理療法は、心理療法の「中身」<だけ>にフォーカスするものではなく、
その「外的コンテキスト」/『外枠』/外的コンテイナー」を心から尊重する/そこにアウェアネスを向けたものです。

その上で、「中身」 /「内実」のあるものにするものです。

14)「中身」は、『外見(外枠)』によって、決まるところが大です。

このセミナーは、みなさまが、プロのカウンセラーとして、機能するのを応援するもの、持続可能なカウンセラーになるのをサポートするものです。

プロのカウンセラーの方、プロのカウンセラーを目指す方、今回のテーマにご関心のある初心者の方、一般の方のご参加を歓迎いたします。




【開催日時】2014年7月13日(日)10:00~17:00(開場:9:50)


【会場】東京都内赤坂、富士見心理面接室
   (会場が小さいため、定員いっぱいになる可能性があります。
    ご関心がある方は、お早めにお申し込みください。)

【参加費】1日20,000円+消費税(8%)
      ※先着順です。


【講 師】
◎富士見ユキオ

 認定プロセスワーカー、
 ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、
 開業心理療法家、臨床心理士

◎岸原千雅子
 アーニー・ミンデル&エイミー・ミンデル認定のセカンド・トレーニング教師
 ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト
 臨床心理士、IFA認定アロマセラピスト


【連絡先】プロセスワーク研究会
     email:qwl03722@nifty.com
     fax:03-5570-2860
Posted at 12:34